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HORNBY R3201 BR A4 'SIR NIGEL GRESLEY'


つい先日更新したと思っていたのに、前回の記事から既に2週間も経過していてびっくりです。

ここ数年の時間経過が異常に早いです…。

余談はここらへんにしておき、今回のお題はこれです。

 

HORNBY R3201 BR A4 60007 'SIR NIGEL GRESLEY'

A4 MALLARDの蒸気機関車世界最高速度記録樹立75周年を記念し、ヨーク国立博物館で開催された

"MALLARD 75"に合わせてHORNBY社から発売された"THE GREAT GATHERING"に含まれる1台です。

本来、"THE GREAT GATHERING"はNRMに集ったA4 6台と専用のガラスケースのセットで、

学生はもちろん社会人でもおいそれと買えるような値段ではありませんでした。

さらに、"THE GREAT GATHERING"及び同じセット内容でパッケージと付属部品が違う

"THE GREAT GOODBYE"は出回った数が極少数で、いつ発売されたのかもわからないようなものだったらしく、

一瞬で蒸発。Ebayなどでは恐ろしい価格になっています。


で、なぜそんな激レアアイテムが手に入ったのかと言うと、青いA3をメディカル・アートさんに引き取りに伺いに

行ったとき、「いやーHORNBYの'SIR NIGEL GRESLEY'も欲しいんですが、あれ凄い値段ですよねぇ」と

言ったところ、「在庫ありますよ」という返事が。まさかの衝撃の事実が発覚。

あまりの価格のため買い手が中々現れないものの、"THE GREAT GATHERING"最後の1セットとして

念のために完品状態で残していたものだったらしい。

が、「どうせ6台揃っては売れないだろう」ということで、「もし欲しいのなら売りますよ」という

悪魔の囁きを聞いてしまいご好意に甘え、A3を買ってから僅か1週間という期間でもう1台買ってしまった、

というワケです。


EBAYなどでは日本円にして1台5万円ほどの価格がついているにも関わらず、なんと定価の21,600円で

売ってくださいました。在庫にはプレミアム価格をつけないお店とはいえ、感謝してもしきれません。

 

実車は1937年にA4の21号機として登場。名前の由来はLNERの技師であり、A4の設計者でもある

ナイジェル・グレズリー卿その人である。

 

最新の金型で作られたボディは、文句なしの素晴らしい出来です。

国鉄仕様なので足回りのスカートは撤去され、剥き出しのロッドが機械的な印象を強めており、

オリジナルのA4とは違った格好よさがあります。



近年のSUPER DITAILシリーズの作りこみはすごいです。

画像では暗くてわかり辛いですが、キャブ内も細部に至るまで塗装されています。

キャブ下から延びるコードの白いコネクターをテンダーのドローバー受け付近に差し込んで集電します。



オプションパーツとして金属製のネームプレートとヘッドマークがついています。

ネームプレートは最初からプラ製のものがついていますが、印刷もきれいですので

名前の文字が実物どおりの金属の銀色じゃないと嫌だ、という人でなければ予備部品的な扱いに

なると思います。ネームプレートの予備が必要な状況があまりよくわかりませんが…。

ヘッドマークは実物のようにおでこのステーに取り付けますが、クイックヘッドマークのような

お手軽アイテムではなく、接着剤などで取り付けるものです。

なるべく汚したくないので両面テープで貼りつけました。


総括としては、これは本当に良くできた模型と言えます。

単機でも高速域からの急停車で少し線路上を滑るとメディカル・アートさんは仰っていましたが、

実物を考えればむしろあの速度で止まって滑走しなければおかしいので、個人的には気になりません。


ただし、この模型は最早セットでも、単品でならなおさら定価で入手することは難しく、

プレミアム価格で買うとすれば非常に度胸が要ります。

特に思い入れがある特定機だったり、「この仕様が欲しかった!!」というものでなければ、

次の販売を待ったほうが賢明かもしれません。


とは言ったものの、A4はBACHMANNと競合する形式のため、両社はなるべくラインナップが被らないよう

譲り合っているようです。

例えば今回買った'SIR NIGEL GRESLEY'の国鉄急行色仕様はこれまでBACHMANNから発売されており、

HORNBYはLNER仕様を相当昔に販売したきりです。

しかしBACHMANNのA4はHORNBYのSUPER DITAILシリーズと比べて金型が古く、

メディカル・アートさんでは単品で受注した"THE GREAT GATHERING"の6台の中では

'SIR NIGEL GRESLEY'が最も人気があったそうです。


"THE GREAT GATHERING"及び"THE GREAT GOODBYE"は完全限定生産のためセット自体の再販はなく、

また前述の理由から単品での発売も6台のうち半数ほどはないと思われます。



おわり

Hornby R2201 BR A3 'ROBERT THE DEVIL'


はいまたもお久しぶりですね。

本当なら前回の続きを書くところなのですが、普通に足りない部品を買ってきて取り付けただけなので

面白みの欠片もなく、またそれ以上にちょっと書きたいことがあるのでそっちを書きます。

青がえる修理の続きはまた後日にでも((

で、今回はこちら。



Hornby R2201 BR A3 60110 'ROBERT THE DEVIL'

またもメディカル・アートさんのお世話になりました。

ご存知の方も多いと思われますが、これは新製品ではなく15年ほど前に発売された製品です。

Ebayで新古品を落札してもらい、はるばるイギリスからやって来ました。



英国国鉄初期のロゴで、急行指定機のブルー塗装です。

生産がイギリスから中国に移ってからの最初の金型の製品で、パッケージには

"SUPER DETAIL"の文字が誇らしげに書いてあります。

もちろん、それまでの英国製品と比較した2000年当時の"SUPER DETAIL"であり、

現在のスーパーディテール製品と並べるとさすがに見劣りしてしまいます。



昔懐かしのテンダードライブです。そのため炭水車は機関車と比べると1回り大きいです。

テンダードライブのためどうしても発車時に機関車が炭水車に押されてしまいます。

やはりこの挙動を嫌っている人も少なからずいるようで。

今から2~3つ前の金型のA1/A3が、このR2201と同じボディの金型でロコドライブらしく、

その動力ユニットを移植してロコドライブにしてみようかな、なんて画策していたり。



LNER時代にシルバーに塗られていた各部品は黒で統一され、

おでこにナンバープレートが貼られています。

さすがに手すりは立体ですが、やはり細部のディテールは甘めです。

 

これがやりたかった!!

GWRとLNER、かつてのライバル会社のそれぞれの世界最高クラスの性能を誇る花形急行機が

同じ塗装を纏って同じ鉄道で走っていたなんて、英国国鉄はまさに夢のような鉄道です。

晩年の悲惨さは置いといて…。



あったかもしれない重連。


これを引き取りにお店に伺ったとき、30分ほど喋りこんでしまったのですが、

「なんで国鉄塗装なんですか?」って聞かれました。

個人的には大好きな塗装なんですが、そんなに人気ないのでしょうか?



おわり

TOMIX 熊本電気鉄道5000形を直す ①



みなさん超絶お久しぶりです。

かつてのブログ仲間の殆どの方がブログを書かなくなったので誰が見るのかわかりませんが、

ふと思い立ってほぼ1年ぶりにブログを書くことにしました。

1年書いてない間にも色んなところに行ったりしてネタは尽きないのですが、その話はまた別の機会に。


で、何を書くのかと言うと、タイトル通りです。

TOMIXの東急5000系シリーズと言えば、東急創立80周年記念商品に端を発したシリーズで、

1番最初に生産・発売されたのは上記の東急創立80周年記念の5輌セット、

後に熊本電気鉄道に譲渡された2輌編成仕様が2種販売され、

今のところ最後に発売されたのは目蒲線仕様の3輌セットです。

どれも1度しか生産されていない限定品で、TOMIXのHGシリーズなだけありその完成度は高く、

今日では中古でかなりの価格になっています。


熊本電気鉄道の登場時仕様を持っているのですが、数年前に不注意で落として壊してしまいました。

そのショックで放置してしまい、ここ数日になってようやく修理する気が起きました。

というのも、マイクロエースから長野電鉄2600系が2種発売され、

それを買って緑に塗り替えようと思ったのですが、

費用や手間をあれこれ考えている内に「だったら持っているヤツを直せばいいじゃないか」

という考えに辿りつき、早速TOMIXに修理を受け付けてもらえるか電話してみました。

すると「部品の在庫がない」とのことで修理は無理と言われ、だったら自分で直すしかない、となったワケです。



まずは現状を確認してみましょう。



数年間に渡ってこの状態で放置していました。

この模型が欲しい人が見れば絶叫してしまうかもしれません。

ライトユニットがバラバラになっており、その他の部品も鉄コレに流用されたり、

落下時の衝撃で損壊するなどして欠損していたりします。

1枚だけ窓パーツが外れていますが、これは壊れていません。ただ外れているだけです。


数年前はあまりにもバラバラになってしまったので自力では直せないんじゃないか、

と思いましたが、今になってみるとそんなに修理は難しそうにありません。

ライトユニットがバラバラになっているだけです。



写真では必要な部品一式が揃っていますが、

何年も放置していたためにライトユニットが片方行方不明になっていて、それを探すのに少し苦労しました。

不要になったBトレのダミーカプラーなどをしまっている箱の中から出てきました。




困ったことにM車である5043号(左)のヘッドライトレンズがなくなっています。

これは落下した衝撃で外れてどこかへ行ってしまったのでしょう。

わかりづらいですが、右側の5044号のレンズは健在です。


ということでレンズが紛失していない5044号から復旧を始めます。

といっても、ほとんどライトユニットの組み立てだけで、あとはない部品を買って取り付けるだけです。




ライトユニットは基盤の入っている箱、ヘッドライトと行き先表示の導光材を兼ねている板、

テールライトの導光材兼レンズの3つの部品からなっています。



まずは主灯・行き先表示の導光材である板パーツを前面に向けて押し込みます。



次にテールランプの部品を差し込みますが、

これはボディのテールランプの穴にレンズ部分を差し込むほか、

先程の板状のパーツにもピン部分を差し込みます。

長文で書きましたが、ボディに差し込むのも板パーツに差し込むのも同時進行なので難しくはありません。

画像の赤丸が板パーツ裏面の穴、白丸がテールランプ導光材のピンです。




テールランプのクリアパーツを差し込みます。



さらにその後ろから箱パーツを取り付けます。

テールランプパーツのお尻に当たる部分を差し込むので、グラつくことはありません。


そして足回りを取り付けます。

ボディマウントTNカプラー以外は損傷・欠損はないので、そのまま取り付けます。



数年ぶりに電車の形になりました。



現時点で足りない部品は以下の通り。


・ボディマウントTNカプラー(品番JC56、2輌分4個)

・幌枠(私鉄用幅広、1個)

・パンタグラフ(PG16、2個)

・ヘッドライトレンズ


ヘッドライトレンズは銀河モデルのN-082が1番適合するものでしょうか。

とにかく、まずは部品を買い揃えないと話は始まりません。

次回はこれらが調達できたときにブログを書くことになるでしょう。

ではまた次回。

鉄道コレクション 京王帝都電鉄2700系


みなさんこん○○は。


前回発売された5070系のときもそうですが、なぜか京王は鉄コレを発売するとき


直前になって発表するようで、今回の2700系も発表されてから2週間ほどで発売となりました。


今回発売されたのは昇圧後のライトグリーン塗装で、6000個限定とのことです。


色違いの特急仕様も発売とのことですが、ライトグリーン塗装発売日の時点でパッケージも


含め京王れーるランドに展示がありましたが、なぜかこちらは一ヶ月遅れの発売で、


販売数は半分の3000個だそうです。


車種選定としては同じ"グリーン車"にさらに有名な2000・2010系がいるので意外に


思いますが、以前発売された第11弾の5000系の地方私鉄譲渡仕様に含まれていた


元5100系のボディを流用した5070系が2700系の電装品流用車なので、足周りの金型が


利用できて製造が簡単だったのではないでしょうか。


今年は京王100周年の節目の年なので何かしらの記念グッズが出るとは思っていましたが、


これがそうなのでしょうか。しかしそのような謳い文句はありませんでしたし、それに


京王屈指の名車5000系も今年で生誕50周年なので、もし記念グッズがでるなら5000系の


鉄コレか何かになりそうですね。ただ、富士急行と一畑電鉄の復刻塗装仕様が


鉄コレ化されるそうで、何かBトレの北陸鉄道8900系の事件(?)を思い出します。



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実車は写真でしか見たことありませんが、よく似ていると思います。


最近の鉄コレはほとんどそうらしいですが、2400円で展示用台座がないのは割高に感じますね。


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出来はいいのですが、塗装の埃の巻き込み具合がすごいです。


遠目ではわかりませんが、近寄って見ると表面がかなりでこぼこしています。


画像ではパンタをPS13に交換していますが、実際は製品化されていないPT35を


搭載していて、このあと形状が近いPG16に交換しました。


モデルが70年代とのことなのでPT42に交換されていた可能性もありますが、手持ちのPT42が


旧製品でディテールが甘く自立性に難があるのでPG16としました。


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同じ緑色の東急3600系と並べてみました。


しかし色味は少し違いますね。


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今度は湘南顔仲間です。


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実車は17m級ですが、パッケージの裏面に「18m級用動力ユニット使用」と書いてあったので、


以前作ったGM 京王3000系に使った鉄コレ動力を流用してN化しました。



鉄道コレクションが登場してから少し前までプラ量産化されるなど思いもしなかったような


渋い車種がたくさん登場して、安く入手できるのは大変嬉しいですね。


5000系や3000系を出してほしいものです。



OOゲージ用車輌ケースを自作する


みなさんお久しぶりです。


突然ですが、蒸機やディーゼル、電機といった機関車の模型を集めていると、


列車を組むために当然客車や貨車も買いますよね。


動態保存列車や特定の編成はセットで販売されていますが、基本的に客車や貨車は


単品販売が多く、集めれば集めるほどケースが増えてしまいます。


いちいち編成を組むためにそれぞれの箱を開けるのも片付けるのも面倒くさく、


またあまりない機会ですが、運転会など外に持ち運ぶ時なんかも大変面倒です。


そのために模型メーカーがちゃんとケースを販売していますが、


編成単位で入るメーカー純正のケースは少なくとも1500円程度はします。


特にHO用のケースは3輌入りで2100円と割高感があり、自分で作ることにしました。


(※今回写真をかなり適当に撮ったので、ブレているものがあります。ご容赦ください。)


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出来るだけ費用を抑えるため、100均で素材を揃えます。


20m級のHO/OOゲージ車輌は大体30×5×5cmですので、ほぼサイズがあう写真の


「A4 ファイルホルダー」をケースとして使用します。


210円ですが、十二分に安いです。


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緩衝材・仕切り板として左の写真の「カラーボード A2サイズ(5枚入り)」を使います。


ファイルホルダーは元々事務用品なので、フタをするだけでしっかりとしめることができません。


そのままだと外に持ち運ぶときに大惨事が起きかねないので右写真の「便利バンド」を使います。


それぞれ100円で、カラーボードは1枚につきファイルホルダー1個分の素材になります。


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現物合わせで適当なサイズにカラーボードを切って、両面テープでホルダーの内側に


張り付ければ完成です。


(カラーボードはスチロール製なので接着剤は使えません。)


車輌と車輌の間にある仕切り板は挟み込んでいるだけで固定ではありませんが、


車輌がかなりピッタリ入っているので固定でなくても大して問題はありません。


またケース内で車輌がガタガタ動かないように抑えを取り付けますが、これも現物合わせで


切ったカラーボードを仕切りに入れた切れ込みに挟み込むだけなので簡単です。



両面テープを込みで計算すると4輌入るケース一個当たりの価格は525円です。


工作も簡単なのでお得な感じです。


欠点をあげるとすれば、ケースが透明なのでカラーボードを貼りつけた両面テープが表から


丸見えで、恰好悪いところでしょうか。



今回は入れるものがパイピングや外付け部品が少ない英国製のOOゲージなのでこのような


安い作りのケースでも問題はありませんが、日本型やアメリカ型の車輌は屋根上や側面、


床下など細かい部品がとても多いのであまりこのケースはオススメできません。


そもそも、日本製のHOゲージを買えるような人はこんなものを自作しなくても


純正の収納ケースくらいパパッと買えるのでしょうが。