2018/02/10撮影 横浜弘明寺、板東三十三観音第14番、瑞王山弘明寺(弘明寺観音)さまへ詣 | 湘南陽光電しゃ館 神仏と自然館+精進落としと飯

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ヤフーブログから引っ越してきました!。
鉄道館とは別に、神さま仏さまの居られる景色、
花/木、そしてその場所の空気感をお伝えいたしたく、
撮影した写真を掲載しています。
そして、お詣りの後は精進落としを。
「気」がピュアのままだと、疲れちゃいますからね!。

三連休の初日、今日土曜日は天気予報によると関東は夕方から雨、とのことで時間を見計らって午前中、神奈川県最期の板東三十三観音第14番札所の弘明寺観音さまへお詣りさせていただきました。

弘明寺観音さまも飯山観音さまと同じく昔から存じ上げておりましたお寺様ではございましたが、今まではお伺いするチャンスがございませんで、今日の今日まで過ごしてしまいました。

弘明寺の街はその名の通り、観音様の御門前町です。メディアでは神奈川県では珍しく元気な昭和の商店街として近隣の横浜橋商店街と共に最近、知名度が上がりつつあります。加えて、街中には大岡川が流れておりまして、これからの季節は南太田までの川沿いの桜並木が多くの観桜客で賑わいを見せます。

お詣りには最寄り駅として、京急と横浜市営地下鉄ブルーラインに双方共に弘明寺駅がございますが、門前商店街を少し歩いてからお寺様正面に達し、仁王門を潜って観音さま詣りが出来る、地下鉄駅からのアクセスをおすすめします。

はっきり言ってお車での参詣はおすすめできません。檀家様用の駐車場は寺域内にございますが広くは無く、周辺道路は商店街路と生活道路で道が狭うございます。出来るなら国道16号線周辺のコインPへ駐められてからお詣りなさる方が断然よろしいかと存じます。

本日はちょうどお昼時にお伺いする事になりましたので、地下鉄駅より商店街を歩きつつ、良さそうな食事処を探しながら歩きまして、ご門前直近の多分昔からご商売なされていると思われる中華食堂「成華」さんへ一見さんで入店、もう、本当の昭和の食堂という店構えで懐かしさ倍増でございます。

流石にこういう雰囲気の中華屋さんは地方に行っても少なくなりましたが、横浜にもこういうお店で未だにご商売が続けられるいう点で弘明寺商店街のポイントは高く、観音さまに見守られているこの地の人情の良いところなんですね!。

で、お腹も空いておりましたので、お品書きも見ず何気なく「雲呑麺」とライスと餃子を注文致しましたが、餃子はメニュウに無いとのことで麺とライスで720円を先払いいたしました。改めてお品書きを見ましたらシュウマイがあったのに気づき、これは失敗したと気づきましたがもう遅い。

さて品物が出てきまして食べ始めましたら、今のラーメンスープの食味に馴れてしまっている舌にはスーパーあっさりのスープでございますが、なんとも旨みのある実に優しいスープで、久しぶりに白飯※これも美味しいライスでして、が美味しく感じられるスープで、雲呑も自己主張せずスープになじんで、最初、ちょっと量少ないんじゃん?と感じましたのは間違いで、ただスープに沈んでいただけ。麺もスープに合うちょうど良い塩梅の細麺で、これぞ昭和のラーメンといつしか食は進み充分満足々々。

2018/02/10撮影 板東三十三観音第14番瑞王山弘明寺(弘明寺観音)
 山門&商店街
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腹ごしらえが先になってしまいまして、観音さまへは申し訳なく、山門の仁王さまへご挨拶申し上げて、入り口すぐの境内下の授与所でお線香とお灯明を買い求め。香炉第へ上げさせていただきました。ここで六道地蔵さまがおられましたので、合わせてお線香を上げさせていただこうと思いましてお線香の束を解そうとしましたが、締め紙がとれずに線香が一本下へ引っ張られて火口が親指に当たり、熱っ、となりまして、先に飯を食いおって!と仁王さま方に叱られたかも知れません。

〃 本堂
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境内へと上がる階段を上ると、いつの間にか曇っていた空が晴れ、青空バックとなって、どーんと本堂が視界に広がります。以前は茅葺き屋根だったそうですが銅板葺の屋根全体が中におわす十一面観音さまの気の力で大きくみなぎっているようで、もう、はち切れそうになっているように見えました。

お線香は下の山門であげさせていただけましたので、そのまま、本堂の中へ入らさせていただきます。まずは外陣で般若心経とご真言を唱えさせていただきました。

御本尊の十一面観音さまはとても古い時代の造形をお体に残された貴重な観音像であられますが、本堂内の授与所へ500円をお納めするとなんと御内陣の観音さま直近まで入らせていただけて、観音さまと直に御対峙することが出来るのです。しかも、同時に御縁日の結縁お綱をご利用なされたと思われる糸輪を記念にいただけたのでした!。

御内陣に入らさせていただきまして、観音さまに改めてご真言をお唱え申し上げますと、優しく微笑を湛えて小生をお見下ろしになって下さいまして、普段、お世話になりっぱなしであらっしゃいます長谷の大観音さま以上に近くに寄らせていただいたこともあり※観音ミュージアムにおわします御前立ちさまと同じくらいの至近距離!、誠に有り難く感じ入りまして、心ホッコリとした気持ちにさせていただけました!。

更に御内陣には観音さまを取り囲むように貴重な文物が内陣壁際に据え置かれておりまして、お力の強そうな波切り不動尊さまもおられますし、天平時代のお寺さま創建時瓦も展示されておりまして、それはそれは由緒ある古いお寺さまであることがわかります。

外陣にはお賓頭盧さまこそおられませんが、鎌倉長谷寺の出世大黒天様瓜二つの、笑顔に凄みのある、いかにもお力のありそうな大黒様や弘法大師様などの仏様がおられますので、お手を合わせられて観音さま共々、お詣りされるのもよろしいかと存じます。

更に本堂をお暇して外へ出ますと本堂奥に空海さまお手彫りの歓喜大聖天さまを納められたお堂もございます。

〃 大聖歓喜天堂 参道
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それで、この参道階段脇にちょうど咲き始めているしだれ梅の咲き具合がなんともチャーミングな咲き具合で、実に可愛らしくて暫く夢中で撮影しまくってしまいました。

〃 しだれ梅
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こちらの大聖歓喜天様の奉納旗の多さは、先日の丸山稲荷さまをしのぐほどで、御信心なされる方へは相当の御利益があると思われます。小生も日々、穏やかに微笑ましく過ごせますように、とお願い申し上げさせていただきました。ただ、お堂扉には御簾が下ろされておりまして、お姿が拝見出来ませんでしたのが残念でございました。

境内には磯子や根岸の街を見下ろせる鐘楼の他、大師堂もございまして、お寺様に納められておられる仏様方も大師堂のガラス窓越しに拝見出来、加えて仏様方からの有り難い贈り物と致しましてか特に、余所ではなかなか目にすることの叶わない役行者さまの御尊像とこれまた珍しいご真言も頂戴できますのが、なんとも嬉しく思いました。

実際にお詣りさせていただきまして、大都会横浜市街地の極至近に、これほど古くまた素晴らしい観世音菩薩さまがおわされますのは目から鱗でして、横浜に住まわれる方々にとっては実に身近に由緒ある強い仏様が守っておられると言うことで、東京で言えば浅草寺の観音さまのようなご存在だと感じます。

ご門前商店街も昭和の香りを色濃く残す、良い雰囲気の商店街でございますので是非、これからの季節、観音さま御参詣とともにお散歩がてらお花見を兼ねて歩かれてみられては、いかがでしょうか。