このお祭り、お稲荷様の総本社、伏見稲荷大社の御神域に坐す稲荷山に御神霊ウカノミタマノオオカミさまがご降臨なさった日を記念して、定められた尊くまたお目出度い日であります。
小生も時間を見て、普段、ご縁を頂戴致している神奈川県西部の秦野におわします関東三大稲荷の白笹稲荷神社さまとこれまた、ずいぶんと昔からご加護を戴いております鎌倉、鶴岡八幡宮におわします丸山稲荷社の初午祭へ詣でさせていただきました。
まずは朝方、秦野の白笹稲荷さまへお伺い致します。閑静な住宅地の中、丘の上のお社は普段、静かで落ち着いた雰囲気が流れておるのですが、初午/二の午/三の午のお祭りの時は秦野の駅からシャトルバスが運行されるほど、お稲荷様をご信仰なされる善男善女で賑わいを見せます。
2018/02/07撮影 白笹稲荷神社 参道露天

どなたかが、こちらの参道露天商は山のお稲荷様なのに海鮮系の露天が多い、とブログに書かれておりましたが、確かにその通りでした。あと、関東北部からの露天商も多かったように思います。
〃 境内&拝殿

朝一でこの賑わいです。ウカノミタマノオオカミさまは農業神であられますので、地元の農業関係者の方々の信心も厚いようです。
〃 拝殿の油揚

普段から拝殿前には神様の眷属さまの好物の油揚を奉納できるように若竹の串が吊されておるのですが、流石に初午祭となると多くの方がお供えされるようで、今日は左右Wで吊されております。
ただ、露天で奉納品の油揚を売っているお店は一軒だけですので、自宅からご用意されて奉納される方もおられるようです。小生も一つ頂戴して、日頃の感謝の印に奉納させていただきました。
〃 境内二ノ鳥居と狛狐さま方

こちらは右側阿形の男狐さま方のお姿です。特に右側のシルエットのお狐様は立派な尻尾をお持ちのハンサム狐さまです。鳥居に向かって左側、手水場側におわす吽形狐様は女狐さま方で足下に子狐様を置かれておりまして、子育てお狐様として子育て信仰の対象にもなっています。
暫く境内で丹沢おろしの寒風に凍えた体を焚き火で温めて、白笹稲荷さまをお暇致しました。秦野は昔からたばこと落花生が名産ですので、ご門前のお豆屋さんで新豆とおこしを買って拙宅の神様方のお土産といたしました。
お昼前に一端、自宅へ帰り神棚にお土産を献げて、今度は八幡様の丸山稲荷さまへと出向きます。
2018/02/07撮影 鎌倉、鶴岡八幡宮境内、丸山稲荷社 本殿

丸山稲荷さまはもともと、鶴岡八幡宮さまが現在の大倉山上へと元八幡さまから遷宮される前に、すでにこの場所にご鎮座なされておられた古くからの神様で、頼朝公の夢枕に立ってここへ八幡宮を建てよ、さすれば源氏は末永く栄えるであろう、と申されたとか。
この後、源氏は平氏を滅亡させ隆盛を誇って鎌倉幕府を開くのは教科書の通りでございますが、丸山稲荷さまもこの功で拝殿本殿の横へお社を奉られて以来、800有余年、この場所に八幡宮さまとともにお祭り続けなされておるお社です。
ために、御利益は申し分なく、今でも奉納の稲荷旗は常に新しく増え続けております。ちなみに某バス旅漫画家の方も鳥居を奉納なされておられるので、ギャンブルで御利益があったのではと。
14時からの初午祭でしたが、こちらのお社は八幡さまの拝殿/本殿よりもさらに一段高い境内地におわしますので、境内地がちょっと狭く、受付でご祈祷の申し込みをなされた方以外は神事には直接は参加出来ません。
ですから、小生は境内地に上がる階段で神官の唱える祝詞と巫女様の舞の鈴音、笙篳篥の音色を聞かせていただきました。写真も初午祭の様子という写真が撮れませんで、境内地にご祈祷の方々が座られる椅子が並べられている光景しか撮影できませんでした。
ただ、本当に丸山稲荷さまは、いつもお詣りさせていただくと、大きくてお力の強い神様であられるのだ、という感覚になって迷い事や心配事もしっかり薄まってしまうよう気が致します。
更に一昨日はお暇際にひかせていただきました、おみくじの御神託にとてもウレシイ文言が記されておりまして、とてもハッピーな気分にさせていただいて、帰路につくことが出来ました!。かしこみ、かしこみ。