「雨粒」 | 紙飛行機の憂鬱

紙飛行機の憂鬱

自分の創作の全てを表せたらと思い、あえて始めました。
お目に留まれたら幸いです。

カーテン越しの雨音は

何故か心を寒くする

それでなくても今は冬

夜ともなれば寒くって

 

暖房なんかに手を伸ばし

からだ温めてみるけれど

孤独に覆い被さられた

心はやはり冷たくて

 

ポタポタ染み入るその音は

一点だけを集中的に

攻めるように落ちてきて

心にぽっかり穴をあけ

 

それでなくても今は冬

外には冷たい雨粒が

心の中まで染み入りて

ひとりの夜を濡らします