「雨粒」カーテン越しの雨音は 何故か心を寒くする それでなくても今は冬 夜ともなれば寒くって 暖房なんかに手を伸ばし からだ温めてみるけれど 孤独に覆い被さられた 心はやはり冷たくて ポタポタ染み入るその音は 一点だけを集中的に 攻めるように落ちてきて 心にぽっかり穴をあけ それでなくても今は冬 外には冷たい雨粒が 心の中まで染み入りて ひとりの夜を濡らします