打ち切り漫画と俺 | kame3ブログ~何時からブログで無くなったか

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最近自分の方向性が分からなくなってきた

どうも、kame3です。

 

今回のテーマが打ち切り、と言う事以外何も考えてないところから話し始めるんだけど…タイトルに漫画と付けたから、俺が読んでいた打ち切り漫画の話でもしよう。は、なんか嫌だと思ってましてね。

 

それよりも何か捻ったネタは無いかなぁ思っているんですけど、最近誰にも刺さらない創作の設定を考えているのですが、大体始めの部分だけを書いて終わらすはずが作品のオチまで思い付くんですよ。

 

代わりに間の設定がフワフワしていて短いものが多いんだけど、こう言う漫画が打ち切りになりやすいのかなって思ったんだよね。

 

俺の創作は『画期的な話を作り上げた!話の終わりまで盛り上がるぞ!』みたいな物では無くて、自分はこんな設定の漫画を知らないからオリジナル作品だと思う。程度でしか無いんだよ。

 

でも世の中にはその程度のクオリティでも、それ以下の設定でも自分の発想を天才だと信じられる人がいる訳で…しかもそれを大手出版社に持ち込みしたりして、中にはそれが採用される人もいたりして、連載が決まって、行く行くは自分が大好きな大人気漫画を超える!なんて夢を見て…絶望する。

 

まずは評判、満を辞してのスタートだったのに『⚪︎⚪︎のパクリ、劣化』『作画が下手』『話が分かりにくい』などの酷評ばかりが目についてしまう。

 

それでもここからの巻き返しを夢見ているのに、数話ほど書いても好転しない評判。それだけで無く、自分にとって1番自信があった序盤が不評だった事による自信喪失。

 

そんな状態で自覚するのは、自分は最初と最後以外何も考えていなかったと言う事。自分の中では完璧なスタートを切り、そこから新しい展開で読者を楽しませる筈だったけどそこに行き着く為の過程の描写の事をしっかりと考えていなかった。

 

全てに意味のある描写が必要なのか、無駄な描写も必要なのか。無駄な描写に必要なことって何?

 

主人公達が街の中を歩いていく。目的の場所は既に決まってて、そこに辿り着く為の描写はカットするべき?それとも何か挟むべき?偶々聞こえて来た主婦たちの会話?街の立ち寄る予定のない店の光景?物語に一切関わってこない猫のあくび姿?全てを入れてもまだ足りない?

 

時間が常に迫ってくる、完成したら次の話を書かないと、じゃあ次の話は何を書けば良いの、ネット上には批判の声すら上がる事なくなって来た、アンチすら自分の漫画を見ていない、いつ編集の人から打ち切りを言い渡されるか分からない、自分より若くて人気がある人がたくさん世の中にいる、自分がやりたかったことは…何?

 

って心が折れた状態で打ち切りが決まるパターンもあるだろうけど、逆の作者側が不完全燃焼の打ち切りの方が多いパターンだよね。

 

実際にあった話だと、有名な漫画投稿サイトで凄く人気の作品があった。投稿されたらランキング総合一位確定するような作品だったんだけど、それがスカウトされる形で公式漫画化が決定しました!

 

これによって書籍化して作者が趣味から収入の得られる仕事になっていったんだけど、最後まで連載保証をしてくれるわけではないんだよね。

 

それまで無料で読めた物がリメイクされる場合もあるけど、物によっては使い回しで期間が過ぎたら読めなくなるのでまた読みたかったら書籍買ってね!って言われてさ。

 

それでもオマケ狙いや応援も兼ねて購入する人もいるだろうけど、殆どの人は買うまでに至らなかったためか、打ち切りになったパターンとかもあったし、話が全て書き下ろしだったのに打ち切りもあった。

 

逆に人気もあって、物語が盛り上がっている途中で作者のTwitterで『後何話で終わります』と言う報告と共に、物語を不完全な形で畳もうとしている作品もあるよ。

 

 

・・・今回の話、途中から自分の中でのノリが思いのほか悪かったからうちきりにする予定だったけど、もう少しだけ話を変えて続けてみようと思う。


読み切りと連載作品の話を考えるとしたら、どちらの方が簡単か。自分は漫画とか書いたことないから想像で。


とりあえず連載は5話分、その先のことは考えなくて良い。読み切りは最低20ページ、それさえ守ればよしとする。


で、まぁこんな話題を出している地点で分かると思うけど個人的には読み切り考える方が大変だと思うんだよね。


まず読み切り作品って、起承転結が一つの作品の中で完結している必要があるけど起の部分って長すぎてはいけないと思うんだよ。


何がやりたいのか、短い言葉でわかりやすく。当たり前のように見えるけど、連載作品と違って何が出来る•何が目的•作品の特徴を端的に理解させる必要がある。


この独自の読み切り語りで言えば、『まず読み切り作品って』辺りまでには読者が『この話の続きが気になる!』って思わせるワード、掴みが出来ていないといけなかった。


それなのに俺はダラダラと本題に入らず無駄話、そして今もまた無駄話。後半はものすごく面白くなるとしても、このテンポなら承に行く前に殆どの人は読むのをやめるだろうな。


テンポ感に関するわかりやすい例を挙げるとしたらマリオのゲームとかかな。


まず連載系だとスーパーファミコンのマリオワールドのリメイク版となるマリオアドバンス2辺りが分かりやすいんだけど、ゲームを起動するとまず気球が名称不明の島に向かっていくところから始まる。


気球が島に着陸すると、そこでマリオ、ルイージ、ピーチの3人が気球には乗っていた事がわかる。そしてマリオとルイージはマント、ピーチはヨッシーに乗って島を歩き回るって言うアニメーションがあってからゲーム本編で『ピーチ姫が誘拐された、クッパの仕業だろう』って明言されてからステージ選択画面に放り出されて、ステージ選択して漸くゲームスタート。


読み切りは初代スーパーマリオ、ゲーム起動したらタイトル画面とコントローラー選択画面があってA押したら残機数が表示されて何の説明もなくゲームスタート。


プレイヤーの実力次第ではマリオアドバンス2のステージ選択がされるまでの間に1-1をクリアして、このゲームはこんな作品です!って言う自己紹介が終わっている頃か。


マリオアドバンス2では、島の名前がヨースター島である。ピーチ姫と共にきた、しかし誘拐された。ラスボス疑惑の相手がクッパであるなどの情報が与えられるけど、特にヨースター島って島の名前の表記は蛇足だよね。


そういう限られた容量の中での情報の断捨離が難しいのと、読み切りって自分が考えた面白い設定を捨てる覚悟があるか。


ごく稀に読み切り作品で登場したキャラや作品そのものが連載作品になっていく事もあるけど、実際は殆ど読み切りの中でやり切ってしまう。


未来はどうなるか分からない、この先も続いていくみたいな話もあるけど大体の場合は拡張性が残されてない…また一から、連載に向けた作品の設定を考える必要がある。他ではあまり見かけた事のない新たな発想という切り札をひとつ切った状態で…


それが普通に出来るのが天才だけど、凡人には難しいんだろうなぁ。…打ち切り