虐待体験の理解と次元ごとのストーリー展開:3次元から5次元へのシフト | みのやん徒然日記

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オンラインカウンセリング八起きチーフセラピスト、統合ガイド、公認心理師みのやんのゆるゆる語り

カウンセリング場面では、虐待体験を話すクライエントさんによく出会います。

クライエントさんからすると、当然ながら被害者的立場で当初は話されます。

親に愛されなかった。

親がひどかった。

なぜ自分が虐待されなければならなかったのか、あんな親の元に生まれてこなければよかった。

もっと愛してくれたら私も人を愛することができようになったのに。

愛がわからない。

等々、被害者の立場からすればあまりにも当たり前の感覚で述べられます。

そして、クライエントさんが内面の浄化を行ない、執着を手放し、自分を満たし、自分を受け入れて4次元5次元にシフトするにつれ、同じ虐待体験についての理解が変わっていきます。

そして、変わるにつれその後のストーリー展開も異なっていきます。

つまり、パラレルシフトが生じていきます。

 

競合と支配と略奪を主とした3次元的視点では、先のような被害者的立場で理解しており、被害者としての不幸なストーリーが展開していきます。

自分は支配されていた、愛されてこなかったので愛はわからないから自分を愛することもましてや人を愛することなんてできない、なんて私はかわいそう、親が悪い、助けてくれなかった周りも悪い、といった、アドラー心理学でいう「悪いあいつ、かわいそうな私」ストーリーが展開していきます。

延々このストーリーを続けて行けば、当然ながら不幸が続きますよね。

そうすると、不幸な環境がどんどん出てくることになります。

フロイト的に見ても、その他の3次元的因果論的心理学で見てもこのような視点になりますので、虐待を受けたかわいそうな受け身的被害者をサポートしていくということが心理職の役割になります。

 

4次元視点になると、愛と調和がベースですので、その虐待をクライエントさん自身が克服して、他の虐待を受けている人たちを協力してみんなで共同体の中でサポートしていこう、ということになっていきます。

つまり、PTG(Post Traumatic Growth)心的外傷後成長が生じ、共同体感覚が育成され、それにもとづく協力関係の中で進んでいくストーリー展開です。

まさに4次元的アドラー心理学のストーリーとなります。

 

5次元視点では、すべてが自己創造ですので、生まれる前から今生においては虐待を自分で設定して体験して魂の成長を促していくという理解になります。

ですので、今生で虐待をしてくれる親を自分で選んでその親の魂と自分の魂で

生前に契約してきます。

つまり、しっかり虐待してね、わかったまかせろ!ということを親たちと生前に約束してきます。

そして、今生ではこの虐待をしっかり経験することで、なるほどね、だから自分自身をしっかりと愛して大切にして満たしていくことが重要なんだよね、ということを学んで魂が成長していきます。

前世では、その逆を経験していたかもしれません。

つまり、自分が虐待する側を体験していたかもしれないので、今生では虐待される側を体験する設定で生まれてきたのかもしれません。

いずれにしても、虐待を体験することを設定してきたのです。

 

ですので4次元的視点では、シフトして親に感謝するようになるのは、自分が虐待経験を克服して親のしんどさについても共感できるようになってくるからです。

親も、私を育てるときには大変だったんだろうなあ、親自身も苦しんでいたんだろうなあ、というように。

 

5次元的視点では、親が生前からの契約をしっかりと履行してくれたこと、つまり悪役を契約通りに徹底してやってくれたことに感謝するようになります。

契約通り尽くしてくれて本当にありがとう、そのおかげでこんなに成長できまし

た、ということです。

 

3次元的視点では、競合と支配と略奪ですので、不幸な被害者のストーリーを延々と演じていくことになります。

「悪いあいつ、かわいそうな私」ストーリーです。

 

そして最も重要なことは、この3次元、4次元、5次元的視点に立つのは自分で選べるということです。

どれが正しく、どれが間違っているかはありません。

ですので、3次元的視点を選んで3次元的被害者ストーリーを続けることもでき

ますし、4次元的視点を選んで虐待経験を克服した上で愛と調和のストーリー

を展開することもできます。

そして、5次元的視点を選んで、自分が創り上げてきたことを実感して、今後は自分を満たして受け入れて黄金時代を歩いていく、というストーリーを創り出すこともできます。

もちろん、やり残した不幸なストーリー展開さえも自分で創り出して体験することもできます。

これらは、同時並行のパラレルワールドなのです。

どれを選んでもOK.

どれが正しいか間違っているかはありません。

 

もし、どれが正解かにこだわるとき、それは分離感からでているものです。

正解と間違っていることへのこだわりは、二極にはまっているときに生じます。これはもちろん3次元的視点です。

4次元的視点においても、協力しあう必要がある、という方向付けが生じており、まだ分離感が残っているといえます。

5次元的視点では、自己創造であるので、これも自分で創って体験しているだけ、という統合的視点となり、正しい間違っているから離れています。

 

以上から、どのパラレルも選べますし、どれを選んでもいいわけです。

それに沿ったストーリーが展開していくだけです。

あとは選択の決断だけです。

私は5次元シフトを目指して覚悟を決めたので、3次元的視点を手放し、4次元的視点をも手放してきている最中です。

とはいえ、いまだ行きつ戻りつをしているのも事実で、都度決断をしている最中です。