エンタメジャンキー記録。映画、マンガ、小説など消費したソフトの感想。 -22ページ目

『セイギのチカラ』上村祐

念力でティッシュを浮かせる

30センチだけテレポート

動物と喋れる

存在感が薄すぎて気づかれない

手で触れずにブラジャーのホックを外す

Googleアース的GPS能力


そんなものすごくしょぼい超能力者たちが

未曾有のテロを防ぐために戦う


…って設定は面白いんだけど

以下ネタバレ


せっかく「しょぼい超能力」っていう面白い設定にしたんだから

そのしょぼい超能力を駆使して戦って欲しかったな

クライマックスでそれぞれの超能力が進化しちゃって、普通に凄くなってしまう

…そりゃ勝てるわな

ティッシュ浮かす能力でテロリストとどう戦うのか!?

ってのを見せてくれなきゃ、この設定にした意味がない

着想は良かったのに残念

『トランスフォーマー リベンジ』

前作でトランスフォームを初めて見た時は、ものすごく興奮した

まさに衝撃の映像体験だったが


ちょっとスゴさに慣れちゃったかなぁ

今回は前作以上に色んなロボが登場

出し惜しみなくばんばんトランスフォームしてくれるのだが

なんだかあまりグッと来なかった


前作を凌ぐスケールとアクションの連続なんだが

なんか同じようなシーンが何度も繰り返されて、中だるみしちゃった


ストーリーも散漫で面白くない


前作は、悪いロボが来たから良いロボ&人間チームで撃退する、というシンプルな筋書きだったが

本作は、ロボ内輪モメやら古代遺跡やら大学ライフやら、そりゃもうぐっちゃぐちゃで

なにがなんだかって感じ

そもそも上映時間が長すぎる

あと30分は短くできるはずだ


以下ネタバレ


かつて強大すぎるパワーを持つキラーアイテム「リーダーのマトリックス」を敵ロボの手に渡さないため、4体のロボ戦士が命を使って封印したんだよな…


そのパワーを使って敵を倒せば良かったんじゃないの?

マトリックスもたいそうなわりに結構誰でも簡単に扱えることだし

そしたら即解決だったのに残念


せっかく新登場のロボがたくさん出てくるのに、各ロボの特性を活かしきれておらず

結局見所は全部オプティマスがもっていっちゃう


やけに出番の多い双子ロボは、ラップ口調がウザいしはっきり言って見た目がカッコ悪い

スターウォーズでいうところのジャージャー・ビンクスみたいな嫌キャラだ

双子のシーンを削って、バンブルビーにもっと活躍の場を与えて欲しかった

バイクの細身ロボとかも結構カッコいいのに、弱っちすぎてダメだ

敵キャラに至っては、なんだかもうよく分からん

ボスのザ・フォーリンとかいうエイリアンみたいなヤツも、むちゃ強い設定なのにいまひとつ見せ場がなく、もったいぶって後から来るのもよく分からん

そんな重要な作戦なら最初っから来とけよ


人間サイドもまたパッとしない

パパママはストーリーに絡まないのにシーン多すぎ

お笑い担当キャラのルームメイトはたいして面白くもない

無駄にセクシーなヒロインも襲われ&逃げ要員でしかないんだから、今回は出さなくて良かったくらい


…と、

期待が大きかったぶん辛口評価になってしまったが

細かい事に目をつぶれば十分楽しめるエンタメ大作である

『PLUTO』浦沢直樹

漫画史に語り継がれる傑作が、ついに完結を迎えた

物語を締めくくる最終巻は一大スペクタクルで

まさに大団円

興奮と感動のラストに大満足だ


アブラーの憎しみをはらすために作られたロボット・プルートゥ

その哀しき宿命が幕を閉じる


もうひとりの主人公・アトムは一度機能停止したが

ゲジヒトの記憶チップを移植されたことによって復活する

しかしゲジヒトがプルートゥへの憎悪を抱えたまま死を迎えたため

アトムはその憎しみを引き継いでしまう

葛藤しながら、プルートゥと対峙するアトム

壮絶な戦いの果てに彼らが出した答えとは…


「憎しみからは何も生まれない」


漫画を通して手塚が訴えたこの痛烈な反戦へのメッセージを

かつて読者として受け継いだ浦沢が

この作品によって次の世代の読者へと継承していく


感慨深く、感動的だ