『ハゲタカ』
骨太で見応えある作品だった
ドラマシリーズを見ていない人には、登場人物たちの因縁を理解するのは難しいだろう
それでも、この作品のスピリットは十分伝わるはず
画面の迫力に圧倒されているうちに、ラストまで見入ってしまうだろう
とくに、中国からの金融刺客(って言葉はないが)、赤いハゲタカを演じる玉山鉄二がものすごく良い
格差社会の底辺に育ち、自らの孤独をも食らい血肉として、生きるために命がけで戦ってきた男を強烈な個性で演じている
映画の中では描かれない彼の壮絶な過去を、見る者に想像させるほど
まさに鬼気迫る演技だ
主役の大森南朋は、受けの名手
必要以上に主張しない感じが、役柄とマッチしていい味を出している
だが、玉山演じるダークヒーローに対峙するには、ちょっと淡白だった
ちなみにこの映画、企画をすすめているうちに、アメリカでサブプライムローン問題からリーマンショックが起こり、世界経済も大打撃を受けるという事態が発生
それまで進行していた脚本を大幅に変更することになった
現実がフィクションを超えてしまったのだ
悪い意味で
ドラマシリーズを見ていない人には、登場人物たちの因縁を理解するのは難しいだろう
それでも、この作品のスピリットは十分伝わるはず
画面の迫力に圧倒されているうちに、ラストまで見入ってしまうだろう
とくに、中国からの金融刺客(って言葉はないが)、赤いハゲタカを演じる玉山鉄二がものすごく良い
格差社会の底辺に育ち、自らの孤独をも食らい血肉として、生きるために命がけで戦ってきた男を強烈な個性で演じている
映画の中では描かれない彼の壮絶な過去を、見る者に想像させるほど
まさに鬼気迫る演技だ
主役の大森南朋は、受けの名手
必要以上に主張しない感じが、役柄とマッチしていい味を出している
だが、玉山演じるダークヒーローに対峙するには、ちょっと淡白だった
ちなみにこの映画、企画をすすめているうちに、アメリカでサブプライムローン問題からリーマンショックが起こり、世界経済も大打撃を受けるという事態が発生
それまで進行していた脚本を大幅に変更することになった
現実がフィクションを超えてしまったのだ
悪い意味で
『プリズム』貫井徳郎
小学校の女教師が自宅で死んでいた
事故?殺人?
謎多き死の真相を、各章の登場人物たちが、自分たちにしか知りえない事実をもとに推理していく
面白いのは
小学校の男子生徒
↓
同僚の女教師
↓
故人の学生時代の恋人
↓
その同僚の医師
と、その章で犯人と疑われた人物が次の章の主人公となり、リレー的に真相に近づいていくところだ
ただ、
以下ネタバレ
「究極の犯人当て」という帯の言葉は、すごく的はずれで余計な情報だと思う
なぜならこれは犯人当てが楽しめるタイプの作品ではないのだ
結局、最後まで事件の真相は明かされない
よって犯人も判明しない
犯人も犯行の動機も、読者の想像に委ねられるのだ
真相は読者が自分で決めてよい
と、あとがきにあったが
いやいや
そこは決めといて欲しかったよ
なんか不完全燃焼で淡白なミステリーだなぁ、という読後感しか残らなかった
叙述トリックの名作『慟哭』も、帯に書かれていた北村薫の「予想もつかない衝撃の結末」という余計な情報のせいで勘繰って読んだため、かなり初期の段階から結末の展開を予測しながら読んでしまい
どんでん返しのびっくり感が味わえなかった
この著者はいつも帯のせいで損をしていると思う
事故?殺人?
謎多き死の真相を、各章の登場人物たちが、自分たちにしか知りえない事実をもとに推理していく
面白いのは
小学校の男子生徒
↓
同僚の女教師
↓
故人の学生時代の恋人
↓
その同僚の医師
と、その章で犯人と疑われた人物が次の章の主人公となり、リレー的に真相に近づいていくところだ
ただ、
以下ネタバレ
「究極の犯人当て」という帯の言葉は、すごく的はずれで余計な情報だと思う
なぜならこれは犯人当てが楽しめるタイプの作品ではないのだ
結局、最後まで事件の真相は明かされない
よって犯人も判明しない
犯人も犯行の動機も、読者の想像に委ねられるのだ
真相は読者が自分で決めてよい
と、あとがきにあったが
いやいや
そこは決めといて欲しかったよ
なんか不完全燃焼で淡白なミステリーだなぁ、という読後感しか残らなかった
叙述トリックの名作『慟哭』も、帯に書かれていた北村薫の「予想もつかない衝撃の結末」という余計な情報のせいで勘繰って読んだため、かなり初期の段階から結末の展開を予測しながら読んでしまい
どんでん返しのびっくり感が味わえなかった
この著者はいつも帯のせいで損をしていると思う
『ヘルボーイ ゴールデンアーミー』
『パンズラビリンス』『デビルズバックボーン』『ブレイド2』のギレルモ・デル・トロ監督入魂の傑作
ボーイと呼ぶのもはばかられる赤いオッサンが主役
女子人気を一切無視した、ブサメンぶりが逆に痛快
敵クリーチャーたちの造形も斬新で、見ているだけで楽しく
絢爛たる美術は素晴らしいの一言に尽きる
娯楽のツボを押さえながら、自らの趣味を満喫するデル・トロワールドが炸裂
きっとヨダレたらしながら撮ってたんだろうな
数あるアメコミヒーローものの中でもひときわ異彩を放つ怪作だ
ボーイと呼ぶのもはばかられる赤いオッサンが主役
女子人気を一切無視した、ブサメンぶりが逆に痛快
敵クリーチャーたちの造形も斬新で、見ているだけで楽しく
絢爛たる美術は素晴らしいの一言に尽きる
娯楽のツボを押さえながら、自らの趣味を満喫するデル・トロワールドが炸裂
きっとヨダレたらしながら撮ってたんだろうな
数あるアメコミヒーローものの中でもひときわ異彩を放つ怪作だ