こんにちは、釜井果樹園です
毎日忙しく作業しており、久しぶりの更新となってしました。
今年は少し寒さが続いた影響もあり、梨の開花が遅めになりました。
3月頃の果樹園の様子はこちら↓
(※剪定もほぼ終わって、枝が綺麗に!)
そして今日の梨畑の様子です↓梨の花が咲き始めましたよ!
梨の開花順は「にっこり」→「新高」→「豊水」→「幸水」の順です!
現在はにっこりが7分咲きほど。
例年は咲き始めると一気に満開となるのですが、
毎日の梨の木の状態、花の状態を見ながら、作業しています。
今年は、二日ほど前から受粉作業(人工交配)が始まりました。
釜井果樹園では受粉作業と並行して、
受粉に使う花粉を自家精製しています。
まずは交配専用の品種「長十郎」や「松島」といった品種の枝から
このように1本ずつ枝から花だけをざっくりと取り出します。
枝から花をざっくりと取り出す作業はすべて人手で行っています。
花粉をとるのに必要なのは、花の中にある濃いピンク色の「葯」の部分です↓
※岩男さんが丁寧に「この部分だよ~」教えてくださいました
「葯」を取り出すのはこちらの機械(葯の採取機)です↓
上からざっくりととった花を入れて、
こちらの機械に掛けると・・・
分解された花が機械の中で網(ふるい)に掛けられて
このように「葯」とそれ以外の部分に分けられる仕組みです!
次に、取り出した葯を下のような「開葯機」(かいやくき)に掛けます。
このように1枚ずつ棚にセットした葯を
27℃程度で一晩(24時間ほど)乾燥させると葯が開いて花粉が出てきます。
葯が早く均一に開くよう、この機械にかけています。
花粉が取れたら終わりではありません。
受粉用の花粉作成はここ何年かはお母さんが担当していて
ヘキサンというアルコールで何度も何度も濾して、不純物を取り除き、
純度の高い花粉(受粉しやすい良質な花粉)を作成しています。
精製の様子は2017年の花粉作成のブログでもご覧ください。
このように大変手間暇かけて自家精製した花粉は
よく乾燥させて、保存容器にいれ冷凍保存すると何年かもちます。
この花粉を「石松子(せきしょうし)」というピンクの粉と
最適な割合で配合させ、丁寧にまぜて受粉用の花粉が完成します。
受粉作業はこちらの「梵天」を使って、ポンポンと優しく付けていく作業です。
今日は、受粉作業班と花粉作成班に分かれて
パートさん10名ほどにもお手伝い頂き作業しました。
花粉付けの様子は去年のブログもご覧ください。↓
※昨年の花粉付けの様子
授粉作業は開花したら一斉に行わないといけないので、広い畑では人手が必要です!
毎年、たくさんの方にお手伝い頂き、やっとこのように大変な作業を乗り切っており、
本当に感謝しております。
昨年はおかげさまで、
栃木県梨グランプリで金賞を頂く事ができました!
立派なトロフィーと賞状を2枚(金賞と中央会長賞)を頂きましたよ!
ありがとうございます!
今年も美味しい梨ができるよう、
毎日丁寧に誠実に、頑張りたいと思っております!
今年も釜井果樹園をどうぞ宜しくお願い致します。
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釜井果樹園
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