こんにちは、釜井果樹園ですビックリマーク

久しぶりの更新となってしまいましたあせる

 

今日の梨畑の様子です↓

今日は良く晴れました晴れ

 

昨日は風が強くて・・・風

 

受粉作業をしても花粉が風で飛ばされて大変でしたが><

今日は風も穏やか。

 

作業しやすい一日となりました。

 

梨の花も元気に綺麗に咲いていますよ~桜咲く桜咲く

 

 

宇都宮は桜はほとんど散ってしまいましたが、

梨の花は桜の開花後に咲くので、今からがまさに見頃ですニコ

 

先週土曜日位から、受粉(人工交配)作業がはじまりました!

毎日パートさんにもお手伝いいただき、作業していますよ~。

梨の開花順は「にっこり」→「新高」→「豊水」→「幸水」の順です!

が、収穫は「幸水」→「豊水」→「新高」→「にっこり」の順に収穫されます。

遅く花の咲いた品種が先に収穫できるのです。

 

「幸水」などは早生品種といい、反対に開花が早くても収穫が遅い

「にっこり」などは晩生品種といいます。 

 

新高やにっこりが大きな果実になるのは、

開花から収穫までの生育期間が長いからなんです。

 

いまは「にっこり」の花粉付けがほぼ終わって、

豊水や南水の授粉に入っています。

 

↓赤い札のついている木が「豊水」です。花も咲いていますね♪

 

 

↓下は幸水の木。まだ開花していない花が多いですね!

 

 

 

授粉作業は開花したら一斉に行わないといけないので、広い畑では人手が必要です!

今日も10人の方にお手伝い頂いております。皆様ありがとうございます照れ

 

釜井果樹園では受粉用の花粉も自家作成しています。

 

花粉の自家作成はとても大変な作業汗なので、

購入する農家さんも多いのですが、

釜井果樹園は毎年この時期に5日~1週間ほどかけて

作成しています。

 

こちらは花粉を取り用の枝の束です↓

ここから1本ずつ人の手で、枝から花だけをざっくりと取り出します。

 

 

そのあと、精選された葯をこちらの開葯器(かいやくき)にかけます↓

このように1枚ずつ棚にセットした葯を

27℃程度で一晩(24時間ほど)乾燥させると葯が開いて花粉が出てきます。

葯が早く均一に開くようにこの機械にかけているんです。


今はタイマー付の開葯器があるので、

少しは作業が楽になりました。

 

これが無かった昔は、

一晩中、ストーブを炊いて徹夜作業で

花粉を取る作業をしていたんだよ~

大変だったんだ!

園主 岩男さんが教えてくれました笑い泣き

 

受粉用の花粉作成はここ何年かはお母さんが担当

 

ヘキサンというアルコールで何度も何度も濾して、不純物を取り除きます。

純度の高い花粉をとるための作業です。

 

ビーカーで繰り返し濾していくと・・・

ビーカーの底にこのように純度の高い花粉が残っていきます。

 

アルコール分をよく飛ばしてから

 

このように紙に広げて、風が通るように花粉をほぐしていきます。

 

すると、アルコール分が飛んで、さらさらになっていきます。

 

こちらは豊水の花粉です。

色々な品種で花粉を精製するので、分からなくならないように

メモを付けています。

 

品種によって花粉の色と臭いも多少違うのだとか・・・オレンジ

ベテランのお母さんは、色と臭いで品種がだいたい分かるそうです。

すごいびっくり

 

よーく乾燥させたら、保存容器にいれて冷凍保存すると何年かもちます。

こんな風に時間と手間暇をかけて受粉用の花粉も作っているんです。

 

 

 

ナシの主要品種では、自らの花粉では結実しないという性質があります。

基本的に同じ品種同士で交配しても実にならないということ、たとえば

にっこりの木の花ににっこりの花粉をつけてもダメという事です。

 

釜井果樹園では長十郎や松島など交配に適した品種も使っています。

しかし、最近では、自らの花粉で結実する新品種「なるみ」が開発されたそうですよ。

人工受粉の省力化が可能な品種として普及が期待が寄せられていますさくらんぼ

 

こちらは授粉作業に使用する梵天(ぼんてん)↓

市販のものでは長さが足りなくて疲れるので、釜井果樹園では

ちょっとひと手間かけて長くした梵天を使っていますよ♪

 

今日も朝8時すぎから夕方まで、忙しく作業しております。

11時頃の休憩風景↓

皆さん、和気藹々と束の間の休憩を楽しんでいらっしゃいましたウインク

 

 

休憩中の岩男さん↑

明るく沢山おしゃべりしながら、皆さんとコミュニケーションをとっていました。

 

毎年自然条件が違って、厳しいなって思うときもあるけど、

それは他の農家さんも条件は同じ。

その中で最善を尽くすのが自分のモットーなんだ。

 

と明るく笑って話す岩男さん。

つい真剣になって家族を怒鳴ってしまって申し訳ないって思うこともあるんだけど、

こっちも必死でやってるからさ、と。

 

23歳から梨農家を始めて、最初の頃は何も分からず、

自分で必死に勉強しながら実験、実践して経験を重ねてきたそう。

 

今まで何十年も梨を見つめてきて

やっと自然の摂理が分かるようになって来たような気がすると

仰っていました。

さあ、もうひと仕事!

今シーズンも皆様においしい梨をお届けできるよう頑張りますグッド!

 

 

今年も釜井果樹園をどうぞよろしくお願い致します。

 


釜井果樹園
〒321-0901 栃木県宇都宮市平出町2755

 

TEL:028-661-0893
http://kamainashiyasan.com/

 

この看板と黄緑色の屋根が目印です!