米澤 穂信『王とサーカス』★★★★
二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいは―」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。二〇〇一年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!
犯人はすぐに分かったけれど
ネパール舞台が良かった
永瀬 隼介『閃光』★★★★
玉川上水でラーメン屋の店主・葛木が扼殺体で発見された。捜査陣に名乗りを上げたのは、定年まであと2カ月を残すのみとなった警視庁捜査一課の滝口政利。そして相棒に選ばれたのは、所轄署で身を持てあましている巡査部長・片桐慎次郎だった。滝口は、このありふれた殺人事件に迷宮入りした34年前の“大事件”との接点を見いだし、独自の捜査を始める。一方、34年前の事件当時の葛木の仲間で、その後、実業家として成功した吉岡、ヤクザとなった金子、横浜でクラブ経営をする恭子らが密かに再会していたのだが…。34年前の大事件はなにゆえ未解決に終わったのか?全国民が注視するなか警察組織はいかなる論理で動いていたのか?そして大事件の“真実”とは。
最初は面白かったけれど
後半はただの刑事もの










