結構、硬いパーツですが、どれだけの力が
加わっていたのかパーツが反っています。
このパーツは本体内に3枚あるはずです。
1枚は問題なく付いていましたが、もう1枚が
この反った状況になっています。
そしてもう1枚は欠品しているようで
付いていません。
そうなると、この反ったパーツをまず
元に戻さなくてはなりません。
どうやって？？
詳しくは書きませんが硬質のプラ樹脂なので
とある方法で一旦柔らかくする事で
簡単に修理できました。
（ほら反りが戻ったでしょ）
とりあえず1枚はOK
あと1枚欠品なので作るしかありません。
作るにあたり手作業なので加工が
容易でなければなりません。
そこで材質には加工しやすいソフトな
プラ素材を採用。
切り出して既存のパーツに近い形を
作成しました。
（見た目は良くないですが・・・）
塗装すれば見た目も良くなりますが
この部品は付けたり外したりする時に
少し曲げたりする必要があります。
塗装してしまうと曲げた時に塗装が割れたり
剥がれるおそれがあるため、あくまで
機能面を満たす事を目的とし見た目は
捨てました。
ちゃんと48ミリのカプセルを1個ずつ
排出できます。
（見た目ではない！機能を満たすかが重要）
サイドはフックのようになっており
使用中にスッポ抜けないように
なっています。
（作ったパーツを取り付けた）
ピッタリ取り付けられますね。
65mm以上のカプセルを使うときは
このパーツを全て外す必要があります。
いやー修理終わったー！と言いたいですが
イヤな予感がします。
（コインメック）
それはコインを入れて回すメックの部分。
上述したパーツがあそこまで反れて
しまっていたのは引っかかった時に
強引に回そうとしたんじゃないか？と
想像します。
そうなるとガチャキューブの中が
前回修理したガチャキューブのように
破損していたり折れていたりすると
最悪です。
コインを入れて回して見たところは
問題なし。
それでも念の為、メックの中を見てみます。
（分解したコインメックの最深部）
懸念していた所は折れていません。
特に問題無さそうですが
金属側には傷のような跡が見受けられます。
（コインメックに入っている金属パーツ）
この金属部品は均等に回転するはずですが
一部に集中的に傷が付いているのが
気になります。
ガチャキューブ特有の症状かもしません。
後々トラブルになるようなものは
排除しておくのが望ましいです。
研磨をかけます。
（軽く研磨して傷を無くし平らにした）
傷が無くなりました。
回転の度に中で擦れているのか金属が
擦れたあとが残っています。
（分解したコインメックの最深部の清掃前）
ガチャガチャは極力摩擦を減らす事が
理想なので清掃しておきます。
（分解したコインメックの最深部の清掃後）
そして、元通りにメックを組み戻します。
ガチャキューブのコインメックは
ドライバーさえ扱えるなら
開けるのは簡単ですが組み戻すときは
ひと癖あってコツがいります。
（上から見たコイン投入口）
上で研磨した金属はコインメックを
閉じるとコイン投入口から見えますが
その時にムリに閉めていた場合
プラとの間に隙間ができます。
隙間がほんの少しなら良いですが
コイン1枚分くらい開いていたら
（コインメックの裏面）
またコインメックを開けて、やり直しです。
クセがあるので自力でガチャキューブの
コインメックは分解しないようにしましょう。
ギア（歯車）も取り付けます。
（コインメックにギアが取付けられた）
本体内のギア（歯車）の
軸受けにホコリが溜まっていました。
（ギア［歯車］の軸受け）
きれいに拭いて少し油を挿しました。
とにかく摩擦や抵抗になるものは極力
減らしておくのがガチャポンを
メンテナンスする上で重要です。
動作確認も問題ないのでお客様へ
発送して修理完了しました！
今回の修理は工数が多くて
時間かかりました・・・
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