フラダンサーへ:Aloha Ainaについて | HulaとHawaiiの日記

HulaとHawaiiの日記

1995年にハワイへ移住。フラを中心としたハワイでの生活日記です。

Aloha Ainaは、

土地を愛し、大切にする事。

 

でも、それだけではないのです。

 

ハワイの歴史を辿っても分かる様に

古代では、Ahupua'aの土地区分の中で そこに住む人々は

それぞれの役目があり、共同で作業をしていました。

神々に祈り、酋長がいて、人々の生活がある。

生きる為に必要なものを大地の恵みから頂く。

大地へのALOHAの強さを感じるハワイの伝統儀礼があります。

 

私は長年ハーラウに所属し、ハワイの伝統を学び、ハワイの文化を体験しながら、Aloha Ainaの言葉の深さを少しづつ理解できるようになり 色々な場面でAloha Ainaの大切さを感じ

経験をさせてもらいました。

 

ハーラウによって違いがあるけれど

今日は少しAloha Ainaについて書いてみます。

 

それは、ハーラウでLeiを作る事になった時の事。

山に植物を頂きに入ります。

まず、一番最初にしなければ、行けない事は

Ainaに敬意を表すHana kūponoです。

 

Hana kūponoとは、正しいことを、正しい時に、正しい意図で、正しい人々と、正しい場所で行うことを意味し Ainaを尊敬するPonoの精神を持つ事。

 

Hana kūponoの儀礼は下記の順序で行われます。

①Hoʻomana-敬意、賛辞

②Mihi-許しを請う

③Hoʻolauna-自己紹介

④ Noi-依頼、願い

⑤Mahalo-感謝

⑥Hoʻomana-敬意、賛辞

 

森に入っている間は、言葉は発しません。

森の奥に入る前には許可を得て、そして、何を探しているか、

何に使用するかを話します。

植物と会話をし、風、野鳥の声 森の中で聞こえてくるメッセージに耳を傾けながら、必要な植物に出逢える様に願い、

出会えればその事に感謝し、頂く時にもそして頂いた後にも

お礼を告げます。

 

必要な分の植物を頂いた後、綺麗にする作業も同じ場所で行います。時には、作業をしながらOliを皆で唱えます。

それは、誰かがOliを唱えようと決めたのではなく、

自然といや、必然と行われているのです。

頂いた植物を無駄にする事無く使用し、また 森を汚す事無く荒らす事無く、それぞれの役割の元 Leiを作り上げるのです。

 

山を出る前にもう一度

大地のお礼と敬意を表し、その場を振り返ることなく

その場を離れます。

 

 

大地こそが、私達のチーフ。

私達が生活し、繁栄する空間を創ってくれたのです。

その感謝の気持ち、大切に想う気持ち。

 

Olelo No'eau(格言)にこの言葉があります。

“He aliʻi ka ʻāina, he kauā ke kanaka.” 

主は大地、仕えるのは人

 

ハワイの人々が代々大切にしてきた大地、大地と共に生きているハワイの文化。

人々が大地を守るなら、大地があなた達を守るでしょう。

その言葉と共に ハワイの文化は継承されているのです。

 

Aloha Ainaとは、大地を主と思う事でもあるのです。

 

長い歴史の中で ハワイの人々が大切に守ってきた大地。

沢山のハワイアンソングにも書かれている様に

私達フラダンサーもその思いを受け止め 行動しなければいけない事でもあるのです。

 

ハワイの事、知れば知るほど もっと知りたくなりますね。

まだまだ書きたい事はありますが、

またの機会に。

 

良い週末をお過ごしくださいねラブ

 

 

 

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