先週の済生会土曜将棋教室 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は高島教室が7/21(日)、津山おもちゃ図書館将棋教室が8/4(日)の予定です。また奉還町将棋イベントを7/20(土)の13時~18時30分まで開催予定です。

先週2/10(土)は岡山済生会カルチャーセンター土曜将棋講座の開催日でした。将棋入門コース」と「将棋中級コース」の2講座です。

15:30~17:30は「将棋入門コース」。

最初に済生会事務局の方から、新年度からの継続手続きについての説明がありました。4月からは少し方式を変更します。具体的には金曜の「将棋を楽しもう」はそのまま、土曜の「将棋入門」を「将棋を楽しもう」に名称変更し、内容を同一にします(予定が入り参加できない場合でも、もう1つの講座の方に振替出席することが可能になります)。また、別講座として、新たに超初心者限定の「将棋入門」をスタートし、こちらは月1回ペース(第3金曜の夜、第4土曜の13~15時)で開催します(こちらの講座も予定が入り参加できない場合でも、もう1つの講座の方に振替出席することが可能とします)。「将棋中級コース」(第2・4土曜の18~20時)の変更はありません。

この日の講座も盛りだくさんでした。

最初はルール確認から。テーマは「打ち歩詰め」と「突き歩詰め」。持ち駒の「歩」を打った手が相手玉の詰みになっている場合、それは「打ち歩詰め」といって反則になりますので注意してください。一方、盤上にある「歩」を動かした手が相手玉の詰みになっている場合は「突き歩詰め」といって反則ではありません。

 

次に番外編として「成り」についての講義をたっぷりと行いました。初心者の方は、敵陣で成れるのに「成り」を忘れているケースが散見されます。対局では、駒から手が離れた瞬間に指し直すことはできなくなります(「待った」となります)ので、気をつけていただきたいところです。これを防止する方法として、カクザンは、成れる時には必ず成るようにしましょうと指導しています。実際は成らない方が良いケースもあるのですが、8割以上のケースで「成り」の方がトクだと考えています。であるならば、「成り」か「不成」かを考えるよりも、常に「成り」を選択すると決めておくのが良いという理屈です。ただし、「不成」の方が良い場合の有名な手もあります。棒銀の▲2三銀不成のような手です。こういう手は、あくまで例外として、個別に覚えていくのが良いと思います。その他、詰将棋で「打ち歩詰め」を打開するための「飛」の不成の問題を出題しました。こういうのも例外です。


最後は戦法講座。この日のテーマは「四間飛車」でした。初手は▲7六歩と「角」道を開けるのが最初のポイント。そして、△3四歩に対しては▲6六歩と「角」交換を拒否。また、△8五歩には▲7七角として相手からの「飛」先の「歩」交換を拒否します。以上のことを守っておけば、▲6八飛から「玉」を「2八」の地点へ移動させて「ミノ囲い」に組みあげることが可能になります。「四間飛車」では「ミノ囲い」が完成するまでは戦いを起こさないように注意してください。そして、この日は、「居飛車」側から先攻してきた場合の応対の仕方について、2つの棋譜を用意して解説しました。この棋譜は自宅で盤上に繰り返し並べて感覚を養ってください。

ここまで駆け足で1時間。後半は実戦対局を行いました。この日も多数の昇級者が出ました。棋力認定証は次回教室でお渡しします。

18:00~20:00は「将棋中級コース」。

この日は久しぶりに生徒さん全員が揃い、また、「将棋入門コース」から「将棋中級コース」へのクラス変更を検討されている生徒さんの体験参加があり、このクラスとしては過去最多の参加者となりました。

 

最初に済生会事務局の方から、新年度からの継続手続きについての説明がありました。内容は「将棋入門」の時の説明と同じなので省略します。「将棋中級コース」はこれまでと同様第2・4土曜の18~20時の開催となります。

前半の講座では「温故知新」シリーズの第2弾として故・灘蓮照九段が編み出した作戦を紹介しました。灘九段は関西の重鎮で、ウィキペディアによるとA級在位17期、棋戦優勝6回を誇る名棋士です。「早指し名人」として知られ、NHK杯戦では4年連続決勝進出の記録を作ったほか、同棋戦では2度の優勝を飾っています。また、「駒落ち名人」としても有名で、アマ四段相手に「四枚落ち」でほとんど負けなかったという逸話がのこされています。さらに、カクザンが高校時代に読んだ故・加藤治郎名誉九段著「将棋は歩から」には、「棒銀」ならぬ「棒玉」戦法として、灘九段の独特の指し回しが紹介されていました。

 

この日のテーマは灘流「対振り飛車」対策で、「玉頭位取り」と「右玉」を紹介しました。特に「右玉」は灘九段以外に指す棋士はいなかったのではないかと思いますが、現代では糸谷哲郎八段が「糸谷流右玉」としてこの作戦を蘇らせており、NHK将棋講座では1月のテーマとして詳しく解説をされていましたね。カクザンはテキストを購入して勉強したのですが、灘九段のことはどこにも触れられていませんでした(「糸谷流右玉」の源流は「灘流右玉」であるとカクザンは思っていますが真相は如何に?)。

 

後半は1時間15分にわたり、実戦対局を行いました。

※2024年4月から、引き続き下記5講座を担当させていただくことになりました。また、小学生以下の場合は保護者付添での参加が可能です。ご希望の方は岡山済生会フィットネス&カルチャークラブにお問い合わせください。

 

1.将棋入門コース(新講座、4/19(金)に体験会)

対象:これから将棋を始める方
開催日時:
毎月第3金曜日の18時~20時

(同名の土曜日の講座への振替受講が可能です)

 

2.将棋入門コース(新講座、4/27(土)に体験会)

対象:これから将棋を始める方

開催日時:毎月第4土曜日の13時~15時

(同名の金曜日の講座への振替受講が可能です)


3.将棋を楽しもう(継続講座、4/12(金)に体験会)

対象:初心者から初級者

開催日時:毎月第2・第4金曜日の18時~20時

(同名の土曜日の講座への振替受講が可能です)

 

4.将棋を楽しもう(継続講座:「将棋入門コース」から改題、4/13(土)に体験会)

対象:初心者から初級者
開催日時:毎月第2・第4土曜日の15時半~17時半

(同名の金曜日の講座への振替受講が可能です)


5.将棋中級コース(継続開催、4/13(土)に体験会)

対象:棋力10級程度以上の方
開催日時:毎月第2・第4土曜日の18時~20時


会場:済生会フィットネス&カルチャークラブ
電話:086-252-1101
駐車場:約100台分利用可

 

 

 

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