骨折した母。

昨日はお風呂入ってないだろうからと、髪の毛はシートで拭いて、身体は下半身シャワーにしました。

オムツとズボンをトイレで脱いで貰おうして手伝おうとしたら、骨折した左肘が痛むだろうに

 

「大丈夫。自分でまだ出来る事は頑張る。」と。

 

思わず泣きそうになりました。

 

ボケてるけど、迷惑かけずに頑張ろうって気持ちがまだあるんだ。

その内頑張らなくなる日が必ず来るんだろうけど、それでも少しでも長く母の頑張る姿を見ていたいです。

 

 

妹家族が帰って一息つく間も無く、母が転んで骨折しました…。

ホント毎年骨折するなぁ。

 

2022年は布団で転んで背骨骨折、2023年はエスカレーターから降り損ない顔面ダイブして頬骨骨折、そして今回はちょっとした坂道で転倒して左肘骨折。

転倒したのが自宅近くだったので、ご近所さんが救急車を呼んで下さって緊急搬送。

手術は必要なのですが今日明日は無理という事で、一旦自宅に戻ってます。

 

妹家族が帰ってから一夜明けた日。

夕ご飯を作る為に実家に行ったのですが、ドアを開けたら今まさにどこかへ出掛けようとしている母が!

「どこか行くの?買物?」と聞くと

 

「ウチに帰ろうと思って。」と。

 

「お母さんのウチはここだし、大丈夫だよー。」と何回か繰り返したら落ち着いて、「何だか頭がおかしくなっちゃったの。」と少ししょんぼりしていました。

 

妹家族が3週間程いた事で実家は非常に賑やかで、それに慣れてたのに急に静かになったから自分のウチじゃなくなったみたいに思ったんでしょう。

本人も混乱してるし、早く今までの静かな生活に慣れるといいなぁ。

約3週間ほど実家に滞在していた妹達は帰って行きました。

いやー、本当に助かりました。

 

私の友人は同居介護をしているのですが、たまにお姉さんに頼むとアレコレ聞いてくるメッセージが来て嫌だと。

その日1日位介護の事を考えさせないで欲しいと言っていました。そりゃそうですよね。

 

妹はそういうメッセージを全くよこさず、ガンガンと必要だと思う事をこなしてました。

勿論、相談が必要な事は話し合いをしています。

家を出発する時にはこんな事まで言ってくれて、本当に感謝です。

 

さてさて、こんな楽をして明日から大丈夫かな。頑張らなくては!

 

昨日の記事で書いた、私がお断りされる事を思い出したので追記します。

それは「鼻毛切り」と「足の爪切り」。

 

これは妹が「おねーちゃん、鼻毛切りと爪切りやらないでしょ? 週1回の訪問看護師さんにお願いしたからね。」

と言われてお役御免となりました。そうか、そんな手があったのか…。

 

残る洗髪はとりあえず洗髪シートから始めてみるつもりです。

 

 

母はお風呂は自分で入れますが、湯船に浸かっているだけで身体は洗っていない感じです。

それはいわゆる「タモリ式入浴法」で問題ありません。

でも、髪の毛はこまめに洗って欲しい。。。

 

「少し臭う気がするから今日はシャンプーしたら?」と言うと、洗う日もあれば忘れる日も。

気分が乗らないのか、髪の毛を洗うのが大変で面倒になったのか、洗う事そのものを忘れてしまうのかは不明です。

 

余りにも臭う時は「私が洗おうか?」と言うのですが、答えは必ず

はぁぁぁ。

 

ちなみに今帰国している妹は声掛けすると成功率50%位で洗えているそうです。何故だ〜!!!

しかも他にも私はお断りで妹はオッケー、と言うのがあった様な…。

 

妹はもうすぐ帰るので、母が自分で洗髪出来なくなったらどうしよう。髪拭きシートなら大丈夫かなぁ。

 

アルツハイマー型認知症って薬を飲んでどうこうなるものだとは思ってなかったので、初めて病院で薬を処方された時は「えっ、薬あるんだ。」と少し驚きました。

 

母に処方されたのは「ガランタミン」と言う薬。

アルツハイマーの進行そのものを抑えるものではなく、記憶障害などの認知症症状の進行を遅らせるものです。

ちょっと紛らわしいですね。

 

母の場合の効果は、劇的ではないけど「あれ、ちょっと記憶力がマシになってる?」って感じでした。

でも今飲んでいるのは最大容量の12mgなので、もうこれ以上は望めません。

まあ薬の容量アップ出来た所で、アルツの進行の方が早いんですけどね…。

 

ちなみにアルツハイマー病の新薬レカネマブですが、2023年9月に承認された後すぐにお医者さんに聞きましたが、母の進行具合では治療対象ではないと言われてしまいました。

この薬の治療対象になる位の軽度な人って、「まだ大丈夫!」とか「ボケてない!」と言って病院連れて行くのが一番大変な時期なのでは…。また、家族も認知症に気付いてない事も多そうだなぁと思いました。

 

私が母の歳になる頃には、もっと良い治療薬が出てるといいな。

あ、それよりも認知症にならないといいなぁ。

祖母もアルツハイマー【1】」は、今となっては祖母の一番面白かったアルツ話ですが、今回のは今思い出しても「アレはきつかった…。」と言う話です。


祖母がまだアルツハイマーと診断される少し前の事。

祖母は祖母なりに記憶に問題があると言う自覚があり毎日が不安だったろうと思います。

 

その不安を誰かに聞いて欲しいとターゲットになったのは母。

ひっきりなしに電話がかかってきていました。

何か不安になると電話、切った後もかけた事を忘れちゃうのでまた電話。

時間も朝の5時から夜中の2時までと幅広く、母は参っていました。

余りにも電話の回数が凄いので、一時期電話線を抜いていた程。

これは「連絡がつかない!」と父が怒り出した為に元に戻したのですが、父が休みの日に祖母の電話攻撃を目の当たりにして驚いた事で「一家全員が家に帰ってきたら電話線を抜こう。」と相成りました。

 

どれ位の期間続いたかはもう覚えて無いのですが、電話攻撃がなくなった頃から祖母の認知症は一段進んだ事は覚えてます。

 

この間、母の話を夫にしていたら

 

「そう言えば、何年も前だけど、『お母さんがお母さんじゃなくなっちゃう。』って言ってたね。」

 

と言われました。

 

そんな事言ったっけ?と思いましたが、確かに4年位前から母が少しずつ認知症らしき症状が出る様になってきて、凄く不安な頃に言ったんでしょうね。

 

あの頃は「母じゃなくなっちゃう。」と思っていたけど、今は「私の知ってる母じゃなくなったな。」と思います。

目の前にいるのは確かに母だけど、母の記憶を一部持ってて母の姿をしている別の生き物みたいに感じる事も多いです。

 

認知症って嫌な病気ですよね。。。

母は朝と昼はパンを好んで食べている様です。

そのまま食べるのでは無くトースターで焼いているのだとは思いますが、たまに発見されるのが「パンのミイラ」。

 

パン食べたいなぁと思ってトースターに入れて、焼いたのを忘れ、パンを食べたかった事も忘れてしまった結果です。

見た目はカリっと焼けてて美味しそうなのですが、もうカチカチで食べられたものでは無いので速攻でゴミ箱行きです。

 

でもパンを食べなかった母は何を食べてるんだろう?

ご飯をチンして食べてるのかな。もう一度パンを食べようと言う風にはならないのだろうか…。