京極夏彦原作『鉄鼠の檻』のミュージカル見てきました。
何しろキャッチコピーが坊主ミュージカルですよ。
山中密かにある禅宗の寺を舞台にして、登場人物の半分くらいが僧侶だから当然といえば当然ですが。
看板に偽りなしなのはミュージカル、の部分も。
セリフの9割以上が歌だったんじゃないかなあ。
歌であることによって現実的な会話より不自然でなく手早く説明ができて、それであの分厚い原作を3時間に収めることができてるのもすごい。キャスト陣は歌も含め素晴らしいのですが待古庵まで歌うとはなあ、しかもうまくて声がいい。
作りはシンプルな舞台装置にプロジェクションでどんな舞台も瞬時に変換はもう今の舞台はそういうもので、巧みですよね。更に登場人物の名前も映し出されるので、特にお坊さんの名前は大変助かりました。
原作は刊行時に読んだきりだったんですがこれほどまで横溝正史特に犬神家トリビュートだったかあ。他の作品もそういう趣向は色々されてたはず、誰か全解説して。