【愛媛県議会・決算特別委員会が開催】
昨日は部局別決算特別委員会が開催されました。
私は経済企業員会に所属しているため
「公営企業会計」「経済労働部の主要施策の成果」の説明がありました。
まずは、
公営企業会計についての報告です。
①電気事業
平成30年の7月豪雨災害により肱川発電所が運転を停止し、営業利益が減少する一方で大規模な工事、修繕費用、被災した発電所の撤去費用を特別損失として計上したことにより10億1963万円減少してものの、9441万円を計上。黒字を確保。
黒字分について地域貢献として県立病院などへも活用。
②病院事業
集中治療室における医療供給体制、高額手術件数、がん治療外来などにより、医業収益は上がってきていたが、新型コロナの影響で収益が激減。
2億4421万円の欠損、累積欠損金は208億円になった。
県立中央病院の事業運営について、PFI手法を用いてモニタリング制度を採用。
ドクターヘリの活用、DPC(包括医療費支払い制度)新居浜病院の緊急手術の対応、南宇和病院の地域包括ケア病床の効率的な運営などによる経営健全化を図っている。
③工業用水道事業
県下3工業用市水道事業のうち、松山、松前地区は契約給水量を確保、今治も実績給水率は低調であるが、経営成績は安定。西条地区は長期借入金など199億円の借入残高があり厳しい財政状況。
売水促進活動を強化していく必要がある。
(私からの質問)
①今回、電気事業の黒字部分を病院事業に活用していたが、来年度もそのような予定はあるか?
→(回答)明確にはないが、今後も社会貢献のために活用していく予定。
②PFI事業の効果については?
→(回答)県立中央病院にのみ実施したが、大規模コスト削減ができた。
③病院経営の収益向上のため、デジタル化、診療報酬の高い治療が実施できる医師の確保は?また広告の活用や場所の活用による収益向上ができるのでは?
→(回答)受付業務などにデジタル化を進めている。高度な医療技術を実施している研修制度を用いて、病院の高い技術力を発信していく。患者へ渡す明細書の裏に広告を掲載し収益向上を図っている。
人口減少社会において、電気、水道事業の低迷や新型コロナの影響により病院経営は今後厳しい状況が予測されるため、さらに収益向上を目指して強化していく必要があると思います。