【愛媛県議会・一般質問1日目】
(岡田志朗議員・自由民主党)
1 新型コロナウイルスへの対応方針について
県では、クラスターに対して国の基準よりも濃厚接触者以外にも幅広く対象とし速やかに囲い込みを行い、症状の有無にかかわらず全員にPCR検査を行った。
常に知事が記者会見に臨み、状況を可能な限り詳しく説明していた、
「えひめ方式」は県の検査能力、医療従事者の負担、入院病床の現状を勘案した中で最も適切な対応であった。
(1)これまでの県内の感染状況をどのように分析しているのか。また、収束に向けてどのような方針で取り組むのか。
→(知事答弁)
3月2日から発生した新型コロナ感染は8市町、19事例発生、そのうち3事例はクラスター感染、7事例は感染経路不明、その他は県外から持ち込まれたと考えられる。
現在は市中感染は広がっていない、迅速な囲い込みができている。
感染した方には義務ではない、任意のPCR検査に協力していただき、また自宅待機を徹底して行ってもらっていた。
初動において、指揮系統の一本化、関係機関の連携が迅速にできていた。
今後、感染拡大と医療崩壊を防ぎ、えひめクラスター対策班を創設していく。
(2)新型コロナウイルスによる県立病院の経営への影響と今後の感染拡大に備えた対応についてどう考えているのか。
→(理事者答弁)
2月中旬から経営が悪化し県立病院で9億円の赤字が出ている。感染拡大に備え、県立病院に全自動のPCR検査機器を設置していく。
2 新型コロナウイルス感染症に対応している医療従事者に対し、県ではどのような支援を行うのか。
→(知事答弁)医療従事者への誹謗中傷について県民に対して呼びかけを行ってきた。
医療従事者への応援手当金、深夜に及ぶ長時間勤務などにより負担が増大している医療従事者の宿泊費用を助成。
3 えひめ版協力金の利用状況はどうか。また、今後どのように事業者の取組みを支援していくのか。
→(知事答弁)
本来は休業補償は国がやるべきもの。東京方式では線引きの不公平感、地域の分断が起こる。そのため将来にわたって事業を継続してもらうための3密回避の取組への助成など6つの方策を導入。1万件の応募があり、10億円の給付を行った。
ほぼ、申請から1週間で給付ができた。
今後、ICT活用、デジタルシフト、働き方改革などを行っていく。
4 新型コロナウイルスの影響により落ち込んでいる県内の観光需要の回復に今後どのように取り組んでいくのか。
→(知事答弁)
観光施策として多言語化、ICT活用を実施。宿泊割引キャンペーンを行ったところ、2日間で2700人泊分が完売、その後1万泊分を追加した。
5 学校の臨時休業が児童生徒に及ぼす影響はどうか。また、それに対しどのような対応を取っていくのか。
→(理事者答弁)
2か月間の臨時休業により後、分散登校を行い教員と生徒の信頼関係の回復を行い、感染対策のための支援員を設置。今後、部活動、修学旅行などの実施も予定している。
6 新型コロナウイルスの感染拡大による県内水産業への影響に対して、今後どのように対応していくのか。
→(理事者答弁)
国への緊急要望を行い、学校給食への活用、家庭内への需要を向上、北米への輸出に必要なHACCP対応を施設の整備を行う。
7 本年3月に締結した消防団広域相互応援協定により、消防団の広域連携を推進するため、どのように取り組んでいくのか。
→(理事者答弁)
東、中、南予など広域への消防訓練の実施など