次に、2つ目のテーマである「さらなる地域活性化」から3点、質問いたします。
はじめに、農業における女性の活躍推進についてお伺いいたします。
担い手不足や高齢化など厳しい状況にある農業のさらなる成長のためには、
基幹的農業従事者の約4割を占める女性の活躍を推進し、組織の政策や方針などの決定に女性の声をより反映させていくことが重要であります。
昨年12月の農林水産省の農業における女性の活躍推進に関する資料によると、販売額の大きな経営体や経営の多角化に取り組む経営体は、女性が経営方針の決定に参画する傾向が強いとのことであり、
農業の成長産業化のためには積極的な取組みが求められますが、
すでに本県では、平成28年度に第一次産業に従事する女性や企業、大学生などによる「一次産業女子ネットワーク・さくらひめ」という組織が結成され、メンバーは現在100名に達し、
イベント開催や商品企画、さらには、都心部での就農相談会にも出向き、担い手の確保・育成に一役を買うなど活発な活動を続けており、今後のさらなる活躍を期待しているところであります。
さらに、昨年11月から12月にかけて開催された県外女性を対象にした農業体験ツアーに
さくらひめのメンバーとともに同行し、既に本県に移住し農業等に従事している女性の方々とも意見交換を行い、
また、先日は、県内からさくらひめの関係者約100名が集まった交流会にも出席しましたが、多くの方々から、組合などでの意志決定の場において、女性の声が反映されにくいという現状について伺いました。
一昨年におけるわが国の農業協同組合の役員に占める女性の割合は、わずか8%であり、まだまだ女性の活躍が進んでいるとは言えない現状にあります。
漁協、森林組合などにおいても同様であり、意識啓発を進めていく必要があると思われます。
県では、既に平成6年には「愛媛県農山漁村女性ビジョン」を策定し、女性の経営参画促進などの目標を設定したほか、家族内における経営上の位置づけなどの取決めを行う家族経営協定について、
昨年度末時点で中四国トップとなる1,170戸の家族で締結されるなど、女性就農者の地位の向上に向け、積極的に取り組まれております。
さらに、県では、担い手の確保・育成、生産物ブランド化の推進と販売拡大など、農業の活性化に向けた取組みを進められておりますが、
今後、女性が政策、方針にも積極的に参画することで、消費者目線での経営方針やアイデア企画などの柔軟な発想も加わり、
所得が向上するなど、さらなる発展が期待できるのではないかと考えます。
そこでお伺いいたします。
農業における女性の担い手確保をはじめとする活躍推進に向け、
今後どのように取り組んでいかれるのか、お教えください。
愛媛県議会インターネット議会中継
石井智恵(録画)
https://cr.e-catv.ne.jp/gikai/streaming/vod/164/1863
#愛媛県議会
#愛媛県議会議員