【世界遺産・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産から世界の視点を考える】 | いしいともえ公式ブログ【衆議院・愛媛1区】

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元愛媛県議会議員・看護師・国民民主党新人いしいともえの想いや日々の活動をお届けしています。

2018年7月に世界文化遺産に登録されたばかりの『長崎県と熊本県天草の潜伏キリシタンの関連遺産』


多くは日本人が誰でも知っているという代表的な観光地という場所ではない「小さな集落」が世界遺産に登録されています。




なぜ、長崎県と熊本県の天草地方に残る12のキリシタン関連遺産が世界遺産になったのか?



日本人にとって「潜伏キリシタン」はあまりに馴染みがない。しかし、世界はそれを「顕著で普遍的な価値がある」と認めました。




重要なポイントは歴史の授業で馴染みのある「隠れキリシタン」ではなく、「潜伏キリシタン」を世界遺産に登録したということにあることがわかりました。



「潜伏キリシタン」を評価したのは、
江戸時代にキリスト教が弾圧され宣教師が完全にいなくなった1644年からキリスト教禁止の高札が撤廃された1873年までの約230年間、


弾圧され、見つかれば処刑される危険があり、一人の指導者もいないなかで200年以上もキリスト教を守り続け信仰してきた、特異性のあるこの時期にあった日本人の心、宗教観。そして「信仰を実践するために独自の対象を拝むという試み」と、「共同体を維持するために移住先を選ぶという試み」という独特な「潜伏キリシタンの伝統」



この「世界でも稀な信仰」だからこそ世界遺産としてユネスコが認めたという経緯があります。





そこにあるのは「先祖が大切にしてきたことを絶やすことなく守り続けることが子孫の大切な務めであり、自分たちの代で絶やしてはいけない」という先祖崇拝や継承していくという魂。



日本人が気がついていない視点に世界はそれを認めた、ということをもっと知る必要があると思いました。



日本が失いけかけていることをもう一度世界がそれを教えてくれている、とも考えられます。



今、当たり前にあることも広く世界を知ればそのことはまた違う考え方に変わることもあります。
世界遺産に登録されることで世界の視点を知り、そして人々の心が変化することが重要であるとも言われています。



同じく、四国の人がこれまでもっていたことに改めて気が付き、その意味を知ることが今の社会の問題を解決する鍵になるのだと感じました。



そのような意義を知り、世界遺産とはなにか?考えていきたいと思います。