国登録有形文化財活用として、鳥海山おもちゃ美術館はこれまでに類がない取り組みだったということでプロセスは参考になりました。
どのように進めてきたのか、議会での関わりも合わせて報告します。
(平成26年)
■20代〜40代の多職種の人材26名を募集し
「由利本荘市地域を支える人財育成塾」を開講。
そこで
「森林を生かした事業ができないか」
「木育・遊育」に主眼を置いた新たな取り組みをしていくことをスタートする。
■「東京おもちゃ美術館」を視察
■「木育推進事業庁内検討会議」開催
■「市長への手紙」に3人の女性から「雨や雪の日に遊ぶ場所がない」と問い合わせがある。
(平成27年)
■国登録有形文化財「旧鮎川小学校」を活用し、「木のおもちゃ館」にできないか検討。
■9月補正予算で事業に取り入れることが決定
■市民に取り組みを伝えるため
「木育キャラバン」を開催。
コンテナを借りて木のおもちゃを積み、子どもたちに遊ぶ機会をつくる。
2日間で約3000人が集まった。アンケートでもこのような場所があったら、と市民からの声が多くあがった。
(平成28年)
■3月議会定例会で事業予算承認
■木のおもちゃをつくるノウハウがないため
第1回「木のおもちゃ製作講習会」開催。
市民(職人)31名が参加。計8回、延べ203名が講習を受ける。
製作技術の向上と将来的な商品化を目指す。
■6月議会定例会で『木育推進の市』を宣言。
■「木のおもちゃ館」整備基本構想等業務委託に取り組む
■文部科学省文化庁調査官による現地調査
■市議会全員協議会で事業の説明
(平成29年)
■文化庁ヒアリング
国登録有形文化財活用補助金
■「ウッドスタート」宣言、調印式
■「NPO法人由利本荘木育推進協会」設立総会
■おもちゃ美術館整備事業「実施設計書」完成
■工事、委託着手
■「木のおもちゃ列車」整備事業へ着手
(平成30年)
■「木のおもちゃ列車」出発式
■6月30日「鳥海山木のおもちゃ美術館」竣工式
■7月1日「グランドオープン」
国登録有形文化財活用という初めての挑戦に、市の職員と市議会が一体となり、丁寧に進めて来られた経緯は非常に参考になりました。