術後5日目、もう動揺してどうしようもない気持ち… | 自由気ままな一人語り たまに毒も吐きます

自由気ままな一人語り たまに毒も吐きます

2022年11月に乳がんが発覚しました。
手術を経て、今は、元気を回復すべく日常を送っています。
おっかなびっくり毎日を過ごしています。大好きなお酒を飲みながら。

術後5日目の夜、すごく悲しい事がわかった。




この大部屋で仲良くなった女性の胃がんの進行度がはっきりしたのだ。


なんでも胃がんの進行が早くて、治療が出来ないとの事。




がんが、広範囲に広がっていて、手術で取り除けないのだ。




病室に帰って来て、淡々と話す彼女の言葉が非常に痛くて、晩ごはん時だったけど、私は一気に食欲を無くして、食べられなくなってしまった。




「抗がん剤は?」と聞いても、その必要性はもう無くて、このまま〜って事らしい。




進行を遅らせる治療?をするのか、鎮痛剤しか処方されないのか、もう聞けなかった。




遅れて、食事を摂り始めた彼女は一言

「美味し〜い!ハート」と言った。




沈黙の時間が流れて、もくもくと食む彼女の胸に去来したものはいったいどんな気持ちだったんだろう…





と言うのも、彼女の午後の大腸検査に呼ばれる前に、部屋に二人きりになったから、ちょっと踏み込んだ、深い話をして、私は、また感動して「なんて素晴らしい人だろうラブ」と、あらためて知り合いいや、友達になれた事が、すごく嬉しくて。




生涯の友になってくれるような、ぜひともなってもらいたいような、そんな満ち足りた思いでいたのに、




彼女は、息子さんと一緒に話を聞いた時に、医者からそう言われたんだな。




私には、明らかにしなかったけど、余命と言う話もされたようで、食事が終わった後に、ただ黙って静かにテレビを見ていた。




気持ちを見つめたいのかも知れないと思って、そうっとしていた。




私には、掛ける言葉が見つからない。タラー




何か言葉を掛けるとして、すごく陳腐な安っぽい言葉になりそうで、「お心を強く持って下さいね🙏」とだけ、ラインに書いた。







私の気持ちが混乱している…




めったな事では、気持ちが落っこちる事なんかないのに、どどーっと落ちて、この事をどう捉えたらいいのか、自分の中では分からなくなって、思いのまま感情的に綴っている。






彼女は、明日(27日)の午前中に退院する。




明けて来年4日にまた外来らしいけれど、これからの事の進捗状況を詰めるんだろう。






こんな事になるなんて、思いもしなかった晩ごはん。



鮭の塩焼き。
ラタトゥイユ。
きのこのマリネ。
みかん🍊



味なんか覚えていない。
もう鉛を口にしているような感じだった。






私は、身勝手だから、この女性を喪う思いに囚われていて、彼女の気持ちに寄り添えるのかどうかと聞かれたら、何か口走って、余計な事を言ってしまいそうで、



動揺、甚だしい。



この女性を知ってからの短い時間、大切に思う気持ちには、時間の長短など関係ないんだな…と思った。





大人で、理知的で、物静かな優しい女性…



私は、彼女と知り合えて、話が出来て、これから〜と思ったのに…と、無情な病気を思う。





これからも連絡を取って、大切に大切にして行きたい。



ほんと、誰かを大切に思うって、時間じゃないのだよ…