術後5日目、昨日入院してきた同じ歳の女性 | 自由気ままな一人語り たまに毒も吐きます

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2022年11月に乳がんが発覚しました。
手術を経て、今は、元気を回復すべく日常を送っています。
おっかなびっくり毎日を過ごしています。大好きなお酒を飲みながら。

術後4日目の午後に、もう一人の女性が入院してきた。




なんでも私と同じ歳の乳がん患者だ。




同じく左胸の、部分切除の人な訳だけど、一言でいえばとても心配性な女性。




午後の時間も、その女性を入れた3人で他愛のない話をしていたんだけど、その女性は、ちょっとした間でため息をつく訳で、




私がどんなに部分切除なら大丈夫!と、励ましても、彼女は、これから自分の身に起きる事が心配で不安で怖くて仕方ないらしい。




ちょっと水を向けると、堰を切ったように「乳がんと判明してからのこの一ヶ月、ずっと泣いていて、眠れないし、食べられなかった…アセアセ」と涙ぐむ。




私を見て「全摘だったのに、こんなに元気になるなんて。勇気が湧いた!」と一瞬、笑うんだけど、その数秒後にはまた「はぁ~」とため息をつく訳で、




どんなに言葉を尽くしても、彼女には入らない。

「実は、あまりの心配性だから、精神安定剤を飲んでいるの」と打ち明けてくれた。




合点!




あまりにもクヨクヨ、ビクビクしているから、その姿はどこか病的で、医者が安定剤を出す意味も然り!と思った。




家庭的には、恵まれている人らしく、入院時、旦那さんも子供達も「頑張れ!」と、肩を叩いて送り出してくれたとか、もう高齢のお母さんも心配でオロオロしていたとか、そんな事を話していた。




ちょっとしたジェラシーを持つ私もいて、どうしてこんなに弱い人には応援してくれる人がいっぱいいて、私は一人なんだ?とか




いや、私は一人だから、必然的に強くならざるを得なかったんだろうか?とか、




いや、私も決して強い訳ではない…

この弱音を聞いてくれる人がいないだけで、だからSNSに頼るんだよな…とか、この女性の

「〇〇さんは、お強い!私にはとても真似出来ない…」の言葉にそう思った。







夕べの晩ごはんはこれ。



しょぼいチキンの照り焼き。
ほうれん草のお浸し。
ひじきの煮たの。
キゥイフルーツ。



手術前夜の彼女と同じメニューだけど、彼女は大部分残したみたいで、それにも「チッニヤリ!」と思う私で(私は辛辣)



「食べて力を蓄えるのに!」と思う私とは、正反対な行動に思わず「しっかりせぇよ!」と心の中で思った。



いい人な事にはかわりがないけれど、私とは違う人種?の人なんだなぁ…が、正直な感想で、



ある意味、弱い?ままこの歳まで生きられたんだから、恵まれていたとも言えると思う。



私が思うに、窮地に立たされたとしたなら、こういう人ほどふてぶてしさのような、開き直りのような強さを見せるんだろうな…と思う。



SNSじゃ心のうちを話すけれど、実生活では、強気な振る舞いを見せる私のようなやつほど、ポキンと折れたら、起き上がってこれなくなるんだろうな…とか思った。



ちなみにこの彼女は、夕べの消灯から一睡もしてない模様。
ベットを起こしていて、電気もつけっぱなしだった。
ずっとため息が聞こえて来ていた。







昨日、述べた真向かいの女性には、何の文句?もない。
ラインを交換した女性。
私よりも10も年上のお姉さんだからなのかも知れないけれど、たおやかに笑うその姿には尊敬の気持ちまで思う。ラブラブ



旦那さんを去年、見送って、訪問介護の仕事をしている人な訳で、訪問するお年寄りの事とか話してくれたけれど、仕事に誇りを持って、過不足なく言葉を紡ぐそんな姿は、私もこうなりたいと思わせるには十分だ。



いや〜いろんな人がいるものだなぁ…



人間って、愛おしいよ…




どう辛口な事を言っても、真向かいの女性の内視鏡検査と大腸検査、乳がんの部分切除の手術をする弱い女性の、両名の無事を祈ろうと思う。



私は、打ち明ける事で、心の均衞を保っているのだ。ニヤニヤ