僕はてんかん持ちです。
発症して以来20年以上経った今でも、てんかんと闘っています。
てんかんの治療の第一は「薬物治療」です。
でも、てんかん持ち本人にとっては、発作の最中は意識がないことも多いんです。
ですから・・
「なんでこんな薬を飲み続けなきゃいけないんだ??」となるのは普通だと思います。
僕も、発症して数年間は、薬の種類や量は増えるばかりでしたが、発作は一向に減らないし増えるばかりでしたし、副作用のふらつきや眠気は強くなるばかり・・
発作が出てる時に「意識が無い」ということは、「発作が出てる」ことを認識できないわけですから、「こんな辛い状態から逃げたい」と思うのも仕方のないことです。
僕のように、意識を失う発作もあれば、意識がある中で起きる発作も抱えている人なら、
「薬を飲み忘れちゃダメだ」と自分で思えるんでしょうが・・
それでも、発作が何カ月も出ていないとなれば、「もう飲まなくてもいいでしょ?」と思いがちだと思います。
その気持ちがあるがゆえに、飲み忘れも増える。。
「あ、飲み忘れた。」もでしょうが、「飲まなくていいんだ。」と勝手に自分で判断して「飲み忘れた」フリをする・・これってものすごく危険ですよ。
つい最近でも支援者側のブロ友さんに、本人に大きな発作が出たのに、「薬飲み忘れてた。」なんて平然と言ってきたなんて話も聞きました。
しかも、飲んだ後もまた大きな発作が出たと・・
薬を飲み続けているからこそ、発作が止まってたり、回数が減っているということもよくあるんです。
「発作が止まらない
」と思っていても、それでも薬を飲んでいなければ、もっと増えたり重責発作が出たりなんてこともよくあることですよ。
つまり、発作を完全に抑えるほどにはなっていなくても、発作を軽いものにしたり、頻度を減らしてることだってよくあることです。
僕自身、ピーク時は日に10回以上も発作が出てたのが、手術を受けたことで身体硬直の発作が消失し、それ以外の発作も激減しました。
今では、いわゆる小発作が週に1、2回程度になっています。
それでも約1年前に、服用中のテグレトールを減薬したら、発作が強くなり、頻度も倍くらいに増えましたからね
もちろん、また元の量に戻したことは言うまでもありません
まさに「薬を飲み続けているからこそ、この程度の発作でおさまっている。」というわけです。
飲み忘れを防ぐ方法としてまず「一包化」をあらためておすすめします。
調剤薬局でお願いすればこのように処方してくれるはずですよ
ただ、僕が利用してる調剤薬局では無料ですが、有料の場合もあるそうです。それでも「飲み忘れを防ぐ」方法として利用するにですから、「有料だから利用しない。」とは思わないでくださいね。
こんな感じです↓
錠剤の方には、自分で記入してますが(字がうまくなくてごめんなさい)、こんな感じで印字も可能だと調剤薬局の薬剤師さんに聞きましたよ
印字の内容については、機械によってできるものとできないものがあるようですが、例えば「朝食後」、「昼食後」くらいならどこの調剤薬局でも可能だと思います。
散剤のアレビアチンについては、他の風邪薬等と間違えないようにするために「アレビアチン」とだけ印字していますが、量の変更等ある場合は「アレビアチン240㎎」みたいに印字してもらうのもいいと思います。
以前のブログにも書きましたが、これを間違えて2回分飲んでしまったために、しばらく立ち上がることすらできなくなったなんてこともあった薬ですのでアレビアチンには僕は特に慎重に服用を心がけていますよ
それと、飲み間違いを防ぐためにもう一つ。
調剤薬局で調剤された薬を受け取ったら、その日のうちに内容物が合っているか現物確認してみてください。
以前、この一包化で、「ある薬が1錠だけ間違っていた。」と、調剤薬局から電話がかかってきたなんてことありましたからね。
しかも別の調剤薬局でも、「処方箋では30日分となっているのに、14日分しかお渡ししていない。」なんて電話がかかってきたこともありましたよ
何も考えずに飲む前に、まず「処方箋の内容と数や種類が合ってるか」を確認してほしいってことです。(お薬手帳とつけ合わせて。)
こうした薬事ミスも絶対にありえない話ではないんです。あってはならないことだと思いますが、みんな人間ですからね。
そのことについての過去のブログです。