私「洋ちゃん」、名古屋市南区内にある
名古屋市教育委員会設置の名勝標札巡りをしています…№13
その一環で、
先日、
「桜田勝景跡」の名勝標札をデジカメ。
設置場所 南区霞町(桜田八幡社)
↓名勝標札
桜田八幡社について
創建年 | 不明…『愛知縣神社名鑑』は「創建については明かではない。 明治5年7月、村社に列格する」と記載あり。 |
旧社格・等級等 | 村社・十等級 |
祭神 | 應神天皇(おうじんてんのう) |
(桜田)八幡社あたりは、
・昔は東南に傾斜した高台で、熱田から呼続・星崎にかけて、
伊勢の海が湾入する遠浅の沿岸の地域で、眺望のよい地形でした。
・「年魚市潟」はこの沿岸あたりをさしているといわれています。
境内にあり
👇裏面
↓資料より
「万葉集」巻三に
「桜田へたづ鳴きわたる年魚市潟潮干しにけらをたづ鳴きわたる」の歌を詠まれた景勝地です。
句意より
「桜田」は当然桜の田の意で、この桜の台地の下に展開する田が一帯にあったのだろう。
「あゆち潟」と「桜田」は、歌の中で、言い分けてあるので、異なる土地とすれば、「桜田」は多分この台地の東側の低地あたりと推測される。
この、この辺りからの眺望はきわめて良い…。
↓別の資料より
萬葉歌碑:高市黒人
「桜田へ たづなきわたる あゆちがた しほひにけらし たづなきわたる」
この歌は、「万葉集」巻三の「雑歌」の(271)に
「桜田部鶴鳴渡年魚市方塩干二家良之鶴鳴渡」と載っている歌です。
意味は、
・「桜の田の方へ鶴が鳴いて渡っていく。
あゆち潟が干いたらしい。鶴が鳴いて渡っていく」というものある。
・桜村の田んぼの方に鶴が鳴きながら渡っていく、どうやらあゆち潟の潮が引いたらしい。
↓境内に「桜田勝景 愛知県」の碑が建つ
↓名古屋の史跡と文化財よりスキャン
↓尾張名所図会より
(特記)
「桜田勝景跡」について
◎南区内にある名勝標札巡りについて
「永井星渚出生地」の名勝標札…南区元鳴尾町八幡(南区名勝標札 №12)
「呼続遺跡」の名勝標札…南区呼続四丁目17-10(呼続小学校)(南区名勝標札 №11)
「桜神明社古墳」名勝標札…南区呼続4丁目28 (南区名勝標札 №10)
「年魚市潟勝景跡」の名勝標札…南区岩戸町7-19(白毫寺)(南区名勝標札 №9)
「富部神社」名勝標札…南区呼続四丁目13番38号(南区名勝標札 №8)
「村上社のクスノキ」名勝標札…南区楠町17(南区名勝標札 №7)
「粕畑貝塚跡」名勝標札…南区粕畠町3(粕畑観音)(南区名勝標札 №6)
「星崎城跡」名勝標札…南区本星崎町本城(笠寺小学校)(南区名勝標札 №5)
「成道寺石仏」名勝標札…南区鳥栖2-15-22(成道寺)(南区名勝標札 №4)
「鳥栖神明社古墳」の名勝標札…南区鳥栖1-20(南区名勝標札 №3)
「鳥栖八剣社古墳」の名勝標札…南区鳥栖2-20(南区名勝標札 №2)
「平子の庚申塔」の名勝標札…南区平子二丁目11(平子第一公園)(南区名勝標札 №1)
としてブログしました。