図書館の「地域資料さがし」も、いよいよ残り少なくなってきました。
目黒区立図書館のサンマの絵のついた貸出カード、
なぜか私は持っているんですが、
目黒区も土地勘ゼロの区のひとつです。
目黒駅はよく行くけど、あそこは品川区だし、
恵比寿ガーデンプレイスも南側は目黒区ですが
私が行くのは北の渋谷区側・・・
とか、区界らへんはわかるんですけどね。
目黒区の中央図書館である「八雲中央図書館」は、
都立大駅からけっこう遠いと聞いてあっさりあきらめ、
いつも予約資料を受け取りにいく「中目黒駅前図書館」へ。
中目黒駅から１分の好立地！
最初行ったときは私も
「とりあえず行けばすぐわかる」と思っていたんですが
駅の地図には書いていないし・・・
これか？と思ったんですが、
360ｍは徒歩１分では無理です。
散々迷った挙句、見つけたのは目の前のGTタワーを降りたところ。
いろんな図書館いったけど、
ここまで唐突に登場する図書館は初めてです。
ともかく、アクセスは最高なので（館内は狭いですが）
利用者はいつも多いです。
「１０時開館」を忘れて、となりのスタバで時間をつぶすこともよくありました。
はじめて「地域資料」の棚を探し、１冊借りてきました。
（今回はカード持ってますから！）
内容の前に、この「守屋教育会館郷土資料室」というのが気になりました。
目黒の地名とは思えず、
調べたら守屋善兵衛（台湾日日新聞社長）の名前でした。
2008年にめぐろ歴史資料館に移管してこの施設は閉館しましたが、
こことは別に
目黒区立「守屋図書館」という図書館は今もあります。
1940（昭和15）年、守屋氏の土地と自宅洋館の寄贈を受けて、
当初は集会場として使っていたようですが、
1952（昭和27）年、当時としてはかなり大規模な図書館となりました。
もちろん建物は何度か建て替えられていますが、
2002年まではここが目黒区の中央館。
そして、人名が冠された図書館は、２３区ではここだけだそうです。
大学の図書館などで「〇〇記念図書館」とかはよくありますが、
人名がそのままつくのって、はじめて聞きました。
そういえば、中野の郷土資料館は山﨑喜作氏が寄贈した土地に建っており
「山﨑記念歴史民俗資料館」と言われていました。
「〇〇記念」というのならともかく、
そのまま公立の施設に個人名をつけることには反対意見もあると思いますが、
「ふれあい」とか「いきいき」とか「すこやか」とかよりは
個人的にはずっと良いと思いますけどね。
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話を元に戻して、「中目黒駅前図書館」
内部画像はサイトからです
駅前の小規模図書館なので、郷土資料の棚もわずかですが
カウンターから近い良い場所にあり、ほぼすべてが貸出可でした。
昭和３０年代の地図まで借りられるのにはびっくり。
目黒区の図書館は全般的に「禁帯出」が少ないような気がします。
（それが私が目黒区の貸出カードを持ってる理由でもあるんですが・・・）
今回借りてきたこの本、
「写真集」となっていますが、地図や年表も充実していて、
かなり「沿革図集」に近いものでした。
「区制〇〇周年記念事業」というものではなく、
ミレニアムの年に守屋教育会館で6回にわたって開催された
「写真と資料でつづる目黒の20世紀」という企画展の書籍化なんですね。
記念事業で予算がついたから、なんか作らなきゃ！
ではなく、（一応、教育委員会発行ですが）
役所の素人集団が主導してないから、いい出来なんでしょうかね（←偏見？）
目黒で育った人とか、縁の深い人には絶対に楽しめると思います。
私はなんにもわからないから、とりあえず・・・
東横線渋谷駅（左頁）
恵比寿ガーデンプレイスのできる前の
ビール工場
とかを見ていましたが、
みたことない写真ばかりで、説明も適確！
出典が巻末にありましたが、
企画展にむけて区民が提供した写真も多数ありました。
今回もちょっと（調査にしては）手を抜いてしまいましたが、
良い本に出会えてよかった！
八雲中央図書館よりもむしろ
守屋図書館や、今の郷土資料館（めぐろ歴史資料館）に行きたくなりました。
ところで、表紙の写真ですが、奥に富士山が見えるから
上の方を横切るのは多摩川で、中央の施設は駒沢オリンピック公園？
くらいしかわかりません。
土地勘ないのは恐ろしい・・・
震災の時、私は銀座にいたから歩いて帰れたけど、
目黒区で被災したら、絶対に家には帰れないと思いました。
