頑張れ!禁止 | ○○○○○カジマンのブログ●●●●●

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「人間大好き人間カジマン」です。例えば「人と人との関わり」「企業と人との関わり」「仕事と人との関わり」「地域と人との関わり」といった関わり’について紹介します。「関わり自慢」のカジマンです!ブログ初心者マークと共によろしくね。

今日は25000人参加の市民フルマラソン「横浜マラソン」が行われました。
っていうか、今まだランナーが走っている時間です。

前回のカジマン、
東京マラソンでは沿道から一生分の頑張れメッセージを道中シャワーのようにいただける…という話をしましたね。
ほんの数秒での出会いに自分に対してプラスメッセージを投げかけてくれる…、
それに手を振って応え、その人たちの脇を感謝と笑顔で通り過ぎてゆく…、
「はーい、ありがとー」
そのツーウェイのやり取りで本当に元気が出てくるのですね。
応援をいただきっぱなしにしない…ってところがミソです。

さて、今日は逆の話を致します。
カウンセリングの世界では、相談者に対して「頑張れ」は禁句になっています。
ここまでなんとか頑張り続けている本人からすれば、カウンセラーの頑張れメッセージは応援の言葉として前向きに受け止められることがないと言われているからです。
この論法に似た形で、私はカウンセラーとしてだけでなく、能力開発担当としてずっとこの言葉を重くとらえて新人育成の場面で社内で活用しています。

「頑張れ!と言ってはいけない」

いよいよあと2週間で我が社に新人がやって来ます。
入社式後は1週間の導入研修を経て本人の希望したビジネスを行っている部署に配属になるんです。今年の着任日は4月11日(月)です。

勤務地と配属の着地点を定めて募集&選考しているので内定を差し上げた時点で配属が確約される訳です。そもそも詳細なビジネス紹介と選考はその事業関係者が行っているのでね。
ですから、人事担当の仕事はそこに送り込むまでの学生と会社を結び付けるあくまでもガイド役なのです。人材採用におけるミスマッチを生じさせない「辞めない社員集団づくり」のベースです。

配属先では新人1人に1人、入社2~3年の先輩社員を「育成係」として任命して3ヶ月間アドバイス役として対応してもらうんです。
着任後はOJT研修として、約50項目のテーマを6月30日までに全て網羅して完結させます。
どこの何学部出身だろうと関係なく、ビジネスに必要な基礎的なことはここでしっかり理解してできるようになって、現場で活用してよ…と言う感じです。部門をあげて会社をあげて新人の独り立ち支援をするのですね。

各研修テーマの講師はそれを得意とする社員です。
自ら教材を作って毎年試行錯誤とメンテナンスを繰り返しながら務めています。
この教材は実務に沿って作成されたわが社のオリジナルで、すごくハイクオリティなんですよ。
「育成係」はその50テーマのプログラムとは全く別の形で新人と関わることになるんです。

この3ヶ月のOJT期間は、最初の顔合わせ以降、育成係だからといって特に研修中同行したり直接関わることはあまりなかったりします。
おもな役割は、ビジネスの先輩のお兄さんお姉さん役として、担当新人の不安を取り除いてあげる心のよりどころとしての関わり…。
昔は手書きでしたが、いまは電子化された研修日報のレポートコーナーを育成係は外からでも読みに行って、そこにコメントをしてあげると言うものです。

実は、このコメントを読むのが私にとってものすごく楽しいのですね。
なぜなら彼ら彼女らは2~3年前にそのまた先輩の当時の育成係から書いてもらったことが今の仕事のベースになっている訳ですから。
育成係のコメントはそのまま彼ら彼女らの入社後からの成長記録として目にすることができるからです。

「いいこと書くなぁ~」
「おぉ、お前さん、ビジネスの本質をちゃんと判って対応してくれてるじゃないかぁ~」
新人日報はそれを再確認させてくれるプラスメッセージの宝庫なんです。

任命された育成係達に対して毎年私が担当してきた「OJTガイダンス」。
担当する新人情報の他に、育成係としての役割や関わり方などについて90分プログラムで行っています。
いよいよ今週から、メンバーのお客様対応の業務スケジュールの合間、朝一番か夕方にに何度かに分けて行います。
その一部が…

・頑張れ!禁止
・育成係は指導係ではない
  です。

これだけで、何を言わんとしているか想像いただけますかね?
「カジマンのブログ」は少し長い…
なぁんて意見も耳にしたりするのでね、今回は一旦ここで区切ってみることにします。