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クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

普段の日常生活で落ち着きがなく「理由も無いのにイライラする」「すぐに怒りを爆発させて、あとで凹む」ということはない?そういう時ってなんか急かされているとか焦っているような感覚よね。「何をそんなにイライラ、セカセカしているの」と言われるんだけれど、焦燥感は収まらない。

 

これをねえ、漢方では「煩躁(はんそう)」という。

 

煩躁を改善する方法には漢方薬とかいろいろあるんだけれど、意外なものが効くらしい。

 

みそきゅう。

 

みそきゅうと言えばイメージするのは「鉄腕ダッシュ」でやってた、味噌の上にもぐさを置いて火をつけるやつね。実はみそきゅうにはもうひとつやり方があって、味噌にいろんなスパイスや漢方薬を練りこんで丸く固めて乾燥させる。ちょうどビスケットの「オレオ」みたいな感じ。これを「味噌台」と呼ぶ。この味噌台の上にもぐさを乗せて灸をすえるやり方があるの。

 

こちらの方はずっと以前、昭和のころは鍼灸の専門学校でもベテランの先生が教えてくれたことがあったんだけれど現在では味噌台の作り方はおろか、こういうスタイルのみそきゅうを専門学校の教員でも経験したことがないらしい。

 

煩躁のケアに話を戻せば、味噌台にブレンドする成分に煩躁に効くものがあるのよ。それがみそきゅうの温熱によって体内に浸透していくと言われている。

 

ウチの協会の副代表の治療院では「みそきゅう」は人気メニューなんだけれど、それだけ煩躁、イライラ感に悩んでいる人が多いのかもしれないね。

 

それでね、副代表による「みそきゅう」セミナーを行います。使用した味噌台はそのまま持って帰ってもらえるから、その日から施術を行うことはできるし、「煩躁」に効果的な味噌台の作り方もお伝えします。今回のセミナーでは火ももぐさも使わないやり方を紹介するので、きゅう師(鍼灸師)の資格を持たない方にも受講していただけます。

 

詳細はこちら。お申し込みもできます。

 

 

 

ヒロシマのF医院さまでの話。


患者さんにすごい腹立つことがあって怒っておられる方がいたんだって。怒るということは戦闘モード、交感神経優位よね。


自律神経の暴走を和らげる時に、患者さんと術者とが左手で握手して、術者は患者さんの肘を右手で支える。それだけのことで患者さんの自律神経はバランスを取り戻す。


なので院長先生がその方と左手で握手してみたらそのまま怒りが収まったという。


なんでも治せるとかではなく、ボディワークの可能性の凄さに改めて感嘆させられる。


蝶形骨というのは頭蓋骨の中心に位置する骨のこと。頭蓋骨の中に脳が入ってるのは知ってるでしょう?脳がのっかっている「棚」みたいな役割の骨が蝶形骨。カイロプラクティックのテクニックでは口内から蝶形骨の翼状突起をつつく、という手技がある。カイロのセミナーでこれを習って練習したんだけれど、セミナー後受講生のかなりの数が「なんか気持ち悪い」。オレもなんか頭がくらくらした。

 

蝶形骨が体表から触れるのはこめかみのあたり。ここを刺激すると自律神経が整うことは経験的に知られていて、興奮して眠れない時に梅干の種を抜いて貼ったり(@井上靖 しろばんば)、頭痛の女性がここに膏薬を貼ったり、最近ではオリンピックの柔道選手がチタンテープを貼ったりしていた。こめかみにチタンテープ(丸いシールみたいの、チタンが塗られていて健康にいいらしい)を貼ると頭がすっきりするという。

 

クラニオセイクラルでは主にこめかみをテコにして蝶形骨の調整をする。解剖学的には「大翼」と呼ばれる部位ね。自律神経のバランスを整えて、過緊張を緩和したりしんどくて動けない状態を改善したりする。蝶形骨の調整といっても患者さんには手を当てておくだけ、みたいにしか感じられないだろう。この時蝶形骨にかかる力は約5グラムと習った。

 

もうちょっと積極的に蝶形骨を調整していく手技もある。頭蓋骨のバランスは蝶形骨と後頭骨、それから環椎(第1頸椎)のコンビネーションが機動力になっている。かしまし娘みたいな感じよ。知らんか。それやったらレッツゴー三匹ならわかるかな?余計わからんか。

 

それで蝶形骨の歪みが強いとき、後頭骨と環椎の間が緊張して緩んでくれないときがある。そういう時は蝶形骨と後頭骨の間に「ねじれ」が存在している。

 

それから蝶形骨が横に「ズレて」いるとき。蝶形骨には下垂体がのっかっている指定席があって「トルコ鞍」と呼ばれている。蝶形骨が横にずれるとトルコ鞍もそれに合わせて位置を変えるから下垂体が影響を受ける。たとえばPMSの患者さんがこのパターン。

 

そういう頭蓋骨を構成する骨どうしの位置関係に問題があるときは5グラムよりは強い力で頭を押圧する。カウンターストレインという手技。クラニオとはまた違った気持ちよさがある。それからもういっぺんクラニオセイクラルで蝶形骨の動きを調整するのがウチの治療院のルーティン。

 

蝶形骨は頭蓋骨の他の骨すべてと関節している。なので蝶形骨の歪みは他の骨に影響を与えるし、他の骨が外傷などで歪んでも蝶形骨が影響されて、さまざまな自律神経症状の原因となる。