クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

ココロに効く、カラダに効く、クラニオセクラル・セラピー

齢とともにね、いろんな固有名詞が思い出せなくなる。自分でも驚きよ。そういう時オレはどうするか、というとタッピングを自分でやってみるの。

 

頭のてっぺん、眉尻、眉頭、眼の下、鼻の下、顎のくぼみ、鎖骨の下、わきの下を人差し指と中指の2本の指で「トントン」と叩いていく。5秒間に10回くらいのスピード。叩くのは右左どちらの手の指を使って身体のどちら側のツボを叩いてもいい。鍼灸の経穴のように正確なポイントでなくて大体そのあたりをトントンとタップする。

 

一通りのツボをタップし終わって深呼吸をすると、「思い出しかけているのに思い出せない」名前がひょいと出てくることがある。うまく出てこなければもう一巡。それでだめならそこで中止して。しばらくすると不思議と思い出そうとしていた名前を思い出すことができる。

 

タッピングにはいろんな流派があって、TFT(思考場療法)とかEFT(感情解放テクニック)が有名。もともとこれらの療法は度忘れした固有名詞を思い出すためのものではなく、記憶や感情と結びついた心身の不調を解放するのが目的だった。

 

たとえばオレは鰤の塩焼きを食べていて、皮の下からミミズみたいな寄生虫が出てきてから鰤が食べられなくなった。寄生虫が出てきた、という記憶が頭の中から抜けなくなって鰤が食べられない。記憶をオレの身体の中に閉じ込めているナニモノかがタッピングによって解放されることでオレは再び鰤を食べられるようになったわけよ。

 

記憶していたはずの名前が脳から出てこられなくなったことと、イヤな記憶が脳の中に閉じ込められたままで解放されないのはコインの裏表みたいなもんかもしれない。老化やらイヤな記憶によってカラダは緊張し、そのことによって記憶の閉じ込めが起きる。閉じ込められた記憶が表に出てこないのが度忘れで、緊張そのものによる心身の不調と同じタッピングで改善するのが興味深いと思う。

 

久しぶりにオレとどこかで会うことがあって、オレが顔やら頭をトントン叩きだしても生暖かく見守っていただけると大変ありがたい。

記憶の閉じ込められた記憶

頬骨の下を耳の方にたどって行くとちょっとくぼんだ所がある。そのあたりを指で探ると筋肉の「凝り」を触れる。これが外側翼突筋。顎を前に突き出す働きをする。それでね、食いしばりのきつい人はこの筋肉がものすごく緊張している。

 

ここは鍼灸の経穴でもあって、「下関(げかん)」という名前がついている。ここに鍼を打つと(オレは鍼灸の資格を持たないから打てないけれど)、翼口蓋神経節という自律神経のセンターの調整ができるという。花粉症なんかに有効、というのは何回か記事にしたことがある。

 

心身のストレスで食いしばりとか歯ぎしりとかがひどくなる、というのもよく聞く話なんだけどきっと下関に鍼を打てば効くだろうと思う。ようは伝統医学である鍼灸と現代の解剖学とで同じようなことを言ってるということよね。

 

オレはクライアントの下関、または外側翼突筋に緊張があるときにはカウンターストレインという手技を使う。ずっとひどい食いしばりで困っておられた方がずいぶん喜んでくださったりする。セルフケアもできる。

 

机の前に座って右ひじをつく。その姿勢で右手の親指で下関を探す。頬骨の下のちょっとくぼんだ所、押さえると「ずん」と響くところが下関、または外側翼突筋。

 

現在右ひじをついて右の親指で右側の下関を触診している状態ね。次に左肘をついて手のひらで自分の額の左側を支える。頭の重さを左の手のひらで支えるつもりになる。机に肘をついた姿勢で頬杖をついたりおでこを支えたりすることがあるでしょう。あれと基本的には同じ姿勢。ただ右側は頬骨、左は額を支えているから頭はやや左に傾いて顔も左を向いた状態。

 

その姿勢のまま約2分頭を支えておく。

 

次に一度頭をまっすぐに戻して、今度は左肘をついて左の親指で左の下関を触診する。右ひじをついて自分の額の右側を手のひらで支える。頭はやや右に傾き、顔は右を向いた姿勢で約2分間頭を支えておく。

 

たぶん一日一回やっているうちに食いしばりは改善していくと思う。ポケモンのコダックみたいな姿勢で頭を支えるだけで難しい技術は不要。もしやり方を間違っていても、考えられる最悪の結果は「何も起こらない」くらい。食いしばりに困っておられる方やってみて。

外側翼突筋とポケモンコダック

 

来日のたびにおいでくださるクライアント。なんか歩き方がおかしい。「ふくらはぎの肉離れがあるけれどこちらは治るのに時間がかかるだろうから、アタマをすっきりさせて」

 

もちろんクラニオセイクラルで主訴はちゃんととれたんだけれど、「肉離れ」をそのままほっておくわけにはいかんじゃないですか。オレ、柔道整復師やしね。

 

それで施術後に翳風(耳の後ろ、口を開けるとちょっと凹むところにある経穴)とそれから足の親指の付け根に粒鍼を貼付してみた。これはトレーナーの北裕二先生が考案された「ポイントテーピング」の応用。関節やら体幹やらを曲げる筋肉を「屈筋」という。屈筋の一番頭側と足側、端と端の緊張を小さなテープを貼付して緩めるといろんな痛みに有効、というのがポイントテーピングの原理。

 

同じような概念はオステオパシーにもあって、ちょうど弓の弦のように身体の前方を縦に連結している筋膜を「ボウストリング」と呼んでいる。

 

何の目的でオレが耳の後ろと足指に粒鍼を貼ったのか、オレの英語でちゃんと伝わったかどうか怪しいもんだったけれど、翌日もう一回拝見した時には歩き方はずいぶんよくなっていた。ボウストリングのバランスが整ったんだろうか。

 

翳風への刺激は今までにも腰痛や膝の痛みなんかに著効があったケースをみてきている。このときは足には粒鍼を貼付しなかったからボウストリングとはまた別の作用機序なのかもしれない。翳風への刺激→咬筋の緊張緩和→顎関節が緩む→シンクロしている股関節が緩む、みたいな感じなのかな。

風と股関節の痛み、テーピング