側頭骨はオールマイティ | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

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頭蓋骨は23個の骨が組み合わさってできているんだけれど、耳の辺りの骨を側頭骨と呼ぶ。たとえば耳鳴とかめまいとかの患者さんの側頭骨を調整するのは定番の手技なんだけれどさあ、

 

この側頭骨、骨盤とシンクロしているのよ。いくら骨盤を調整しても良くならない腰痛患者さんとか側頭骨を調整すると改善することが多い。有名なセルフケア、「耳ひっぱり」というのがある。自分で耳を軽くつまんでおくだけで側頭骨が緩んでくるんだけれど、軽く足踏みしながらこれを行うと骨盤がうまいこと緩んできて腰痛が改善する。

 

それからね、顎関節。顎関節は解剖学的には「側頭下顎関節」と呼ばれるの。下顎の骨がぶら下がっているのは側頭骨なのよ。顎関節の不調というと下顎骨とか咀嚼筋とかばっかり注目するけれど、土台の側頭骨が歪んでいるとうまく機能しないよね。

 

反射療法、リフレクソロジーというのをご存知でしょう?足裏とか手のひらとかに全身の状態が反映されている、という考え方。実は側頭骨にもそういった反射点がある。側頭骨と蝶形骨の大翼とを囲む線上に20個の反射点がある。東洋医学のツボみたいなもんよ。反射点それぞれに対応する筋肉があってさらにその筋肉に対応する内臓がある。なので側頭骨の歪みは筋肉や内臓の不調の原因にもなる、ということね。

 

それからこれは記事にしたことあるけれど、滲出性中耳炎の名残があって側頭骨の動きが良くないとどういうわけか足底腱膜炎になりやすい。

 

側頭骨ひとつ(左右で一対だからふたつか)とってみてもいろんな役割があるということね。こういうのをいろいろ考えていると、時間が経つのを忘れてしまう。