オレの不登校ビジネス | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

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不登校ビジネスというのがある。不登校になった子の「居場所」を提供するパターンと不登校そのものを解消する、つまり再び登校できるようになる手立てを提供するパターンとに大別されるか。

 

前者についてはオレは知らない。オレが不登校の子に頭蓋仙骨療法の施術を行っているのはもちろん再び登校できるようになってもらうのが目的。

 

手技療法で改善する可能性のある不登校は、自律神経のバランスの乱れ。何かの拍子に日常生活で行われている「活動モード」「リラックスモード」の切り替えがうまく行かなくなると自律神経は「停止モード」に切り替わる。列車でもパソコンでも異常が発見されたら全部の機能がストップするでしょう?そうやって事態がそれ以上悪化するのを防止する。自律神経が停止モードになってすべての活動をシャットダウンした状態が不登校、ということ。

 

「停止モード」と「リラックスモード」とは同じ副交感神経に属する。なので「しんどい」と言って学校に行けなくなった子をいくら休ませても停止モードは解除されない。もちろん無理やり学校にひっぱって行っても同じ。非常停止中の列車を無理やり動かすようなもん。コワレル。

 

「停止モード」を解除するには心身を活動モードに誘導する必要がある。交感神経優位ということね。きっと心理療法でもできるんだろうけれど、手技療法で効果は割とすぐに出せる。ていうか可能な限り早期に復学させないと、勉強の遅れとかいろいろ問題が出てきてしまう。「朝起きられない」と言って学校に行けなくなった子を以前拝見したんだけれど、事態がこじれる前にすぐに復学できた。四月から大学生よ。

 

オレは手技療法で患者さんの困りごとを改善させることを生業としているから、不登校の場合は早期に復学できるようにしないとビジネスとして成立しない。きちんと通院してさっさと治ってちょうだい、というのがうちのスタンス。又どっかで登校しにくくなったらリピーターとして来院してもらうのが理想のビジネスモデルよね。

 

先に誤解のないように言っておくと不登校の子に「居場所」を提供するスタイルのビジネスをオレは否定しているわけではない。日常的に報道されている学校現場での同級生やバカ教員による暴力から身を守るためのシェルターとしての役割はもっと評価されてもいいと思っている。

 

ただね、それ以外の理由で学校に行けなくなった子は自律神経が停止モードになっているケースが多いだろうと思う。そういう子をシェルターに隔離しておくのが問題の解決になるのかな、とはいつもオレは思っている。言ってみれば非常停止中の列車を車庫に入れたままにしておくようなもんじゃないのかな。「登校するだけが人生じゃない」という言葉は耳障りはいいけれど、列車は走ってこそ列車であり、車庫の中に格納しておくとどんどん錆びてしまう。次に「走ろう」と思った時に錆びていたら困るでしょう?

 

不登校の子に「居場所」を提供するスタイルをビジネスとして考えると、「登校しない」期間が長ければそれだけビジネスとしては潤うわけよね。それが本当に不登校の子の利益と合致するのかということはもっと真剣に検討されてもいいと思う。