足底腱膜炎と中耳炎の不思議なカンケイ? | クラニオセイクラルな日々-あたまをさわれば幸せになる

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大阪市淀川区西中島かなや整骨院院長のブログ

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頭蓋骨で耳の辺りの骨を側頭骨と呼ぶ。自律神経の不調を訴える患者さんは側頭骨に問題があることが多い、ということは何度も記事にした。めまいとか耳鳴りとかは側頭骨を調整することで改善してくれる。

 

側頭骨に問題を生じる原因のひとつに滲出性中耳炎がある。子供の時に誰でもかかる病気なんだけれど、滲出性中耳炎の名残で側頭骨が癒着していることがあるのよ。「耳ひっぱり」のセルフケアで知られるテンポラルイヤープルという手技がある。患者さんの耳をもってじっとしていると側頭骨が緩み始める。印象としては持っている耳がうねうねと動くような感じがして、最終的に「ふにゃ」という感じで緩む。

 

ところがね、イヤープルの手技に抵抗?する側頭骨があるのよ。耳を持っていくら待っていても一向に緩む気配がない、そんな側頭骨。そういう時に伺ってみるとそちら側の耳に滲出性中耳炎の既往があることが多い。ずっと昔のことだからどっちの耳かは忘れましたけれど、確かに中耳炎で長いこと病院に通っていました、くらいの話になることも多いんだけれどね。

 

顎の骨(下顎骨)は側頭骨からぶら下がっているから、側頭骨に問題があると顎関節に症状が出ることがある。というか顎関節の不調を治療するときに下顎骨とか咀嚼筋だけをいくら触っても改善しないのは当たり前の話よね。

 

それからね、側頭骨は骨盤(寛骨)とシンクロしている。なので普通に骨盤を調整してもうまく治ってくれない腰痛が側頭骨の調整できれいに治ることもある。

 

不思議なのはね、足底腱膜炎の患者さんで側頭骨に問題のある方が結構な割合でおられるのよ。足底腱膜炎が主訴でウチの治療院においでの患者さんは稀だから、他の愁訴を施術していてなんかの話で「足底腱膜炎で困っています」というお話になることの方が多いか。足の骨(足根骨)と頭蓋骨はなんかシンクロしているらしい。

 

腰痛や足底腱膜炎が側頭骨の調整で改善する、というだけでもわけがわからんのに、さらに幼小児期の滲出性中耳炎がもともとの原因で、とか説明しても首を捻る患者さんが多いのも無理はないか。

 

これから夏に向かいプールとかで水に入る機会が増える。中耳炎とか鼻炎とかでご相談を受けたりすることが増えるんだけれど、毎年耳や鼻の調子が悪くなる子は腰とか足とかにも気を付けてあげてね。