「壮快」という健康雑誌がある。実はもともとの出版社がなくなって版元が変わったらしい。なくなった出版社は健康をテーマにした書籍とかムックとかたくさん出していたんだけれど、これも大半が絶版。
そんな中で「高血圧 食べて下げる最高の治し方 」というムックは評判が良かったらしく別の出版社から新装版が発売された。それでね、「食べて」血圧を下げるのがテーマなんだけど、どういうわけか自分で口蓋骨を調整して自律神経を整える「指しゃぶり」が掲載されている。
血圧が乱高下する、という患者さんがいてね、口蓋骨を調整したらいっぺんで治った。それに味をしめて自律神経にモンダイのありそうな患者さんの口蓋骨を軒並みさわっていた時期があったのよ。
高等技術だからセルフケアには馴染まないかと思ったのだけれど、ある時中学校の時の同級生を思い出した。彼は先生に叱られると親指をちゅぱ吸っていた。オレは爪を噛む癖がなかなかなおらなかったので、なんとなく親しみを感じていた。
それでね、指をしゃぶる時はなんで親指なのかを考えてみると、親指をちゅぱちゅぱするときだけ、指の腹が軟口蓋にあたる。要は口蓋骨のセルフケアが指しゃぶりなんではないか、と思ったのよ。
ご指導戴いている広島のF医院の院長先生にお話しすると面白がってくださり、ご自身で検証してくださった。それからF医院さまでは高血圧の患者さんにセルフケアで「指しゃぶり」が処方されることとなった。素直に指しゃぶりをする人ほど高血圧の改善が早いらしい。
考えてみれば高血圧を「食べて」下げるというテーマのムックで手技的なセルフケアが掲載されているのも不思議なのだけれど、結構食養以外の記事も載ってました。
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