商売の本質 | 宮本の日記

宮本の日記

日本料理のお店を経営しておりますが、
ほぼ料理とは無縁のひとりごとを書いております。

2023年今年もあっという間に終りました。

コロナも明け、お陰様で忙しい年になりました。

いつもご来店下さるお客様、本当にありがとうございます。

心から感謝いたします。

 

今年は色々と辞めることにした年でした。

お弁当業務、お節料理など、テイクアウト商品は全て辞めました。

「より少なく、より良く」をモットーに。

 

これからも、自分たちの強みである、

ご来店された目の前のお客様に喜んで頂くことに集中して行きます。

 

ただ、

自分らしさを発揮すると、もれなく、嫌われるという

プレゼントがセットでついて来ます。

これは仕方のない事。

 

トンガレばトンガルほど応援してくれる人も増えますが、

その反対もしかりです。

それを承知の上で沢山の人のニーズに応えるの辞めて行きます。

 

しかしながら、

基本、商売は「人様に好かれてなんぼ」

 

どの商売も本質は同じ。

「人に好かれる仕事をしている」

ということを今一度、理解しなければなりません。

 

ケーキ屋さんも、料理屋さんも、歌手も、美容師さんも

建設業も、金融業も、医療も福祉も、IT関連も

TikTokerもYouTuberも..

ほぼすべての職業は

「人に選ばれる」という大前提があります。

人に選ばれないと、仕事が成り立ちません。

 

小学生の頃は、えこひいきは禁止だったのですが、

社会に出ると、えこひいきして頂かないと

商売が成り立たないのです。

 

えこひいきして頂くには、どこに向き合うか?

それはやはり、お客様なのです。

 

僕もやってしまうのですが、

ついつい陥りがちなのは

自分たちの技術に向き合ってしまうことです。

 

ケーキ屋さんは美味しいケーキを作る事だけに
料理人は料理の腕を上げる事だけに
美容師さんはカットの技術を上げる事だけに
歌手は歌を上手く歌えることだけ
専念してしまう。
 

もちろん、スキルを上げることは大切なのですが、
誰に支えてもらっているか?
を考えると

間違いなくお客様です。
 

料理がとても美味しいのに、繁盛しない飲食店。

カットがとても上手なのに流行らない美容院。
とっても歌が上手なのに、あまり売れない歌手。

逆に
特別美人じゃないのに
握手会に長蛇の列のアイドルもいます。


恐らくですが、お客様や、ファンと向き合い大切にしているか?

いないか?の差さだと思われます。

 

例えば医療の話ですが

クレームの多い医者と

クレームの少ない医者の差は

手術の成功率とは関係ないそうです。

患者と患者の家族の話を沢山聞いている医者は

クレームが少ないそうです。

 

自分のスキルを上げることや
自社の商品を売り込む事に必死なうちは

お客様に関心が行かなくなります。

これは自戒を込めて書いております。

 

あくまでも主役はお客様。

 

来年も私たちはお客様に向き合い、お客様を大切にしていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

皆様良いお年をお迎えくださいませ。

 

日本料理みや

宮本浩樹

 

蟹の隙間からピース(笑)

 

 

日本料理 みや

 

 

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