「とらつば」で思い出すこと | あしがらゆる~ふじさきともこのブログ

あしがらゆる~ふじさきともこのブログ

ゆる体操で、からだをゆるめ、こころをひらき、ありのままに心地よく

朝ドラ派です

「ゲゲゲの女房」(2010年)あたりから
積極的に見始めて

「花子とアン」(2014年)からは
毎日観てる感じですね。

で、今週始まった「虎に翼」
良いですね

重過ぎず、軽過ぎず
骨太さと軽やかさのバランスが良く
上々な滑り出し

また半年間楽しめそうです。

さて、今日の回を観ていて

ふと(はて?ではない)
40年前の自分を思い出したので
書いてみようと思います。

(観てない人にはわからないかもだけど
観てる人にはくどくなるので
ストーリーは端折ります)

*******************
☆ちょっと横道に逸れます☆
「はしょる」(省くの意)って
「端折る」って書くんだ!
端を折るのね・・・
日本語は美しい
*******************

母が願うお見合い・結婚の道ではなく

法律家になる道を進みたいという
寅子に対して

「その願いが叶わなかった時、
嫁の貰い手もなく、
あなたは不幸になるだけ」

と、母親は(愛情からとは言え)
ある種の呪いの言葉を吐きます。

ここで私の記憶から
一つ目の!が飛んできました。


そうだ、私が高校生の時
ジャーナリストになりたいから
文系の政治学部とかに進学したいと
両親に伝えたところ

「そんな事言って、生活できると思ってるの?
結婚相手が死んだら、どうやって生きて行くの?
手に職をつけなさい。
薬学部に行って薬剤師になりなさい!」

と、強く強く言われました。

17や18の私
まだボーイフレンドと付き合ったこともない私に
「夫が死んだらどうするの?」って

いやもう反撃のしようが無いくらい
圧倒的にBeyondな想定でした。

ズルい!ズル過ぎる!

で、薬学部に行って
まあ、何とか薬剤師になって
製薬企業で働きながらも
途上国支援の仕事がしたい!
国連で働きたい!
という想いが捨て切れず

で、調べてみれば
国連などで職を得るには
修士号がマストらしいことが明らかに

とは言え
当時、日本では社会人の大学院進学とか
ましてや理系卒の学士が
社会科学系の大学院に進学するとか
そんなルートは
私の視界には入って来なかったし

国際協力を勉強できる大学院は
まだ日本にはなかった

そもそも、大学院は学者になる人が
行くところ・・・というのが
その頃の日本人の一般的な理解だった

この四面楚歌な状況を打ち破るには
これはもう、留学しかない!!
と判断して

会社で働きながら
大阪の英語学校を

ぜんぶ網羅する勢いで通い
ラジオ英語講座や
アルクのテープでコツコツ
コツコツ英語の勉強を続け
TOEFLを受験し倒して点数を上げ
お金を貯めて
分厚い留学の資料を入手して
航空郵便で情報を収集して
留学準備をしました。

ああ、あの頃インターネットがあれば
どれだけ簡単で安心だったか!!

英語もおぼつかないなか
別の星の宇宙人と
やり取りしているくらい
不安だった

でも、両親を説得するのに
2年かかりました。

25歳過ぎたら売れ残りのクリスマスケーキ
と言われていた時代

ちょうどそのくらいの年齢だった娘が
2年も海外の訳の分からない大学に
勉強に行くとか
まったく理解してもらえませんでした。

何のために?
行き遅れるだけだ!
大学院なんて出たら、ますます貰い手がない!

Japan as No.1とか
日本がブイブイ言っていた時代だったので

父なぞは
「もう西洋から学ぶ事などない!」とか
今考えたら凄いことを平気で言えちゃうような
空気だったのもあります。

会社の同僚、センパイ、上司
誰一人応援してくれませんでした。


ここで今日の「とらつば」を見てて
二つ目の!が飛んできました。

だから、だから
今日の「虎に翼」後半
ギアチェンジした寅子母みたいに
最後の最後には
ガシッと全力で応援してくれる人がいたら
私もどんなに嬉しかっただろう
・・・って思いました泣くうさぎ

石田ゆり子さん演じる
母はるさん
カッコよかったな

いや、私の両親も
自分が経験してきたこと
自分に見えている事をベースに
娘の行く末を心配して反対したことは
今は分かりますし

何なら、私が(有名)大学を卒業した時は
アメリカに来て卒業式に参列してくれたし
大学のロゴ入りボールペンとか大量に買って
日本で色んな人に渡しながら
娘自慢してたし(笑)

いや、だから悪意ではないのよ
心配なのよね

でもね
今のところ甘党のもの凄く嫌な奴

桂場等一郎(松山ケンイチ)みたいに

勝ち目とか勝率とか損得とか
全く分からないけど

心の奥底からムクムク湧いてくる

「やりたい!」という想いを

訳知り顔で脅して
潰してしまう人には
絶対ならないようにしようって
思いました。

心配している事は伝えながらも
それでもやりたいなら
全力で応援するよ!
って言える人でありたいと思う。

経験知って足かせになる場合もあるって
心に刻んでおきたいって
思った今日の「とらつば」でした。