伊藤 純 選手 | 陰があって日なたがある

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海星の星 №5


伊藤 純 選手 (いとう じゅん)


3年生 捕手 164cm 66kg 右投右打 北勢中出身



攻撃中、グランドには伊藤純選手の声が響き渡る。

サードコーチャーをつとめるのは捕手の伊藤純選手だ。

大きな声と元気いいところを湯浅監督にかわれ、サードコーチャーの大役を任されるようになった伊藤純選手。

そんな伊藤純選手も、昨秋の東海大会は屈辱的な敗戦を味わうこととなった。

新チーム結成以来、無敗の10連勝でむかえたセンバツ出場を賭けた大一番の東海大会・準決勝。

ここまで何度も走者を迎え入れてきた海星だったが、この日はいつもと違っていた。

中京高校の先発・川口尊(かわぐちたける)投手に対して、なかなかヒットで出塁することができず、結局完封を許してしまい、甲子園の夢を打ち砕かれた。

「サードコーチャーは走塁の指示をするだけではダメだ。チームを盛り上げ、ムードメーカーとしてみんなを引っ張れば、ゲームの流れを引き寄せられるはず」

この試合であらためて実感した。

ゲーム中は伝令として投手に指示も伝える伊藤純選手は、普段から積極的にブルペンに入り、投手の調子を把握に努める。

実戦形式の練習中はサードコーチャーとして、選手の走力、走塁のクセを頭に入れようと必死だ。

悔しい思いをした中京戦のあと、公式戦は四日市地区予選を3戦全勝で第一代表として春季県大会を迎える。

「チームの勝利に貢献し、全勝で夏を迎えたい。」

まずは春季東海大会での優勝が目標だ。

「支えてくれているすべての人のためにも、夏は絶対に甲子園へ出場し恩返ししたいと思います。」

スタンドから背中に感じるみんなの期待に応えようと、伊藤純選手は声を張り上げる。