2011年 4月
【質問】中国では今、物凄いスピードでキリスト教が広まっていますが、牧師の扱われ方、また存在はどんなものなのでしょうか?
【回答】私は現在、一年の半分は中国に住んで、教会等を助けています。
中国は大国ですので、教会も一言では言えないでしょうが、公認教会と家の教会(地下教会)に大別出来ます。
一昨年のレポートが有りましたので、貼り付けておきます。
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日本のキリスト教会については、本当に憂慮しています。
現状は神の嘆きでもあり、悲しみでもあります。
私はイエス様の泣き声を度々聞いています。
私は70歳を越えてから神様の命令で全く予想外の中国に駐在し、もう5年にもなります。
こちらの教会の手助け等をしていますが、日本の教会とは大違いです。
共産国家で唯物論の教育をされた国民が、現在、凄い勢いで神とキリストを信じています。
5年前には1億人と言われていましたが、現在は1億3千万人だそうです。
私達が創った教会は10人で始まりましたが、一年後の今年は洗礼者が6人でした。
「凄いな」
と中国人に言いますと、
「先生、私達の教会では50人でしたよ。公認教会では、200~300人は普通ですよ」
色々話しを聞くと、毎年、信者の5~10%の洗礼者があるそうです。
中国では共産主義が国教のようなものです。
だから宗教の取締りは現在もあります。
近年は取締りは緩くなり、お寺や仏壇は各所で見かけます。
ですが教会に対する密告は多く、度々警察の捜査や勧告があります。
私の関係する教会も一年の間に2度ありました。
従わないと、リーダーの強制退職等があり、環境の厳しさは日本では想像出来ないでしょう。
最近も国立大学の教授が大学を首になりました(大学でも学長より共産党書記の方が権力がある)。
それで取締りの緩い田舎の方へ家族全員引越したのですが、そこの大学で教授の仕事が見つかり、自分の家に近所のクリスチャンが集まって教授を助けたり、度々、集まったりしている内に場所を提供する人が現れ、又、教会が出来ました。
現在50人位ですが、もう満杯です。
中国の信者は自然発生的に集まって来るので、伝道も布教も必要ないのです。
そして神様の働きは顕著で、必要は全て神から与えられると彼らは信じています。
だから献金も必要無いのです( 献金は勧めるだけで違法です。密告の対象になります)。
しかし教会の隅に献金箱が置いてあり、心に感じた人がそっと入れて帰ります。
日本とは大きく違うでしょう。
日本のクリスチャンは50年前から少しも増えていない様に思いますが…人口の1%にも遠く及ばない様です。
環境の厳しい中国では、人口の一割にもなると言っています。
人数では日本の100倍以上です。
何がこんなに違うのでしょうか?
日本のクリスチャンは、神の眼から見て出来損ないのようです。
それに気が付かないのが問題なのです。
何故、出来損ないなのか、それが判れば改善もあるでしょう。
神よりも、教義や組織に忠実のようです。
例えば神に祈るにしても、お願いだけで、神に聞く態度は無い様に思えます。
色々と話に聞くと、中国も戦前は同じようだったとの事です。
共産化された時、宗教は否定され、表面上は解体されました。
それで以前のキリスト教は殆ど消えたようです。
しかし自然発生のように信者が現れ、地下教会が出来、やがて公認教会も出来て、現在に至っている様です。
現在の中国の教会も信者も、私の知る限り、日本とは大きく違っています。
地下教会は原始教会のようだと思っています。
信者の信仰が違います。
神の働きが違います。
犠牲が違います。
将来も人生も懸けています。
神に対する熱意が違います。
愛情が違います。
例えば、若者が信者になる決心をするのは、自殺する位の苦しみの様に思っています。
将来のエリートコースは諦めなければなりません(いつ密告があるかも知れないからです)。
又、自分を育て応援して大学まで行かせて呉れた、親や親戚を裏切る事になるからです。
親達は、彼がやがて高給の職に就き、自分達を助けて呉れる事を期待しているからです。
信仰を表明している為か、卒業後も職がなく、バイトをしている学生を私は現在、助けています。
将来を犠牲にして神を信じ頼っている彼等が、日本の信者とは段違いである事は当然でしょう。
そういう人達に神は働いて色々な不思議を現し必要を満たし、迫害はあっても、なお彼等は豊かになっています。
それを見て、真似をする人は沢山います。
「何故そうなったか教えて欲しい」
と…。
そして真似をして教会に行くようになります。
布教など必要が無いのです。
地下教会は普通、専業の牧師は居ないのです。
職を持ち、働いています。
公認教会は普通、1000人や2000人の信者がいますので、牧師も専業です。
海南島のヨハネ
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