車におしめを大量に詰み込んで、敦賀よりフェリーで小樽へ渡った。
かなり大きい船であったので、船内を廻るだけで半日位は退屈しなかったが、その内する事もなくなった。
一度ブリッジ等を見たいと思っている時、従兄弟のご主人がこの航路の船長をしていると言う話しを思い出した。
そこで船長室へ行き話しをした処、果たして従兄弟のご主人であった。
「いつ頃、北海道よりお帰りですか?」
と聞かれたので、
「一週間位で、北海道中を廻ったら、帰るつもりです」
と返事をした。
無事、北海道の旅行を終え、また同じ航路のフェリーに乗った。
ところが、その船は非常に混んでいて、船室で横になるのも窮屈な位で、その内、子供は泣き出すし、周りの人には迷惑を掛けるしで、係へ行って事情を説明し頼んだが、断られた。
他にも同じ様な人が沢山おり、次々と頼みに行っておったが、
そこで船長室へ行き話しをした処、果たして従兄弟のご主人であった。
「いつ頃、北海道よりお帰りですか?」
と聞かれたので、
「一週間位で、北海道中を廻ったら、帰るつもりです」
と返事をした。
無事、北海道の旅行を終え、また同じ航路のフェリーに乗った。
ところが、その船は非常に混んでいて、船室で横になるのも窮屈な位で、その内、子供は泣き出すし、周りの人には迷惑を掛けるしで、係へ行って事情を説明し頼んだが、断られた。
他にも同じ様な人が沢山おり、次々と頼みに行っておったが、
「個室等は全部満室です!」
と受け付けてもらえなかった。
私もあきらめて帰りかけたが、
私もあきらめて帰りかけたが、
(そうだ!船長さんは義理の従兄弟かも知れない)
と思い出して、係の人に云った。
「大阪から○○がこの船に乗っていると船長さんに伝えて下さい」
そうすると、係の人が一度奥の方へ引っ込んで直ぐ出て来た。そしていわく、
「船長より言われて居りますので、一等船室を用意してあります。直ぐ荷物を運びますから」
と云って個室に案内して呉れた。
その船の船長さんは私の義理の従兄弟ではなかったが、彼から依頼を受けている、との事であった。
お蔭様で、帰りは一等船室でも最も良い部屋で快適に、しかもタダで過ごす事が出来た。
これは私の経験の一つであるが、神様と人間との関係について、非常に有益な教訓を得た。
人間の義理の従兄弟でさえ、いつ乗るか判らない人の為に、あの混雑する時期に一等船室をずっと空けてあった(何日間あけてあったか私は知らない)。
私の方から見れば、困った時に「船長は親戚かもしれない」と云う事を思い出したので、上等の部屋にありついた。
神様も同じである。
いつ帰って来るか判らない、人間一人一人の為に、上等の部屋を用意して待っていてくださる。
聖書の放蕩息子の話しの様に、人間も困った事にぶつかった時、
「大阪から○○がこの船に乗っていると船長さんに伝えて下さい」
そうすると、係の人が一度奥の方へ引っ込んで直ぐ出て来た。そしていわく、
「船長より言われて居りますので、一等船室を用意してあります。直ぐ荷物を運びますから」
と云って個室に案内して呉れた。
その船の船長さんは私の義理の従兄弟ではなかったが、彼から依頼を受けている、との事であった。
お蔭様で、帰りは一等船室でも最も良い部屋で快適に、しかもタダで過ごす事が出来た。
これは私の経験の一つであるが、神様と人間との関係について、非常に有益な教訓を得た。
人間の義理の従兄弟でさえ、いつ乗るか判らない人の為に、あの混雑する時期に一等船室をずっと空けてあった(何日間あけてあったか私は知らない)。
私の方から見れば、困った時に「船長は親戚かもしれない」と云う事を思い出したので、上等の部屋にありついた。
神様も同じである。
いつ帰って来るか判らない、人間一人一人の為に、上等の部屋を用意して待っていてくださる。
聖書の放蕩息子の話しの様に、人間も困った事にぶつかった時、
(そうだ、私の父は神様である)
と思い出す人は、用意された部屋(祝福)にありつく事が出来る。
しかし思い出しも信じもしない人は、それを得る事ができない。
実に、神様は一等船室とは比較にならない程の祝福を帰ってくる(神を信じる)一人一人の為に、ずっと用意されているのである。
実に、神様は一等船室とは比較にならない程の祝福を帰ってくる(神を信じる)一人一人の為に、ずっと用意されているのである。
【ルカの福音書15章】
ある人に息子がふたりあった。
弟が父に、
「おとうさん。私に財産の分け前を下さい。」
と言った。
それで父は、身代をふたりに分けてやった。
それから、幾日もたたぬうちに、弟は、何もかもまとめて遠い国に旅立った。
そして、そこで放蕩して湯水のように財産を使ってしまった。
何もかも使い果たしたあとで、その国に大ききんが起こり、彼は食べるにも困り始めた。
それで、その国のある人のもとに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって、豚の世話をさせた。
彼は豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいほどであったが、だれひとり彼に与えようとはしなかった。
しかし、我に返ったとき彼は、こう言った。
「父のところには、パンのあり余っている雇い人が大ぜいいるではないか。それなのに、私はここで、飢え死にしそうだ。立って、父のところに行って、こう言おう。『おとうさん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません。雇い人のひとりにしてください。』」
こうして彼は立ち上がって、自分の父のもとに行った。
ところが、まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけ、かわいそうに思い、走り寄って彼を抱き、口づけした。
息子は言った。
「おとうさん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません。」
ところが父親は、しもべたちに言った。
「急いで一番良い着物を持って来て、この子に着せなさい。それから、手に指輪をはめさせ、足にくつをはかせなさい。 そして肥えた子牛を引いて来てほふりなさい。食べて祝おうではないか。この息子は、死んでいたのが生き返り、いなくなっていたのが見つかったのだから。」
そして彼らは祝宴を始めた。
ところで、兄息子は畑にいたが、帰って来て家に近づくと、音楽や踊りの音が聞こえて来た。
それで、しもべのひとりを呼んで、これはいったい何事かと尋ねると、しもべは言った。
「弟さんがお帰りになったのです。無事な姿をお迎えしたというので、おとうさんが、肥えた子牛をほふらせなさったのです。」
すると、兄はおこって、家にはいろうともしなかった。
それで、父が出て来て、いろいろなだめてみた。
しかし兄は父にこう言った。
「ご覧なさい。長年の間、私はおとうさんに仕え、戒めを破ったことは一度もありません。その私には、友だちと楽しめと言って、子山羊一匹下さったことがありません。それなのに、遊女におぼれてあなたの身代を食いつぶして帰って来たこのあなたの息子のためには、肥えた子牛をほふらせなさったのですか。」
父は彼に言った。
「おまえはいつも私といっしょにいる。私のものは、全部おまえのものだ。だがおまえの弟は、死んでいたのが生き返って来たのだ。いなくなっていたのが見つかったのだから、楽しんで喜ぶのは当然ではないか。」
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