異次元体験2 00/D
96年5月、見本市出品の用事で、東京に3日宿泊した。
東京に宿泊している時には大抵啓示があるので、期待していた。
3日目になり不思議な経験をした。
ベッドで上を向いて寝ながら祈っている時、神様に言った。
「この身体を30センチ程、持ち上げて呉れませんか…」
急にふわっとした感じになり、ベッドからスーっと上がった。
まるで引力が無くなった感じで…。
水中にいる感じと良く似ている…。
何にも支える物もないのに、しかし自分では方向を変えたりする事はできなかった。
そこで神様に、
「1メ-トル持ち上げて下さい」
と言った。
そーっと身体がまた上がった。
私は非常に嬉しくなり、
「立たせて呉れますか」
と言った。
身体が一度下がって、今度は頭の方から持ち上がった。
そこで私は大喜びして、ついに、
「ヤッター!」
と叫んで、何度もバンザイをした。
その内、天井に下向きに立てるのではないかと考え、神様に、
「もう少し持ち上げて」
と言った。
天井より一寸下で止まったので、
「もう少し、もう少し」
と言った。
天井の処で身体が横向きになったので、下向きに這う形になった。
少し這ってみたが、まるで力が入らないので、地上のようにはうまく這えなかった。
その時、私は、
(これは大変な事だ。早く書いて置かないと、いつもの様に神様は次の日には全く忘れさせるかも知れない)
そこで私はテ-ブルにある紙とペンを取りに行こうとした。
その後の記憶が全くない。
ハッと気がついた時、私はベッドの上で上向きに寝ていた。
その時の感じは、幻を視て我に返った時と全く同じであった。
天井を這う処までは、全く現実の続きであったのだが…。
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