救われてから20 聖霊の迫りで会社を辞める | 海南島のヨハネの黙示録

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キリスト教の元宣教師・海南島のヨハネさんの不思議な体験の数々

その頃、会社の勤務も面白くなり、支店長からも非常に可愛がられ、昇給・賞与も飛び抜けていた。

その内、聖霊が私に会社を辞めるよう迫って来たが、今度は私が辞めたくなかった。

今辞めると、やり掛けの仕事を放り出す事になり、

「あなたの御名を汚しますよ!だから今してる○○の仕事が終わるまで待って下さい!」

と言って断った。

都合の良い事に、一つの仕事が終わると、すぐ次の仕事が見つかり、神様への断りは何回も続いた。

ある日、一つの仕事が終わり書類を持って通産局へ提出し、会社へ帰ってくると、信仰の友から電話があったと云う事を聞いた。

その時、シマッタ!と観念した(次の仕事の祈りを神様へ云うのを忘れていた)。

電話は、それとは直接関係のない内容であったが、聖霊の迫りを今回は断る事が出来なかった。

早々と会社を辞める事にした。

約9年勤務したが、辞める時にも説明に苦労した。

大抵の人は理解しなかった。

辞める理由がなく(聖霊の迫りとは言えなかった)、次の仕事がなく(何をするのか見当もつかなかった)、住む所も決まらず(ハッキリしないので、大家さんから怒られた)、お金もなく(給料は大抵その月の内に使っていたので…)、当時の事は良く覚えている。

退職後、

(どうしたらいいだろう…)

と、不安と淋しさで毎日を過ごしていた。

淋しさを紛らわす為、秋葉原へ小型ラジオを買いに行った事がある。

有楽町の交差点近くをトボトボ歩いていたら、神様は言われた。

「あなた自身を養う責任はあなたにはない」

その時、私は思った。

神様が私の生活を見て下さるのだと…。

多少、慰められた。

今振り返り、神様はこの言葉を完璧に守って下さった。

こんな無茶な生活をする私に、この20年以上、一度も食事がなかった事もないし、住む処が無かった事もない。

退職する1日か2日前、会社の近くを歩いていたら、神様は言われた。

「あなたは神戸に行ってもよろしい」

神戸には、私が3年近くもお世話になった牧師さんがその頃住んでいた。

早速電話すると、

「来なくてよろしい」

との返事であったが、退職した日に無理やり押しかけた。