標題通りこの歳(78)だけど何とかボケ防止、脳トレの一助になるかと、何十年ぶりに楽器を再開したその後どうなった?との問い合わせも来たし、高齢者の手慰みの様子を披瀝します。
函南に移住してからテレビの前に座ってる時間が長いことに、何とかしなければという圧もあって(妻はジムに通ってる)この春に重い腰を上げて、まず近くのハードオフでギターを仕入れた。物はまずまずで、弦を爪弾いて右腕、左手を慣れさせようとしたが、そこで学生時代やったマンドリンアンサンブルの曲を思い出して、色々調べたら、当時私にとって1番身近な音楽家は平山英三郎さんで、彼がアンサンブル用に作曲したりものなどもマンドリンとギターの曲集に編著で出されていたことを思い出して調べたら、その名曲集の①②が別な場所で見つけ、取り寄せた。
ならび懐かしい曲目に心躍るような気持ちになり、ならばマンドリンも用意しなければと、いろいろ探したら、結局メルカリになった。妻はやってるが私はやってなかったので、できれば非会員のまま利用しようとしながら、かなり安く仕入れた。ところが、物が届いてまず調弦作用としたが、どこがおかしいのか微妙にE弦が合わない。昔と違ってギター用の器具を使ってデジタルで調弦できるので、かなり精細に分かる。そこで、弦を張り替えようかとも思ったが、全部変えると計8本でそこそこの値段になるので、少し物のいいリユース版を探した。運良く今度は少し予算を上げたら楽天系のマーケットで見つかった。取り寄せたところ、外観もきれいだし、弦も健在だし調弦もできた。
ということで、ここまで来る間に、ギターやマンドリンをかなり触ってきたので、左手の指は少し硬くなったとは言えないが、やわやわでマンドリン独特の金属弦を触ると痛いということはなくなった。肝心の腕や指の動きだが、当初はまったく驚くほど左腕がまず動かない。いわゆるコードをセーハして、押さえるのは全くできない。せいぜい3弦から4弦のコード、しかも音がきれいには出ない。それでも名曲集が届いてきたら、メロディーが頭に残ってるので、それが支えでマンドリンでは少し左の指が動き始めたというところ。ギターだは、やはりコードのセーハは厳しい。
因みに名曲集をいちいちページをめくりながら、追っていくこともあるが、やはり心に残っているかつて練習した思い出の曲になると嬉しい。因みに、ランダムに紹介すると「郷愁」(ロシア民謡)「草原」(ハンガリー民謡)などか1年生の時に練習した曲、定期演奏会でやったのが「山峡」(川崎貞利)「古戦場の秋」(小池正夫)、「四里山(スーリーサン)の月(高野吉司)などが特別な曲となっています。時にはYouTubeで見つけては実際の演奏も聴けます。これらは、一般的な音楽ファンでもあまり知られていない言わば「マンドリンアンサンブルの曲」というgenre範疇ではなかろうかと思ってます。
まだまだ指使いも含め時間がかかりそうだが、今思うに、かつて特別な楽器店で香典がわりにプロソリストだった高久倫子さんが使われてたものをとんでもなく安い価格で譲って頂いてものを長く使用していたのだが、専門的にやったことがなかった私でも大変弾きやすく、きれいに演奏できた記憶があります。だから、今一生懸命やっても、あそこまではいかないだろうという気が今からしている。(それは、以前職場を辞めた時に持って帰るのを忘れていて、行方不明になってしまった)
そんなこんなで、テレビの前から引っ込んで音を鳴らしている時間が少しは増えているので、長い目で見たら少しはボケ防止になっているかと思います。以上、楽器をめぐる近況報告です。