イスラエルのガザ侵攻で世界はさらに複雑な戦争時代に | 昼は会計、夜は「お会計!」

昼は会計、夜は「お会計!」

会計をキーワードにコンサル業とASP(アプリケーション サービス プロバイダー)業のメールの二つの仕事をするmoriyanの言いたい放題ブログです。
テーマは、ブログ、会計あれこれ、医業未収金管理、小説・本、エンターテイメントなどなど。

今回の事態は直接的にはハマスのイスラエルへの攻撃にあると報道されて、世界で「テロリスト」呼ばわりされるパレスチナ側。しかし多少、世界の歴史を授業や本で学んだ人ならユダヤ教とイスラム教をめぐる争いとイスラエル建国は、簡単に理解できる話ではないことを知っている。我々日本人からしたら大変理解し難い地域でもある。アメリカはトランプ大統領時代に強引にイスラエル推しを進めたが、現政権も結局同じようだ。ブリンケンさんが中東各国を飛び回っているが、ガザからの避難の安全確保に尽力しているように見えるが、それで、「ヨーイドン」と地上侵攻させるのは文字通りイスラエル側がいう「ハマス殲滅」を世界に公開上演させようということか。

 ロシアとウクライナ侵攻だけでも世界の分断とエネルギーや食糧などの危機が広がっている中、今回のハマス、イスラエルの争いは、さらに世界を混乱に陥らせる。今の状況は世界のどの指導者も平和をもたらしてはくれなさそう。 

 そんな中で愁眉をひらいたのはイギリスの国営放送BBCだ。イギリスの首相や野党までハマスをテロリストと、名指している時に、テロリストとは報道していないという。理由は「テロリストと呼ぶことですでに片方に加担していることになる。報道としてはそういうことはできない」(引用ではなく私の要約)ということだ。先に書いた教科書や授業程度の知識でも複雑な中東に突然イスラエルを強引に建国した歴史に、簡単には烙印は押せないでいた気持ちには、何かスッキリする見解のようにも受けとめる。奇しくも日本ではどのメディアも何十年も報道してこなかったジャニーズ問題をやっと世間の目に晒してくれた放送局だった。

 今気がついたが、世界の歴史は何十年または何百年前まで遡らなければ、今を正しく見ることはできない。同時に、プーチンがかつての帝政時代や旧ソ連時代の幻影に公然と立ち戻って他国を平然と「あそこはロシアの一部だ」と言ってのけ、今の時代に公然と軍事侵略をしかける。しかも少ないロシア国民はそれを信じている。中国も、習近平時代に入って出された地図は明とか清の時代にアジア侵略をしてきた時代の地上を前提に海洋上の圏域を設定した地図を出している。インドネシアやフィリピンなどにしたら目の前が中国の領海としている。公然と人工島を作り滑走路や基地をつくり、漁民を脅かしている。

 こうしたことを平然と武力で押し切ることができる今の時代は、第二次世界大戦の教訓からできたという国連も、何の力も及ばない。

 まったく困った時代に生きているものだ。