映画『オットーという男』「エブエブ」よりアカデミー賞!? | 昼は会計、夜は「お会計!」

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アカデミー賞はやはりというか評判通り「エブリシング•エブリウェア•オール•アット•ワンス」が主要6部門など獲った。朝日新聞でも好評だったよえだ。映画サイトのレビューでもそれなりに評価が高いが、先週書いたように、わたしには「マルチバース」だかなんだか突然、違う国から来たように人物が変わり、脈絡もなくカンフーやったりダンスを踊ったりというのは、文字通り何がなんだかわからないというのが、率直な意見。その点、昨日観た「オットーという男」は、リメイクらしいが、映画というものの王道をいくような脚本、演出また主役オットーを演じるのが、あの名優トム•ハンクスが年齢なりの演技で、観ていて「映画っていいな」と心底思える映画だった。むしろ手書きイラストなどが随所に使われて手作り感も多く、ほっこりとするのだ。

 妻を亡くし、職場も去り、生きる希望をなくしたオットーは、偏屈で頑固で、町内の嫌われ者。そんな彼が死のうとするが、近所に引っ越してきた若いメキシコ人家族に、掻き回され、死ぬこともできない。何度も死ぬことを試みるが、そのたびにいろいろ起きて死ねない。そんな合間に若き日のオットーと妻との追憶シーンが出されるが、この役はトム•ハンクスの実の息子とか。妊娠中の妻との旅行中、バスの事故で赤ちゃんを亡くしたこと、その後、妻を病気で亡くし職場を去るところなどから.オットーがなぜ死にたくなっているかが、妙に説得力を持ってくる。そんなオットーが、おせっかいで陽気なご近所さん(メキシコ人家庭)とのつながりなどで、少しづつ地域とのつながりを取り戻し、笑い顔も、生まれてくるようになるが、冬のある日、いつもオットーがしている雪掻きがされていな事にお向かいが気がつく。急いでかけつけたら、そのに••••。

 何かふるい日本映画でも観るようなしみじみ感、アメリカ映画にもこうした世界が描けるのかとも、思った。

 アカデミー賞は取れなかったようだが、名作として広がり、世界で残るものだと思う。