こんな場にオスプレイを登場させ、それにひれ伏す日本 どうにかしてる | 昼は会計、夜は「お会計!」

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熊本地震いや九州中部大地震が止まらない。そして、避難所からの悲鳴がまずます大きくなっている。昨日書いたように遠隔地や山間部ではなく県庁所在地の熊本市で、ライフラインからスーパーコンビニ、ガソリンなども枯渇して、大変な事態。多くは政府の対策会議の安倍首相の発言やその会議の後の官房長官の会見などを繰り返し、昨日は米軍オスプレイが岩朽ち木を飛び立ったとか、熊本空港に到着した、到着後の荷下ろしの状況などをえんえんライブでやっていた。

そこで、妙に感心したのが、フジテレビの「みんなのニュース」。メインMCの伊藤利尋・椿原慶子アナウンサーを先週末現地入りさせていたが昨日も継続して現地からやっていた。伊藤・柳原はメインとして週末から現地に入り放しとうのは自局・他局含めて異例だ。フジの特ダネも契約レポーターを現地入り。めざましテレビは週末からメインMCの三宅アナが現地入りしたが、月曜朝には東京のスタジオにいた。
 みんなのニュースに感心したのは、昨日、伊藤アナが指定避難所ではないが高校生が自主的に避難所をつくった国府高校から現地情報と番組仕切りをしていた。国府高校生達が、指定避難所ではないので、水も食料も何もない中、住民達が頼りにして集まってくる中、校庭にパイプいすで「SOS 水、カミ、パン」(昨日書いたときは*かと間違えた)などと書き込んでヘリコプターに訴えた。それが、いつの間にかSNSで拡散してたちまち物資が集まるようになってきたという。そのインタビューに答えている高校生も立派だった。彼らは、集まりすぎた物資を近隣の避難所に配ったりしているという。そして伊藤は日中、役所関係を取材して、県庁ロビーや市内の支援の一括受け入れ先になっている市民運動公園体育館には全国からの支援物資が24時間体制で受け入れをやっていること、だけど、それをどこにどう配るかの指示がない、担当者が解らない、など支援物資がうずたかく積まれている。そこへ自衛隊の車両が何台か受け取りと配布のために来たが、スタッフはあちこち問い合わせをしているが、結局どうしたらいいか解らず、自衛隊の方も上司に問い合わせをしたようだが、仕方なく引き上げていく模様も伝えた。また市役所等にも何故指定避難所ではないところへは、なぜ支援物資が行かないのか尋ねたら、「そんな人員体勢はない」と言われたとも伝えていた。こうした現場の模様などを伝えていた伊藤アナの現地報道の他、途中途中で東京からオスプレイの動向を何回も伝えていた。最後に、熊本空港から南阿蘇村の公演にオスプレイが着陸する模様を中継から熊本・国府高校の伊藤に画面が切り替わった瞬間に、伊藤は「オスプレイとかどうでもよくて、ともかく支援を必要としているところへ必要なものが届くような体勢を至急作って貰いたいものです」と吐き捨てるように言ったと思えた。椿原アナも熊本県内の別な場所からライブな情報や録画などで伝え、ヘリコプターも含めたら4元中継のような模様だった。
 そのオスプレイだが、岩国からきて熊本空港でいったん降りて支援物資を積み込んだと言うが、熊本空港で慈愛他院が荷物降ろしをしているところアップで撮っていたがアメリカのもでhなく日本政府か県が用意した支援物資だった。その上で熊本市内ですら大量の支援物資がどのように配るかの体勢が不十分で放置されているというのに、熊本空港でのオスプレイからの荷下ろしの模様は自衛隊員が文字通り下っ端尻状態で、全部手作業で降ろしては積み込んで言っていた。その向こうに自衛隊の車両が見えていて、オスプレイを迎えるために自衛隊員のかなりをさいて「お迎えしてる」といった感じがまる見えだった。
 だから、伊藤アナが自分の目で県や市役所などの現場を見て回って、呆れかえる程の混乱と野放図な状況からすると、この特別体勢が気になったのだろう。
 日本人のオスプレイへの恐怖感をこの機会に薄めていくために意識的にオスプレイを持ち出したものと言わざるを得ない。昨日、国会でも共産党の仁平氏が「安全性に対する懸念が強いオスプレイが現実の災害対応に使われるのは初めてのことだ」として被災者からも懸念が出ていると追求した。しんぶん赤旗によると、さらに、オスプレイ以外にも米軍輸送機のC130やC35も投入されこと、熊本県沖に展開する海上自衛隊大型護衛艦をオスプレイの給油ポイントにする準備もされている、という。こうした動きは昨日も書いたが、日米合同演習の様相というか、安保法制成立後と言うことでより踏み込んでの日米軍事協力色がより色濃くなっていると見える。
 
 昨日のみんなのニュースでは、椿原アナも医療関係者も自宅に帰れず自らの被災にも拘わらず不眠不休であることや電気と水がないことで透析などの医療継続が困難なこと、入院患者へは非常食を提供しているが、栄養的な偏りとかそれすら不足し始めていることなど伝えていた。また福祉施設でも支援物資が来ないので、庭に「HELP 保存食」と書き出しているところもあった。放送終わりの頃、伊藤アナが高校生に、今は何が足りないのか聞くと「大人用のおしめ」とか現実に困っていることを伝えていた。指定避難所ではない高校で高校生たちと地域住民の自主的な力で、住民の生活を守っている姿に伊藤だけでなくスタッフが心揺さぶられた結果の放送だったのだろう。久しぶりに秀逸で、心こもる現地報道だった。
道路網が寸断されているときに自衛隊のヘリコプターでも可能なことだし、陸上部隊以外に航空自衛隊の本格的な動員を優先させても