土曜日によしと・マー君兄弟がやってきた。いつもと同じように元気いい声を上げながら入ってくる。前日の電話では､ついたらすぐ遊べるように二階のおもちゃを下に降ろしておいて、といってたとおり、入るやいなやがちゃがちゃと遊び始めた（大好きなアンパンマンモデルのくるくるタワーというえらく音が出るおもちゃ）。ただ、二人の距離感が微妙にあって無駄な喧嘩はしなくなって、少し成長した感が出ていた。そのせいか以前は､もううるさくて何回も「うるさい！」と叫ばなければいけなかったのだが､ほとんど叫ぶ必要は無くなった。それぞれが一人遊びをしている時間も増えた。二人とも保育園で春になったらそれぞれ一つ進んだクラスに上がるということで､先生からもかなりいわれているとかで、自覚が少し出てきているようだとママが言っていた。
スポーツ公園に散歩にいったら、マー君は三輪車でよしとが時々押したりしていたが､途中遊歩道に入ったところで、よしとが転んで､珍しく泣くのが止まらない｡いってみたらジーンズが裂けて膝頭には血がにじんでいる｡相当痛かったようで､ママがおんぶすることでその場は解決。マー君は相変わらずマイペース。二番目の子独特の早めの知恵とか様々な生活習慣などもお兄ちゃん以上のことができることもあるが、ママは兄を傷つけないためにそのことを解らないよう小細工していると声を潜めた。これからこの兄弟はどうなるのだろうか。
食事も以前なら食いっぷりでは断然よしとということもなく、むしろ食が細くなり､マー君はご飯大好きでお変わりを要求することも多い。夜遅くに仕事のため遅れていた息子が帰ってきてようやく揃ったが、孫達もいつも遅いお父ちゃんになれているので､特別はしゃぐことなく「お帰り」と迎えておしまい。私はお酒を飲んでいたが息子は最近は酒量も減ったとかで食事中の発泡酒だけ。最近息子の職場が私も縁があったところなので共通の話題も増えて、かみさんや嫁とは別にぼそぼそと会話。
日曜日は、夜中からの強い風も朝のうちにおさまり日差しも出てきたところで､いつも通り墓参りへ行って､親からいわれたのだろう二人がお礼とお別れの言葉をいいにきた。嫁が「来月また実家に帰らせていただきます」といっているが、癌の闘病中で全身転移でさらに肺炎も起こしているとかで大変でお母さんも精神的に追い詰められているし、妹さんも東京の職場を辞めて郷里で介護に専念するとか。大変だね言う話しの時に､「緩和ケア病院にでも入った方がお互いにおちつくんじゃないかな」と呟いたら「そうして欲しいの？」と突然かみさんが言うから「俺のことを言ったんじゃないけど・・」と答えるのが精一杯。
そうして、男二人兄弟の孫たちは少しずつ成長している感じを残して帰っていった。何となくお休みという気分を味わえた二日間でした。