ウルトラマンタロウの怪獣の中で一番好きなムカデンダー。
長らくソフビを探していたのですが、このたび、非常に可愛そうな状態のものをレスキューできました。
頭の角が二本取れた状態のものを買った。
おゆまるとパテで補修を行い、その上で全体に塗り直し。
造形に1日、塗装に1日で、2日ほどで完成しました。
じゃじゃん。
Mrカラーの124番を基盤として、キャラクターレッドで腹を。丸部分に黄色とタンを混ぜたものを。
奇抜なデザインではありますが、色自体は思ったよりも少なかったです。
前から。
脚の設置が少々非対称ではありますが、今回は直さないままにしました。
あと、ムカデンダーは右手の中指? が鞭のように長いんですが、それもソフビ規格のままとしました。
横から。
この独特な形が、ムカデンダー!!
名前はものすっごい安直なのに、デザインは超面白いし、頭部の造形は最高にカッコいいと思います。
恐竜型も好きなんですが、こういう、人型を崩した奴ってすごい好き。
角を補修した以外は、まったくいじってません。ソフビ本体のクオリティが素晴らしいんでしょうね。
ここだけでも、ひとりの宇宙人として通用しそうなビジュアルだな。
ウルトラマンレオに出てきたアンタレスとか、想起します。
恐らくは中の人が入っているのであろう部分。
ムカデンダーは基本的に造形で魅せる怪獣で、塗分けはあまりない。
足や棘も、腹を塗った赤が塗られている。たぶん予算の関係とかで、色が少なくなっているんだと思います。再塗装する分には楽ですけどね。たぶん、一番手間なく完了できたと思う。
ソフビ自体は非常にバランスに優れており、
ここがしっかり立った状態でも自立します。
表面の段々ディテールなど、細かいところまで丁寧ですね。
顔。これがカッコいい!!
ムカデというよりも、ドラゴンのような凛々しさがもろに好みです。
口の中も、ちょっと頑張って歯茎と歯とを塗分けました。
瞳は赤々と。燃えている感じで。
シンプルながら、中々思いつけない頭部。少なくとも、ムカデだって言ってんのにこの頭部を組合すって、中々ない発想だと思う。
首の両脇に、ふさっと毛が生えているのもオシャレ。
毛の部分はTAMIYAのウェザリングキットで、少々暗くしてあります。
さて、可動は脚、腕、首。
腕はローリングするだけで、そこまで印象が変わるわけではない。
一方、足部分はそこを起点にして首がもちあがったりするので、
ポージングの印象をがらりと変えられる。
街を襲うムカデンダー。
その独特な形状から、建物に顔が近いのが嬉しいですね。
ぬうっと感が素敵。
ビルを破壊しながら進んでいく画も良いし、
本編みたいに神社のような和テイストの場所に置いても、きっと映えると思う。
この前買ったばかりの、ACTBUILDING のダメージバージョンのビルが、さっそくいい味を出している。
ムカデンダーの攻撃技は、口から吐く火焔。
タロウの怪獣は基本的に豪快な火炎放射能力を持っている。
アーツのタロウと比較。
縦にも横にもボリュームのあるムカデンダー。
ウルトラマンと闘わせても楽しい!!
この異形な形状を相手に、タロウはどう戦うのか。
スワローキック!
首が動くので、攻撃のリアクションに活かせます。
首を掴んで動きを止めようとする。
この鋭い牙が並ぶ口に噛み付かれたら、さすがのタロウも大ピンチ!
拳で牽制。
ブレスレットランサーで首を狙う。
しかし激しく動く首に、刃を突き立てることができない。
猛攻を躱して、ストリウム光線――!!
いやあ、楽しい。
タロウの怪獣って、変なのも多いけど、こういう傑作怪獣も多分に含まれている。
ソフビ欲しいなあ、塗り直したいなあと思っていたので、破損品でもレスキューできて良かったです。
最近、塗るトラ怪獣のお気に入りがどんどん増えている。やっぱり個人的には昭和のウルトラ怪獣に思い入れがあるし、よく知っているから、作りやすいし完成がとっても楽しみになる。特にこのムカデンダーは、少ない色の塗分けで最大限の効果が期待できる怪獣の一体で、これは怪獣そのもののデザインも優れており、それを再現したソフビの造形的完成度が、めちゃくちゃ凄いってことなんでしょう。この前のドラコは、全然似てないじゃん! で、顔を大幅に作り直すことになったけれど、ほとんどいじらないでも、ここまで「良い!」って思えるものになったムカデンダーは、当時のウルトラ怪獣シリーズの造形クオリティの高さを如実に伝えるアイテムの一つ。塗るトラ怪獣によって、大好きな怪獣を自分の中の正解に仕上げ直すことができて、とっても満足でした。