牛鬼怪獣ゲロンガに続いてもう一体!
用心棒怪獣ブラックキングを改造、塗り替えしてみた。
ブラックキングは以前にも、塗り替えを行いましたが、出来に満足できずに再挑戦。
昔持っていたソフビと、だいぶ以前に親戚から貰ったのと、ソフビが二つあったので、二つ目を改造してみました。
塗るトラマン 塗るトラ怪獣 | 怪獣玩具に魅せられて (ameblo.jp)
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以前塗り直したブラックキングが載っているのはこちら。
今回も、高密度型のエポパテを使って、中々に大掛かりな改造を行いました。
①頭部の全面リニューアル。
全体的に肉付きを良くし、口を開閉させる。
牙などを新造。
②背中の角が三本だったので一本追加。付け位置も下方に変更。
③腕の角度を変えて固定。
④足の角度も変え、股部分をパテで埋める。
以上の改造を施した上で、カラーリングを一新しました。
正面から。
元のスタイルを基本的には維持しています。
ブラックキングは、けっこう長いあいだ同じ金型が使われていました。そもそもの完成度が高かったのかも知れません。
ただ、四肢の付け方なんかは、大怪獣バトル期の素晴らしいバランスのソフビたちを見ていると、華奢気味であまりカッコよく見えなかった気がします。
横から。
なかなか凛々しくできているのではないでしょうか。
ブラックキングはその名の通り黒が基調色なので、引き締まりますね。
塗自体は一晩で終わりました。
口を開けた頭部も良い感じです。
僕が怪獣を作ったり描いたりすると、どうしても頭部に情報量が多くなってデカくなりがち。
今回は元々胴体に比して小さめに感じていた頭部に肉付けをしたので、均整は取れていると思います。
手前味噌ですが、けっこうお気に入り。
背中。
角の元の付け根が残ってしまっている。少し残念。
脚部のアップ。
脚部にボリュームを持たせるのは、以前ゴルバ―を作った時と同じ感じでやりました。
この辺は、現行規格のソフビなどを参考にして作っています。
上半身のアップ。
首から上がほぼほぼ新造。
頭部のアップ。
近付くと粗が目立ちますが、どうでしょう、中々良い感じではありませんか。
たぶん、この頭部の改造に一番時間をかけています。
ブラックキングの牙は、要らゆる乱杭歯。それを再現するために、爪楊枝の先端を切り、それに金を塗装しました。
下顎の先端の長い一本は、元のソフビから切り出した歯を突けています。
上顎の左右に突き出た歯も、元のソフビから切り出した上で、少々太らせて使用しました。
目は赤いボールペンで丸を瞳を入れた。
元々のソフビはもっと瞳が大きい。今回は焦点をはっきりさせるために、少々控えめにしておいた。
サインペンとかマジックじゃなくボールペンなんだけど、良い発色です。
ややアオリから。
元々のソフビで一番不満だった脚部分は、蛇腹の下半身に両脚が癒合するようにディテールを加えてある。
どうでしょう。少しでも怪獣っぽく見えていれば良いのですが。
下半身にボリュームが集まったことで、けっこうどっしりして見える。
ムビモン・ゴジラー1.0熱線放射版のように、姿勢を低くして咆哮するパターンでのポーズ固定も考えたのですが、部落キングはある程度の体高があった方が絶対にカッコいいと思ったので、しっかり直立の姿勢で固定することにしました。
街の中に入れてみる。
ブラックキングはどうしても荒野のイメージが強いけれど、レッドキング同様の蛇腹による巨大感を受け継いでいるので、街中に入れても相応に映えます。
怪獣出現!!
動かないソフビとなってしまいましたが、腕の角度とかで動的な印象は出てるんじゃないでしょうか。
新マンとの対決。
ウルトラマン夕日に死す!
体高差も、やっぱりフィギュアーツが最適。
フィギュアーツと言えば、ブラックキングの再販版、予約していたと思うのだけれど、まだかしら。
ブラックキングの巨体にウルトラマンの拳が炸裂。
ダメージを負った様子はまったくない。
何度も言いますが動かないので、ウルトラマンの方でぐりぐり動いてもらうしかない。
スペシウム光線!
劇中ではクロスで防いでしまいました。
ウルトラスラッシュ。
あらゆる光線技を無効化してしまうブラックキング。
ガブリっ
ウルトラマンの腕を噛み砕かんとするブラックキング。
ちなみにこの歯は、爪楊枝で作っているので折れないように注意が必要です。
文献では兄弟らしい。
レッドキングとの比較。
文献ではブラックキングが兄、レッドキングが弟であるとか、レッドキングの強化個体であるとか、「レッドキングは力が強いだけだったが、ブラックキングは力が強い上に頭も良い」と書かれていたとか、いろいろあります。レッドキングの立場がないですね。ソフビ的には、レッドキングのアートのような全身蛇腹感には「奇抜さ」を、ブラックキングのシックな一部蛇腹感には「渋さ」を覚えます。
壮絶な兄弟げんか
力のレッドキング。
技のブラックキング。
映像作品では、レッドキングと共演、対決したことはなかったんじゃなかしら。
光線エフェクトを付けてみた。
劇中のそれとはちょっと違いますが、赤い光線。
牛鬼怪獣ゲロンガに続いて、お気に入りができてしまいました。
ブラックキングは以前から思い入れの深い怪獣でもあったので、完成品への愛着はひとしおですね。
人件費のためか、現行のソフビシリーズは塗の割愛が極端になっている。特にウルトラ怪獣シリーズのダダとかを見ると、悲しいくらいに色がない。
だからこそ、昔のソフビを中古品等でレスキューした上で自分が納得できるように改造、再塗装するというのは、温故知新じゃないですが、やっぱり楽しいです。そのために怪獣の写真やイラストをいっぱい探して、「ああ、こいつこんな造形してたんだ」とか、気付ける部分もたくさんある。また時間ができたら、次なる塗るトラ怪獣に挑戦したいです。