塗るトラマン 塗るトラ怪獣 | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

息子2人がウルトラシリーズにハマりにハマっている今日この頃、親せきや職場からお下がりのソフビが回ってくることが増えました。

いただけるのは基本的に旧規格。僕が集めていた大怪獣バトル期よりももう一つ前の、ちょっと硬めのソフビ。とてもありがたいのですが、中には塗装が剥げていたり、角や可動部分が折れていたりするものもありまして、そのいくつかを修復・塗り直すことになりました。

ソフビ塗装なんてやったことないので完全に素人作業ですが、子どもは喜んでくれてるので良いかなと。

 

使っているのはMR.HOBBYのカラー。ソフビを洗浄した後、サーフェイサーで一度グレー一色にした後、これをつかってちまちま塗っていきます。

 

最初にテストで塗ったのが、マン兄さん。

うーん、今見ると、マジックペンで塗ったようなムラですね。

基本的に銀と赤だけで塗っていくわけですが、赤部分がどこまで来るのかとか、意外と分かっていないところが多くて、ウルトラマンの絵図や現行ソフビなどを参考に塗っていきました。

塗り直した後に遊び倒されているので、カラータイマーは早くも剥げかけております。

 

続いて、帰ってきたウルトラマン。

ウルトラマンはシンプルかつ表面上に生物感がないので、逆に塗るのが難しいです。

 

これは、先にスプレーで赤を吹いた後、銀を上塗りすることで塗る手間を省いています。

ただ、帰マンはラインが二重線なのですっごく塗りにくく、何回も失敗しました。

その都度、赤や銀を塗り重ねているので、結局ムラは出てきましたね。

 

これも、すでに剥げがある。

まあ、遊んでくれた方が塗甲斐があるので、全然良いです。

 

ウルトラ怪獣にもチャレンジ。

最初に塗った、かつ一番気に入っているのがこのアストロモンスです。

もともとは黄色地に赤を吹くという、まったく元の面影がない彩色だったので、テレビに忠実になるように頑張ってみました。

ウルトラマンから一気に使用色が増えましたね。特にタロウの怪獣は色鮮やかなので、生物感の強調というよりは、原色を塗りたくる感じで作ってみました。

これはチグリスフラワー部分以外を先に黒で吹いて、濃いグレーを筆で塗り重ねました。

できればもう少しウェザリングっぽくしたかったんですが、鱗と鱗の間の黒が塗りつぶされているところもありますね。

 

気に入っているのは顔。

かなり細かいところまで塗分けできたと思います。

こうして見ると、元のソフビの造形的な完成度はすっごく高いんですよね。それが活かせるような塗ができたら良いなあと思います。

 

 

次はカネゴン。

もともとはこいつも黄色地でしたね。

このソフビは特に損傷もなかったので、サフを吹いた後にスプレーで基本色を吹きました。

口の中は、ちょっとゴージャスな財布の裏地をイメージして、エレガントな紅を吹いています。

口代わりのジッパー部分は金。

アクセントとして、身体の重なり合う部分に青くラインを入れてみました。

実はこのカネゴンは、僕が一番最初に買ってもらったソフビ。それを譲り渡したんですが、僕が子供の頃の落書きとかもあって、今回譲渡前に塗り替えました。色が変わってでも受け継がれていけば、嬉しいことだなと思います。

 

続いて、ガラモン。ここから「修復」が入ります。

全然顔が似てなかったので、顔の部分だけを切り取って、近づけられるように角度を変えて再接着。隙間はパテで埋めました。

TAMIYAのエポキシパテを使ったの初めてで、めっちゃ難しかったです。

こうして見ると、あんまり似てないかな……。ただ、元の形よりは近いと思っているんですが。

もう少し瞳が大きくても良かったのかな。
尻尾も取れていたので、パテで作り直しました。
本当はもっと細いんですけどね。ソフビで遊びやすいように、太めにしました。
 
続いてはブラックキング。
これも頭の角が折れていたので、パテで作り直し。あと、顔が細かったので、全体的に肉付けしています。
ブラックキングは造形的にシンプルなので、塗自体はそこまで苦労しませんでしたね。
 
これはもとになったソフビもあります。
ブラックコングも、旧規格では彩色のリニューアルを繰り返して、金型自体は長らく同じものが使われていましたね。
 
 
最後に、現在進行形で修復中なのが、暴君怪獣タイラント。
5日くらい前から、ちまちまと修復し始めました。まず後頭部の角が折れていたのでつけ直し、足のバランスを治すために尻尾の結合部をカット。パテで接合部分を繋ぎ直してから、塗り直しに入っています。
 
とにかく難儀しているのは胴体ですね。黒で鱗間を塗ってから、上に茶色を重ねていく。
胴体部分だけでも先に黒スプレー降っといた方が良かったかなあ。
あと、お腹の吸引口の赤は、いっぺんにやると絶対にムラを起こすため、1回の塗で1か所と決めています。
 
アストロモンスでは失敗したウェザリングを、脚部に施してみた。まあまあ上手いこと行ったかな。
 
横顔。眼のふちを黒で塗り、ムラを整えた後で瞳を塗っていきます。
口の中も整えていきたいですね。
 
売るためにやっているわけではないし、そもそもそんな力量もないので、自分の中で満足がいけばそれで良いんですが、結果的にどのソフビも1週間くらい睨めっこして塗り直しや修復をしてしまう。正直、4歳と1歳の息子は細かいこだわりなんぞよりも、さっさと塗り直して遊ばせろよと思っているんでしょうけどね。こっちとしては塗っている過程が楽しいので、少し我慢して待っていてほしいと思います。このタイラントに関しては、とにかく使う色が多いので、相応に時間もかかりそうです。
 
ということで、今回は僕が今ハマっていることについてでした。こうした形のソフビレスキューも、やってみると意外と楽しいものです。



追加
タイラント完成しました。