S.H.フイギュアーツ ダダ 人間標本5.6ver | 怪獣玩具に魅せられて

怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

ようやく開封できた。

プレバン限定の、三面怪人ダダ。パンドン同様に、専用土台が付いている以外は、過去アイテムの再販ということになります。

なんでこのセクシーポーズをチョイス?(笑)

グレーの箱色に、モノクロのダダ。渋い色使い。




裏面。

真骨彫のウルトラマンを使った劇中再現が面白い。こういうの、もっと見せてほしいですね。




開封してみた。

何というか……非常にインパクトがあります。




再現度はやはりアーツ。

じっと見てると幻覚にでもかかりそうな、オップアート的デザインも忠実に再現。

これぞダダ! って感じがしてきますね。




横から。

おかっぱ? 虚無僧?

頭がデカく、足が小さい。

そのため、安定感についてはこれまでアーツ化されたウルトラ宇宙人の中で一番悪いと思う。気がついたら寝ていました。



とにかく身体の幾何学模様が見事です。

ダダという名称は当然、ダダイズムから取られているわけですが、このダダ、キュビズムやオップアート、プリミティブアートなどのモダンアートと怪獣との直接的融合の傑作ですよ。


ウルトラ宇宙人の中でも、特に印象に残るデザインの一つです。



背中。

見てて目がクラクラする。

子供の時は、書こうと思っても書けない模様でしたね。どういう線の連なりになるのか途中からわかんなくなって、けっきょく適当に線を引く。



顔のアップ。

この顔が昔は怖かった……。

敵意があるわけではなさそう(目が光るから威圧感はある)なんですが、何考えているか分からない。本当に宇宙人がいたら案外、こんな顔なのかも知れません。



顔のバリエーション。

光線ダメージフェイスも付いてくるのは嬉しいですね。



さて可動ですが、初期規格って感じかな。

各部の可動のやり易さ、やり難さは個体差かも知れませんが、頭がデカくて安定しないのは共通した欠点ですね。

頑張るぞ! のポーズ。

劇中でカメラ目線でやった時は可愛かったですね。


股の関節が、ウルトラマンのそれとは少々異なる。

足首の可動も自由度は低め。

事実上の再販だけど、この辺は改善して欲しかったかな。




胸部や腹部の関節は、縦方向の自由度が高い。

けっこうなところまで、屈ませることができます。



低く身構えるダダ。

右足がえらい角度になっています。




半開きの手が、ダダにはよく合いますね。

通り魔的な不気味さがある。



体表と頭部は独特ですが、それ以外はウルトラマン同様に極めて人間に近い構造。いろんなポーズを試してみたくなる。

動かすと、身体の模様がずれてしまいそうなもんなんですが、不思議と気にならない。



やられポーズ。

基本的には「無」をたたえているはずの顔が、ポーズによって異なる印象を見せるのも楽しいところです。



パッケージにもあった、横たわりセクシーポーズ。

これができるのもダダならでは。



さてさて、顔を付け替えてみましょう。

まずはB。



この顔が個人的には一番好きかなぁ。

どこかの部族の仮面に、こんなのありそうですよね。



とりゃーっ

胴体が中肉中背というか、マッシブ感が全然ないのもダダの大きな特徴ですね。実在しそうな宇宙人として、すごくリアル。



ぬっと出てくる感。

目の色がとても綺麗。お気に入りの顔です。


窪みや目の形、ちょっとしたデザインの違いで全然別人に見えてしまう。

ムラマツキャップも誤解するわけだ。



次は、幻惑のC。

この写真の顔、ブレてるように見えませんか?

違うんですよ。顔の側面に沿って引かれているグレーの絶妙な色加減が、ブレのように見えるんですよ。


これは、このアーツを撮るまで分からなかった驚きの効果。存在自体が錯覚的なダダに相応しいですね。


ミクロ化光線銃を持たせています。右手首は持ち手部分に接着されています。冷たく、重そうな金属の質感です。



このCさんは一番、友達でいそうな顔。

面長でちょぼ目の知り合いって、探したらいそうでしょ??



ウルトラマン登場!!!

怪獣や宇宙人はウルトラマンと組ませてなんぼ!

特にダダはシンプルな人型なので、楽しいですよ。



睨み合う両者。

銀色と赤の正義。

モノクロの通り魔。

異質さが際立つ色彩の対比。




進撃を止めろ!!


瞬間移動とフェイスチェンジで幻惑するダダ。



しかしウルトラマンには通じない!



無理でーす!

脱走を図るダダ。そこへ、



スペシウム光線が直撃!



ダメだ…ウルトラマンは強い…


あー楽しい。


本編でもダダ271号は、決して強くないんですよね。

それなのに、上司から「もっと頑張りなさい」とか言われて、かわいそうでした。

ブラック企業に就職してしまったダダ。

それを慰める紳士宇宙人。

宇宙人のアーツも増えてきたので、彼らの日常を想像・再現するのも楽しそうです。



専用土台が付属。

前回のメトロン星人から、ストーリータイトルが付くようになりました。


嬉しいんですが、けっこうデカくて場所とりますね。


ウルトラマンの宇宙人は、やっぱり面白いですね。

「人間標本5.6」は子供の頃に何度も見た記憶があり、ダダも思い入れ深い宇宙人です。けっこう怖かったんですよね。ダダが怖いというよりは、ダダに襲われ、乗り移られてしまう職員がね。鈴木泰明さんという方らしいのですが、この方と、ドドンゴの回でミイラ人間に殺されてしまう奥村公延さんは、僕にとって懐かしきトラウマです。


フィギュアの出来自体は、少々可動に難ありでしたが、単体でも顔の付け替えが楽しいし、ウルトラマンと組ませることによって魅力倍増となる、とても素敵なアイテムだと思います。初代ウルトラマン登場怪獣、宇宙人の魅力に改めて気付く、良いきっかけでもありました。