こちらもリサイクルショップからのレスキュー。
帰ってきたウルトラマンに登場した、古代怪獣ツインテール。今までついつい買い逃していたソフビです。
ツインテールのソフビには、けっこうな数のカラーバリエーションがあります。偶然にも、一番気にいった彩色のものが手に入りました。肩書「古代怪獣」を彷彿とさせるアースカラーが魅力ですね。
正面から。
ウルトラ怪獣の中には、こうした造形的大傑作が多いんですよね。中に入っている人を感じさせなかったり、「こうやって入ってるんだろうか」と、大人になってから考えて、そのアイデアに改めて感心させられたり。ツインテールは縦長の身体の、下方に顔が付いているというまさかの構造で、これが、ちゃんとウルトラマンと闘えるっていうね。造形的、演出的にも、帰ってきたウルトラマンの初期怪獣の中で特に面白い一体です。
横から。
子供の頃は、上と下両方に顔があるように思っていた。
上の方は、エビの尻尾的な感じの造形なんでしょう。昔はここがメカニカルだと思っていましたが、このソフビの色彩だと、良い感じに有機的です。
先端の、いわゆる「ツインテール」が外に大きく開いているのが良いですね。
昔持っていた緑版は、後ろに向いていたんですよね。それが不満で。
このバージョンは、エビの尻尾部分がやや前に傾いでいるなど、単純な佇立ではなく、動きを感じさせる姿勢となっています。
後。
メタリックグリーンで統一。
ベタ塗ですが、非常に鮮やか。
顔のアップ。
眠そうな顔が良いですねえ。瞳も丁寧な塗分け。
体表の限られた箇所のみが赤く彩色されているなど、丁寧な塗が多くて好感を持ちます。
棘部分と、それに覆われた罅割れを思わせる体表。
非常に細かい。
すっごくリアルです。
クオリティが高いからですかね。こんな間抜けな顔なのに、カッコよさを感じてしまう。
上部分は、甲殻類を思わせる赤が吹かれています。
「生まれたてのツインテールはエビのような味がしてグドンの大好物だ」。
誰もが知っているこの一文。そして、何故、味まで知られているんだという誰もが感じる疑問。
『空想科学読本4』で言及されていて初めて気づきましたが、「生まれたて」って書いてるってことは、生まれたてと成体とを食べ比べしてみた奴がいるってことだ――と。確かに! と納得しました。
その天敵と。
ウルトラ怪獣シリーズの中でも、大怪獣バトル期のグドンは超気合の入った造形かつボリュームなので、ツインテールが圧されて見えます。
実際は、ツインテール、ただ食われるだけの存在じゃない。というか、グドンを圧倒しそうなほど強く、バードン→ケムジラみたいな、一方的な食物連鎖関係にあるわけじゃなさそうでした。
昭和に現出した、古代怪獣の死闘。
ムチを絡めて動きを制しようとするグドン。
足に噛みついて牽制するツインテール。
帰ってきたウルトラマンとの対決。
八つ裂き光輪で美味しくいただくウルトラマン。
ツインテールの可動は触手部分と、首の後ろ。
首の後ろに角度を付けると、ポージングに雰囲気が出ます。
進行を阻むウルトラマン。
足を嚙まれないように注意!!
現出した二体目の古代怪獣――!
二大怪獣の脅威に、どう立ち向かうのか――。
ツインテールに拳を叩きこみ、グドンを蹴るウルトラマン。
こうやって二体を退治させると、ツンテールとグドンって、陰陽魚のマークと同じ組み合わせになるんですね。
という、よく分からない発見。
破壊された送電線ナメのツインテール。
頭が下にあるツインテールは、怪獣ならではの巨大感と、人間が直に襲われるスリルとを同時に演出できる。
長らく愛されているのも分かる、面白い怪獣ですね。
日々続々と新怪獣が登場していますが、昭和怪獣に立ち戻るのはやっぱり良いですね!